青井秋さんのレビュー一覧

旅の途中 コミック

青井秋 

光に追われた王子と置いて行かれた羊飼いの絵本

前・後編。

幼い時から一緒に育った黒髪碧眼のカスペル
カスペルにとってヨーアンは、眩しい存在。

カスペルは、ヨーアンに常に押し切られて、ヨーアンが誘う旅に同行する。
ヨーアンが選んだ旅先の街は、カスペルが好きだった絵本作家が住んで居た所。

闇の中の王子は百話の話を終えて夜明けが来る。闇を求めて鳥になって去る王子。光に追われた王子と置いて行かれた羊飼いの物語。
「闇の王子が羨…

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30人の先生の番外編

30人の先生方が小説、コミック書いてくださってますうち、凪良先生と宮緒先生の番外編読みたさに入手。期待通りの面白さでしたので神にしました。はっちゃけ番外編もしんみり番外編も大好きです! 以下その2編についてのみコメント。

1.蟹の宿 凪良ゆう先生 「お菓子の家・・」番外編
  二人で旅行に行くお話。ほんとそれだけなんですけど、そこにエロおやじ
  丸出しの阿木と、不愛想で暗くて顔がこわい…

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君によせるブルー(表題作 アザーブルー) コミック

青井秋 

ストーリーが全て美しい

表題作の君によせるブルーの二人が出てくる話と、ほかに3つのお話が収録されていますが本当にどのストーリーも綺麗です。透明感があってじーんとしながらも楽しめる。
表題作は受けの子がバリバリ方言なので方言好きの方は是非。二人のやりとりも本当に純粋で可愛くて素晴らしいです。可愛いな〜。
短編は、個人的には雨のゆめふるが好きです。少し不思議なストーリーなのですが読んだ後もしみじみとあの話よかったなあとな…

1

百草の裏庭 コミック

青井秋 

カバーイラストに吸い込まれてしまう

1ページずつじっくりと読んでしまう美しさ。
ぱっと本を開いてみると、そこには少し不思議なお伽話の数々と、緻密に描かれた植物たち。

表題作と、4作の物語からなる短編集です。
それぞれのお話に関連性はありませんが、どの作品も植物や小物、装飾が本当に美しくてため息。
カバーイラストや目次からもう既に素敵すぎるのですけれど、作中・短編ごとの幕間に描かれた植物モチーフのデザインも美しくておしゃれ…

4

百草の裏庭 コミック

青井秋 

ゆっくりと育まれるから。その後を知りたい、短編集。

BLあるある「Beauty and Beast」である。
丸っと表題作でお送りして欲しかった。
ヨーロッパの何処か。黒い森に棲まう、異形の男・ギーゼルベルトは、黒い肌に黒い髪。厳つい顔。頭には大きな角。ただし彼は魔法で姿を変えられた王子では無い。その見た目のせいで、森深く誰にも知られる事なく静かに孤独に生きて来た。ただマルセルに逢うまでは。
妹想いのマルセルは、病に臥した妹を救けて貰った代わ…

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百草の裏庭 コミック

青井秋 

ゆったりとした時間のお話

相変わらず青井秋先生の繊細な画力が凄いです。
植物や動物などが綿密に描かれているだけで無く、詩的に表現されているのがとても素敵です。

ページの数字の隣に描かれた小さな植物にも目を奪われました。

こちらの作品は短編集でしたが、表題作が1番好きでした。
青井秋先生作品なのでエロは皆無です。なんなら表題作にはキスシーンさえありません。

マルセルが妹にギーゼルの事を説明する言葉や、ギ…

1

百草の裏庭 コミック

青井秋 

植物が美しい

これは絶対に紙でほしいと思っていた本。
表題作は、繊細に書き込まれた濃密な植物の中で、ゆっくりと育まれる異形の者との恋。
森の奥で、一人暮らす時間が長すぎた異形の男ギーゼルベルトの望みを知ったマルセルは、、。
微笑みの気配、食卓の灯火、もう知ることはないと思っていた物語の続き。
二人の間には静かに愛情があって、二人はずっとこのまま暮らしていくのだろうけど、ここには描かれていないその時間のそ…

3

百草の裏庭 コミック

青井秋 

優しく心に沁み入る短編集

『ゆうづつは藍にとける』に続いて読んだ青井秋先生の作品です。

こちらは、表題作の他に4作品が同時収録されています。
『stalks』
『passage』
『浸食』
『旅の途中』前後編

『百草の裏庭』
黒い森の異形の男性 ギーゼルベルトと薬草売りのマルセルのお話。

幼い頃、マルセルの妹のベルタは薬草摘みの最中に毒虫に刺されて倒れてしまいます。
そこに現れたのは、黒い森の…

7

君によせるブルー(表題作 アザーブルー) コミック

青井秋 

ノスタルジックで爽やかで、ちょっぴり切ない短編集

◆アザーブルー〜君によせるブルー(表題作)
 必要最小限の台詞と、田舎の情景が合わさって、静かな雰囲気の中でメイン2人の関係性に集中して読める作品でした。悠太の方言(多分広島などの中国地方?)がとても味があって可愛らしかったです。突然航平に思いもよらぬ告白をされて一旦は突き放してしまうものの、その後ちゃんと自分から一歩踏み出そうと、勇気を振り絞って行動してくれた悠太に嬉しくなりました。

◆…

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ゆうづつは藍にとける コミック

青井秋 

「ゆうづつ」は宵の明星

2012〜2013年にかけて連載された作品の、待望の単行本化。

タイトルからイメージしたのは、誰にも知られることはないであろう、密やかな恋のお話でした。

時代的には明治末期でしょうか。同じ下宿で生活を共にする大学生の章吾と、大学の先輩にあたる駆け出し作家・慎太郎が惹かれあっていく、静謐で詩的な物語。


書生の章吾が下宿している主の先生は、作家となった慎太郎の恩師だった。文芸創作…

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