青石ももこさんのレビュー一覧

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

高校時代がいい

初めての一穂さん作品です。

「is in youは」受け視点、後半「is in me」は功視点です。
is in youは高校時代の一束の不安定さやこの時代特有のキラキラした感情にきゅんときました。帰国子女としての不安や体のこと、圭輔に対する気持ちなど一束の気持ちがすごく胸にしみこんできました。
だからこそなのか、13年後の話にきゅんとは出来なかったような。
一束の気持ちが分かりにくか…

11

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

ひどく繊細な

初めて読んだ一穂さんの作品でした。
まず驚いたのが、言葉の透明な美しさ。どこか不安定に揺らめいて、読者の感傷を揺さぶるような。
その言葉に乗せて綴られる高校生の二人は、本当に繊細です。傍からみれば些細なことで戸惑い、揺れて、どうしようもなく自分の感情に翻弄される。心地よい痛みに胸が締め付けられました。
そして十三年後。経てきた歳月に比例して、二人とも確かに変わっています。特に一束の、しなやか…

4

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

あれ…?

一穂さんは、雪よ→オールト→今回の作品と読んでいるのですが、他の方々のレビューに反して私はむしろ今までより更に文章が綺麗な印象を受けました。語尾を延ばす記号として「~」を使うのがちょっと苦手なので、今回はそれがなかったことも大きいように思いますが。
でも、もしかしたら読んだときの気分とか、ストーリーの影響かも知れません…^^;

広東語表記については、会話は私もほとんど訳文しか読んではいませ…

3

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

一穂さんの高校生は

特に、まだ子どもの殻から抜け切れていない高校一年生は、
やはり絶品です。
高校一年生から見たらとっても大人な三年生も、やっぱり、それなりに充分子どもで、お互いに初めての恋に戸惑っている。
まず、自分の中にある感情が「恋」という物であると気付くところから始めなきゃいけない。
気付いても、それをどうしたらいいのか持て余す。
大人から見ればとるに足らなかったり、思いっきり見当違いな理由で逃げる…

9

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

香港が舞台

今年の2月に友人を頼り、2週間ほど香港で暮らすように旅をしてきました。一束に案内された圭輔のように八達通(オクトパスカード)を使いバスに乗り銅鑼湾(コーズウェイベイ)から浅水湾(レパルス・ベイ)方面へ海を見に行ったり、2階建てトラム(路面電車)で湾仔(ワンツァイ)の街市に行き野菜やパンを買い料理し、半島飯店(ペニンシュラホテル)のアフタヌーンティー、茶餐廳(チャーツァンティン)の麺等々。本に描かれ…

8

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

心地良い痛みを感じました。

一穂作品は一年に一作品何故か強烈にツボります。まさにそれがこの作品。一束(受)もあまり好感持てるキャラではないし、(攻)圭輔も子供っぽいところがあり内面的に格好良いとは言い難いのですが綺麗事でななく、腑に落ちる感じが痛いけど気持ち良い感じでした。再会愛とかは割とよくある設定だけども、ずっと心中では慕い恋い焦がれて思い続けてきましたとかって場合に因ってはファンタジーがかかり過ぎて白けてしまう事もあり…

5

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

is in ...

もうタイトルからして、素敵ですわ!

香港から日本に移り住んで来てただ淡々と灰色の毎日を過ごすだけの受けに、ひとつの色が飛び込んで来た。
それは見る間に回りを色付けて、気づけば回りは綺麗な色で輝いていた。
自分にこんな綺麗な色を教えてくれる年上の攻めのことを好きになるのには、そう時間はかからなくって、告白されてキスされてでもそのまま抱かれそうになり、自分のコンプレックスである身体を見られる…

5

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

天下一品の「一穂ワールド」&「一穂ワード」!!

気遣いがさりげなく出来る素敵な人物を
こんなにもサラッと書けてしまう一穂さん。

これだもの、一束も弓削を死ぬほど好きにもなるよって
納得しすぎるくらい納得できる、細かい描写。

弓削が高校の時付き合っていた彼女と別れた理由とか、
一束が佐伯と付き合うようになったきっかけ(?)の
「ハイヒールのシャンパン」も、ホンコンフラワーも
とにかく上手い!!悶絶する!!

「ハイヒール…

7

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

これまた評価難しいのきたな…;

BL小説として読むと、本当にとてもとても面白かったです。
だけども、一穂作品と思うと、若干イマイチな気も…。
けど、「面白くなかった」でもないし、「物足りない」でもない。
なんだろう、この漠然とした不完全燃焼感……。表現しづらいなぁ…。

高校時代に関して言えば、間違いなく「神」作品!
キュンキュンするし、あったかくも切なくもなるし、なによりすべてが綺麗。
不安定に揺れる高校生の気持…

5

名前のない関係 小説

椎崎夕  青石ももこ 

タバコの香り

帯はルチルの宣伝帯でしたー、帯コピーないとちょっとしょぼん。

まあそれは置いといてレビューをば。
馨[受]はゲイで割り切った付き合い方をしますが、過去の経験から妻子持ちの相手とは一切付き合わない。
しかし石井という男は既婚なのを隠していた為に、馨に別れを告げられそれでも諦めずに執拗に追い回しております。
それを助けてくれたのが店の客、笠原。
なし崩しにプライベートな事は一切謎な男、笠…

0
PAGE TOP