total review:289020today:0
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
135/138(合計:1373件)
円陣闇丸
乱菊
前巻で仄かながらも心を通い合わせた振一郎と成澤。 振一郎も高校生となり、色んな部分で少しずつ大人びてくるお年頃となる。 しかしアフトが事故に遭ってしまい、以来その声を聴き取ることが2人にも出来なくなってしまうという事件が起こってしまう。 アフトの「声」が「鳴き声」となり、成澤は初めて猫の鳴き声というものを認識する。 これはまさにこの物語の核心に触れる部分であり、転機ともいうべき重要なシーン…
円陣闇丸の初連載作品であり、初出から6年経った現在も継続中という、なかなかに息の長いシリーズ。 また時間の流れは作品中にもちゃんと反映されており(リアルタイムではないが)、初登場時は中学生だった主人公の振一郎(受け)が今では立派な大学生になっているから、連載を追っている方にとってはゆったりとした流れながらも、じわじわと愛着が湧いてくる物語なんだろうなあと思われた。 ストーリーはCharaら…
もこ
不思議な感覚を覚える作品でした。 冒頭、手紙を待つ男と、配達員の少年。 来ない恋文を待つ男は、実は一国の王子で・・・!? というお話。従者がやってきて、その次の話で「あれ?どんな展開?」とちょっとトリップしてしまいそうな感覚を覚えました。 一国の王子で、妃をもらい、しかし最後にはそれが夢?現実?という展開へと移ります。 記憶と、登場人物と、それにおける背景。いろいろな交差があって、考えさ…
芹生はるか 円陣闇丸
七
あらすじ 崩壊した家庭で孤独をかかえて生きる高校生、千尋…。恋人の死以来、かたくなに心を閉ざす外科医、諒一…。一夜限りの相手を求めるための街で出会った二人は、互いにプライベートを明かさぬ約束で、4ヶ月間だけの恋人契約を結んだ…。偽りの関係だとわかっていても、ぬくもりを知ってしまった千尋は次第に諒一にのめり込まずにはいられず…そんなある日、思いがけない事件が起き、二人の関係は一変する…。胸かき毟ら…
ふゆの仁子 円陣闇丸
さこ
タイトルから、攻×攻?と思えない事もないですがそれは欠片もないです。 お話は、新規フレンチ店のシェフを捜す事になった芦澤が、とあるレストランのシェフ(と料理の味)に惚れてしまい、是非うちの店に!といった感じで口説きに行くも断られてしまい、負げず押しかけ女房的にその店でアルバイトしつつ相手の事を知り自分の事も知ってもらおうと懸命になる芦澤の淡くもしっかりとした恋心が書かれているもの。後半から依頼主…
砂原糖子 円陣闇丸
むつこ
砂原糖子さんのデビュー作らしいです。デビュー作とは思えないぐらい完成度が高かった。 丁寧で透明感のある文体、緻密な心理描写、優しくてもろいのに、芯は強い登場人物etc、砂原糖子の源泉を堪能しました。 主人公(受け)は30歳らしくない30歳でした。仕事はできるし、セックスの経験値もそこそこあるのに、恋愛に関してはダメダメだ。ウジウジと年齢を気にし、焼き餅をやき、しかもその感情をうまく相手に伝えられ…
花郎藤子 円陣闇丸
よう
大好きなお家ドロドロ! まぁ結局そのドロドロを生み出してるものって、 いつだって性欲or金なんですが(^_^;) この物語の舞台、河村家も例外ではありません。 その手の問題からバランスを崩し、今は借金まで抱えちゃってる没落旧家です。 そのお家の現当主が、主人公・河村和彦(受け)です。 でも彼は、妾腹の子。 兄弟に妹がいますが、 この妹は正妻の子で血は半分繋がっていないんです…
榎田尤利 円陣闇丸
漫画家シリーズ五作目にして最終巻、一作目に登場したルコちゃんと東海林の珍コンビが主役に返り咲いて、フィナーレです。 このシリーズはどの巻も面白かったなァ。榎田尤利さんの大ファンになったシリーズでもありました。 一作目でちょっと成長したと思えたルコちゃんですが、いきなり退化してますw 東海林とのラブラブイチャイチャ生活のなかで、退行が進んでしまったんでしょうか。 冒頭から、生活能力がないアホバカな…
久江羽
1998年にビブロスより発行された作品の新装版です。(過去にも読んだ記憶があるんですが、記憶に残っているのがお婆様が燃えるところだったりして・・・) 借金まみれの没落した名家の跡取りで、翻訳家として家族を養っている河村は、子供のころ両親の入水自殺現場を目撃し、プライドの高い祖母には厳しく育てられ未だに手綱を握られており、腹違いの妹にはほのかな恋心を抱いているのに、親友の不動と体の関係を持ち、…
和泉桂 円陣闇丸
まふまふ
華族が主人公ですが、華やかな社交界などでは無く、(第一次)大戦直後の不況も色濃く退廃的な雰囲気漂う大正もの。 主人公の国貴は、陸軍大学校を主席で卒業して中尉になったという絵に描いたようなエリート軍人。清澗寺家という名門に生まれて、没落し掛けということもありそれなりには苦労もあるものの、一般階級の人間から比べれば有り余る程恵まれた環境で育ったお坊ちゃま。 かたやの遼一郎は、清澗寺家の使用人の…