アンジー
とても繊細で、壊れもののような物語でした。ゆき先生のタッチにもすごく合っているし、今まで読んだゆき先生作品の中で一番お気に入りになりました。いわゆる前世ものなのですが、転生前の修一郎とテンの話が本当に温かくて、切なくて、やりきれない想いになるんです。上人様の立ち去った後、この歳で別の僧侶に抱かれなくてはならなかったテンの悲しみ、憎しみはどれほどのものだったでしょうか。もちろん同じ歳で稚児灌頂を割…
ステキな作品でした
人を好きになるってこういうことなんだろうなと思い出させてくれる作品
それが、先生と生徒(のちに同僚)とか男同士とかいろいろ悩むことも出てくるのですが、丁寧に気持ちが表現されている作品でした
あまりに丁寧なので、息苦しさすら感じるほど
ハッピーバラ色な展開ばかりではないので、もどかしさやハラハラ感、恐々ドキドキ感もありながら、やっぱり最後の幸せを感じられるところで…