青井秋さんのレビュー一覧

ステラリウム コミック

青井秋 

素敵

全部で3組のカップルのお話が収録されていて、最初に収録されている2つのお話は表題作シリーズです。
青井さんの作品を読むのはこれが2冊目ですが、やはり作風がとても好きだと思いました。
とても静かに言葉少なに語られる物語はまるで夜の海やプラネタリウムを眺めているようでした。
余分なことを語らなくても表情や目線、仕草で感情が感じ取られる作品で、発せられる言葉がないからこそより一層グッと胸に迫ってく…

1

ステラリウム コミック

青井秋 

優しくて切なくて不思議なお話

不思議な設定のお話ですね。難しかったです。

ステラリウム「夜明け前」
恋人の死に切なさやりきれなさ喪失感で仕事とお酒に没頭していたカナタ。偶然生まれたアルが寄り添いカナタの恋人の想いを伝えてカナタが再生していくお話でしょうか。
星を作る工場なんてとても不思議な設定ですね。
ページに貝の絵が書いてあって楽しかったです。

ステラリウム「埋み火」
工場見学でレオシュに憧れてとうとう同…

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爪先に光路図 コミック

青井秋 

AIのおすすめ作品

何度も条件を変えて沢山のおすすめ作品を挙げてもらったなか、実際に購入に至った数作品のうちのひとつ。
おそらく、AIにおすすめしてもらわなければ手に取ることはなかったと思います。


世界観が完璧に出来上がっていて綻びがない事に驚きました。初単行本なのに本当に素晴らしい。
細部にまで行き届いた繊細で美しい「絵」を見ているだけでも眼福。
物語として楽しむのはもちろんのこと、画集のように眺め…

1

爪先に光路図 コミック

青井秋 

優しい気持ちに

爪先に光路図
先入観なしで読みたかったのに受け攻め表記が目に入ってしまい、しまったと思いました。が、表記はありますが描写はありません。まあなるとしたらおそらくそうだろうという感じです。

室田の研究室で静かに流れる時間。室田の研究にどんどん興味を持っていく岩井。
ゆっくり恋をしていく岩井ですが、つい告白してしまい室田に迷惑をかけると助手を辞めてしまいます。

室田もその後助手を雇うこと…

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百年結晶目録 コミック

青井秋 

鉱物ファンタジー

初読み作家さん。
Canna Comicsのフェアでペーパー目当ての物色中に、タイトルに惹かれて手に取り、カバーの雰囲気も好みの感じだったので試しに購入。

BLかと言われると微妙なのですが・・・
1冊で綺麗に纏まっていて、世界観も丁寧に描かれて、一族の切なく苦いエピソードが一番衝撃ですが、
静かに淡々と語られていく様は、1作のロードムービーを観たような読後感でした。
シネマな感じがし…

1

爪先に光路図 コミック

青井秋 

心地よい静かなテンポ

気に入った本は何度も読む方ですが、一番多いのはこちらかもしれません。
何度読んでも飽きないし、絵を見ているだけでも心が落ち着きます。
雑貨屋さんに何時間でもいられる感覚に近いかも。
以下ネタバレまじりの感想です。


「爪先に光路図」
前中後編なので読み応えあります。
素直な岩井くんと寡黙で不器用な室田さんの組み合わせがとても良くて、お互いが恋愛感情を抱く過程も自然です。軽いキスま…

5

百年結晶目録 コミック

青井秋 

溜め息ものの美しさ

ジブ⚫︎のラピュ⚫︎や耳をすませ⚫︎の鉱物、にピンとくる方はきっと気にいるのではないかと。

作者さんの精密な絵で神秘的な石が沢山描かれていてとても魅力的です。
その石を主食にしているのが『砂漠の金剛石』と言われている種族の生き残り…呼び名の通りとても美しい少年(実は25歳)です。

ずっと一人だったイーリスが学者のベントと旅をするようになり、少しずつ打ち解けていく様子は微笑ましいです。…

2

扉の先に 小説

佐倉朱里  青井秋 

茉莉花シリーズと同じ作家さんとは思えず

表題作は2011年の雑誌掲載作品のせいか、今は減った受けの一人称。
同時収録のスピンオフは三人称です。

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受けの郁磨は自分では自由にコントロールできないものの、時折予知のようなものを見る大学生。
攻めは長身でイケメン、大型犬風の穏やかな渡部。
父親を突然亡くしているため、母親が少々過保護気味。

そしてスピンオフ(といっても本編のカプも…

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狼だけどいいですか? 小説

葵居ゆゆ  青井秋 

裏に隠れた寂しさ

ケモミミ!と、表紙に惹かれて。
どんなケモミミくんなのかなぁとワクワクしながら読み始めたのですが。

そ、想像とチガッタ…。というのが第一印象。
タイトルの雰囲気から、この狼の耳を持つ青年は穏やかで優しい人だと思っていたのです。
が。

ひねくれてる……っ。

なんだか全てにおいてひねくれてます、この人。
こんなタイプのケモミミくんは初めて出会いました。
でも読み進めていくう…

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君によせるブルー(表題作 アザーブルー) コミック

青井秋 

静かな時を堪能しました

この作家さんはちるちるさんで結構注目されていてずっと気になっていた作家さんなのですが、単行本をようやく読みました。
作風が絵柄にとっても表れている気がします。
爽やかで、優しいそよ風に吹かれているようで、余計なものがない。
こういう作風の作品は大好きなので、これから注目する作家さんになりそうです。

表題作シリーズの他に短編が3つ収録されています。
表題作と『Night&Go』は現実世…

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