月東湊さんのレビュー一覧

月下の涙~鬼と獲物の恋~ 小説

月東湊  陸裕千景子 

ちょいグロ&ホラー

潮の態度が鬼には生殺しなんだろと思います。
自分の理性と一生懸命戦ってる鬼に対して、潮は大好きと連呼します。
その気持ちを包み隠さず正直にぶつける潮が可愛くも見えます。

んで、潮と比べたら鬼はヘタレかなと思うんだけどそこまでヘタレって感じでもないです。

潮を食べたくないってのもわかるし、優しい鬼です。
泣き虫なのはヘタレとは違うなとも思うし。

鬼が潮をバリボリと食べちゃうん…

1

青龍の涙 ~神は生贄を恋う~ 小説

月東湊  陸裕千景子 

受けが神様のよう


どんなに酷いことをされても攻めの事を考えるのが素晴らしい。
心が荒んでる自分にはちょっぴり痛いです。

この話はちょっとグロ系でもありますね。
蛇が何匹も腹の中に入ってきて目で見てわかるほどに……内側から内臓も突き上げるんです。
グロ系よりは、ホラーか……軽く怖い。でも嫌いじゃない。

最初は怖いと思っていた蛇にもだんだんと優しくなっていく彰に脱帽。

よく今まで変なおじさん…

1

砂宮夜話~王子は御曹司に愛される~ 小説

月東湊  水貴はすの 

王子様の初めての恋

恋も知らない、自分の感情の出し方も知らない、砂漠の国の王子様が愛されるお話です。1ページ目から、王子様の喘ぎ声で始まって驚きます。

この王子様、凛としてて、日本から交渉にやって来た隆明を言い負かすほどの教養もあって、国民に慕われています。それなのに、突然隆明の部屋を訪ねて、抱いてほしいと頼むのです。
一夜の遊び相手に指名されたと思った隆明は、交渉に使えるのではないかと応じます。
でも、王…

3

月下の涙~鬼と獲物の恋~ 小説

月東湊  陸裕千景子 

何度読んでも号泣です

『青龍の涙』のスピンオフになります。竜神や、彰の弟分の息子が登場しています。この作品は、鬼と人間の恋なんだけど、お互いを想い合う強い心が切なくて、読み返す度に号泣しちゃう大好きな作品です。

高校生の潮は、小さい頃に出会った鬼と神様が大好きでした。地元に帰ってきた潮は、またあの時の鬼に会いたいのですが、なかなか会えません。やっと会えたと思ったら、他の鬼が潮を狙っているから、守るためだと傍にいて…

4

青龍の涙 ~神は生贄を恋う~ 小説

月東湊  陸裕千景子 

人間に忘れられた神様

月東湊さんの書かれる、健気な受けが好きです。健気な受けに影響されて傲慢な攻めが変わっていくのも好きです。このお話は、好みど真ん中で何度か読み返してます。

施設にいた彰は、18歳で養子にもらわれます。不思議に思いながら喜んだのも束の間、目が覚めるとそこは広い湖の浅瀬だったのです。竜神の生贄になったと知る彰の、絶望するような日々が、その時から始まります。
そして、なぜか人間を憎む竜神。
絶望…

5

呪われ社長と嘘つき花嫁 小説

月東湊  香林セージ 

若社長の優しさに救われる

表紙からしてイクメンものかと勘違いしそうな感じだけど違っていた。
代々嫁いだ花嫁に呪いがかかるという家系にまつわるオカルト要素と、それぞれにナイーブさを持つ登場人物のバランスが上手く取れている。

カップリングもひねってあって、女装は完璧で繊細な攻め×襲われる側だけど優しく包容力のある若社長という組み合わせ。
普段なら攻め受け逆のほうが私の好みなんだけどな(笑)。

ちなみにこの話は、…

2

呪われ社長と嘘つき花嫁 小説

月東湊  香林セージ 

一途で健気な女装攻め

月東湊さんの書く、健気な受けが好きです。
今回の受けのレイは、美人で、女装が似合って、男らしくて、一途でした。

レイと無口な少年の睦月は、二人で除霊の仕事をしています。ある日、近衛崎海運5代目社長(雄一郎)の秘書から、仕事を頼まれます。雄一郎には、晩餐会の同伴者を頼んだことにしていますが。

呪われた家系のために、誰とも深く関わってこなかった雄一郎は、くったくなく接してくるレイに、いつ…

3

押しかけ花嫁の新婚日記 小説

月東湊  神田猫 

幸運の青い鳥は日向です

月東湊さんの作品で一番好きです。何度読んでも、切なくて泣いてしまいます。

日向には、中学生の時にいじめから抜け出すきっかけをくれた恩人がいます。その人は、花友禅の老舗工房(黎月華)の跡取り息子の総。6年後、黎月華の危機を知り、恩返しをしようと総の元へ行くのです。

日向が、本当に健気です。自分よりも何よりも、総が大切で、一生懸命尽くす姿にキュンとなります。

総がなぜ描けなくなったの…

6

犬神と内緒の六日間 小説

月東湊  壱也 

ゴミのポイ捨てはいけません

月東湊さんの描かれる、健気な受けが好きです。

弟を近所の山で遊ばせていた智一。不思議な穴を見付けて、お茶やコーラを流していたら、その穴に落ちてしまいます。そこにいたのは、たくさんの犬達。コーラで汚した場所を綺麗にするまで、帰ることができなくなるのです。

今回のお話の智一も、一生懸命で健気です。
年の離れた弟を守ろうと頑張ったり、犬神様のためにゴミ拾いをしたり、鳥居(簡単な物ですが)を…

5

千年皇帝 ~最後の花嫁~ 小説

月東湊  六芦かえで 

千年の孤独…

月東湊さんの書かれる健気な受けの子が好きです。今回の受けの青藍も健気で一途で、一人で頑張っちゃうような子でした。

両親亡き後、兄弟のために必死で生活をしているところへ、突然皇帝の花嫁だと迎えが来ます。最初は訳も分からずにいるのですが、覚悟を決めると自分にできることを一生懸命にやろうと努力します。

前世の青藍と自分が違う人物で、自分は必要とされてないのではないかと葛藤している場面では切な…

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