L.B.グレッグさんのレビュー一覧

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

ニューヨークのM/M物語

ニューヨークの街が舞台になっているこういう話は大好きです。柏枝真郷さんの長編ニューヨークBLも読んだばかりなので主人公達がNYの地下鉄に乗っていたり様々なお店に行ったりしていると、まるで自分もそこに住んでいるように錯覚します。一度も行ったことないのに。

40代の元刑事の探偵×NYのギャラリーで働くアラサーのイタリアンというカップル。主役のシーザーは元彼シェプとの関係では攻めだったけど、今回の…

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恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

コメディ&ミステリー

海外特有の雰囲気と掛け合いが楽しい作品。おおまかなストーリーは、NYのギャラリーで盗まれたアート作品とそれに付随して起こる脅迫事件に主人公が巻き込まれていく、というミステリーもの。

主人公のシーザーはアートギャラリーに勤めるイタリア系の青年。クセのあるサブキャラ達に振り回されるのですが、悪態をつきながらも何だかんだ手を貸しちゃうお人好し。
読者に親しまれやすいキャラクターで、彼の一人称で進…

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恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

NYのアートシーン!

モノクローム・ロマンス文庫2冊目の出版だった本作。
このシリーズは、ほぼ全部読んでいるのですが、この本だけどうも手が出なくて。

合衆国の素人探偵はどうしてこうも『ぼやき君』が多いのでしょうかね?
私はこの『シニカルな自虐を飛ばしながら頑張る素人探偵』が大好きなのですけれども。
本作のシーザーも例に漏れず、クローゼットに隠れたまま自分との恋をない事にしてしまっている(おまけに俳優として成…

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恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

どいつもこいつも隠し事だらけ

舞台はニューヨーク。
マニアックなアートギャラリーでのイベントで展示品の胸像が盗まれてしまったうえに、その場に居合わせたスタッフ達が何者かに脅迫されるトラブルに巻き込まれるっていうハプニングもの。

海外翻訳ものっていうと、文章が独特の言い回しになっているってイメージだが、この小説はそれほど読みにくいとは感じずにテンポ良く読めた。
登場人物の会話が粋で、何だか映画を見ているような感覚だ。

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恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

主人公をよく理解している攻め

この作品は海外翻訳もののため、皮肉めいた言い回しやキャラクターの個性がやっぱりいつも読んでる国産ものとはちょっと違うなあという感じがあります。
ただ、軽快なノリが楽しく最後まで読めました。
このノリは好みが分かれそうですが、同レーベルの作品をいくつか既読でお気に召している方にはおすすめだと思います。

内容はミステリーで、かなり本格的なのですが、主人公がシニカルでどうしてもシリアスなセリフ…

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恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

えっちシーンはエロい

女性作者の海外翻訳物です。
翻訳者はお馴染みの冬斗亜紀さん。
字は大きめです。
翻訳物の宿命である字数の多さはあまり感じない作品でした。
翻訳物に多い、受け一人称です。
あ、ちなみにレビュータイトルについて…
翻訳物のえっちシーンはあまり萌えを感じないことが多いのですが、この作品のえっちシーンはかなり国産BL、ゲイ物に近いと思います。
こうなんと言いますか、行為の流れのようなものや表…

9

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

Trouble With My Business

思ったよりも手早く読めたその後真っ先に連想したのは
アメリカンホームドラマ…と言うかソープオペラのあちこちに
挟み込まれる笑い声の効果音。
はて、評者は仮初にもロマンス絡みのミステリを読んでいたと
思ったのですが違ったのでしょうか?

愛を交わす場面を挿絵に頼らず文のみでしっかり刻み込もうと
言う押し切りの強さはお国柄と言うべきでしょう、多分。
多彩な言葉で綴られる読者もつい頬を染…

5

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

お国柄の違いを感じる作品

アメリカンテイストのこの作品とえすとえむさんのイラストがガッチリマッチしていて、
テンポの良いコミカルな作品とのコラボはかなりしっくりくるような感じですね。
海外ものは随分前に何本か読んだことがあるのですが、今回のこの新創刊の作品、
海外BLのモノクローム・ロマンス文庫として2冊同時発売の1冊なのですが、
この作者さまはゲイミステリーの先駆者的な御仁なのだそうで興味深いですよね。

内…

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恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

アメリカンコメディ

一昨年、オークラからスラッシュの和訳モノが数冊出たが、今回これを読んでみて、あれはかなり日本のBLに近いファンタジーだったんだな~とその違いを感じた。
ではこのモノクローム・ロマンス文庫で出たものは、というとかなりゲイものなのです。
登場人物がゲイなのでもちろん恋愛観というより思考がゲイ思考で存在しており、日本のBLのように恋愛の機微や心の動きなどを期待するとちょっとハズす方が多いかもしれない…

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