イラスト入り
マンガ家シリーズ最終巻です。神評価しちゃいました。なんでこんなに読みやすいんでしょう?
お話は、全編通してせつないのですが、ルコちゃんが東海林に依存しているだけでなく、東海林もルコちゃん依存症だったというアマアマな内容です。
そして、完璧男・東海林君が満身創痍で痛々しいったら。天中殺?大殺界?どの事故の発端もルコちゃんですが、どっちかといえば自業自得って感じもします。ルコちゃんに出て行かれ、ボロボロな彼に、やっと人間らしさを感じました。
シリーズ各作品の先生方も、重要なところに少しずつ出演してくれて、そんなところも気が利いています。
空白の高校生時代のこともわかり、あー、今といい昔といい、かわいそうな先輩。ルコちゃん、人非人!
といいながら、ルコちゃんが自責の念に駆られ雨の中を彷徨うシーンや、中学の屋上のシーンは泣かせてもらいました。
また、茜さんが東海林を叱咤するシーンは秀逸でした。『おねえさん!カッコイイ!』って言っちゃいました。(結局、ルコちゃんがぶっ倒れる方が先で、縋って泣くところは見られずじまい…残念)
榎田作品は、主人公だけでなく脇の皆さんも魅力的なのが、いいところですよね。
それにしても、どこかで先輩を救ってあげていただきたい。いい人過ぎてかわいそう。
面白かったです。
言いえて妙ですが、わりと完璧な東海林(攻)が実はヘナチョコである。
という証明だったような気がする( *´艸`)クスクス
晴れてカップルとなった2人。
ダメっこな漫画家ルコちゃんと、世話焼き体質の東海林。
2人のラブラブ生活。互いに依存し合っている2人。
どちらかといえば、ルコちゃんの方が世話焼かれて、面倒みられて。
親鳥とヒナな関係のように愛をはぐくんでみえた。
東海林自信、ルコちゃんが自分に依存してくれるのが当然で、心地良いと感じていた。ところが、突然ルコちゃん「巣立ちます」宣言。
え。。。。え!?・・・ええ!?!?頼んでませんけどっ!?
な展開が面白かったです。
そんなところで頑張らなくいい。
好きな漫画だけ描いていればそれでいい。
最低限のことさえしてくれれば。
あとは俺が全部めんどうみてやんよ!な東海林。
けれど、ルコちゃんは、それでは東海林をツブしてしまう。
仕事も私生活も、もうすこし自分がしっかりしなければと奮闘するわけです。
東海林のために、東海林といるためにと頑張る姿が健気で可愛いのですよねぇ。案外大人なのはルコちゃんのほうだと思ったのは私だけじゃないハズ。
どちらかといえば、大人になりきれないのは東海林。
今回そんな風に思ってしまいました。
だからヘタレ!言われるねんっ←主に私にw
無精ヒゲ。
ルコちゃんを失って、仕事もサボり、風呂もサボり、身だしなみの手入れもサボり。酒に飲んだくれて部屋は埋まり放題。
ダメダメな東海林。意外と髭面は似合ってたとおもう。
すかしたいつものより好みですwwwウハw
そんな東海林が、茜さんに、こっぴどくしかられるシーンが好きでした。
泣いて縋ったのか?必死で捨てないでくれと言ったのか?
いつもルコちゃんが泣いて縋ってくると思ってる東海林。
キャラじゃないと強がって~な部分。
あぁ・・・・なぁ・・・と思ってしまった。
けどココのシーンが好きでした。
ラスト。
個人的には、泣いて縋る姿の東海林が見たかった!!←悪
ルコちゃんに可愛い、可愛いされればいいっ
まぁ何にせよひと波乱。
キュゥンと来た。面白かった。
歴代漫画家シリーズのメンバーもちょっぴり登場で
懐かしい気持ちにもなれたし。
一番かわいそうだったのは、先輩だろ~な~な今回でした。
1家に1人東海林。
先生、「ルコちゃんになる!」と部屋を片付けるとありましたが。
すでにルコちゃんだったらどーしたらいいですかね・・・
最初のほうは東海林がホント不憫。でも実際、今回は東海林に問題があったと思うんですが。
ルコちゃん守って首を痛め、火事にあい、骨折して。かと思えばほかの男と寝たからいらない、と捨てられる。
そこからの東海林はもうどうしようもないダメ男。
髭は伸び放題、風呂にも入らず酒浸り。あの完璧男東海林が!
前作では東海林がいなくなっても、東海林が自分のところに帰ってきてくれると信じて頑張ったルコちゃん。
それに比べ、東海林のこのダメダメっぷり…。
相手がいなくなって困るのは、実は東海林のほうが大きいですよね。
そりゃぁまあルコちゃんは東海林がいなくなると死んじゃうかもしれないけど。(甘利みたいな奴が現れない限り)
茜さんの後押しにより、自分の気持ちを認めざるをえなくなり、ほんとは自分のためにルコちゃんの世話をしてたんだ、自分にはルコちゃんが必要なんだって気づくシーンは感動でした。
茜さんはホントかっこいいですね。
茜さんはきっと過去に辛い恋をされたことがあるんでしょうね。ほんと、東海林より数倍大人です。
でも茜さんが言うとおり、ルコちゃんに泣いてすがって、別れないで!俺のどこがダメなの?!って言う東海林も見てみたかったな(笑)
そしてスーパー当て馬男・甘利。
ルコちゃんとのセックスの様子を聞いて、ちょっと不憫にもなったけど、
甘利のルコちゃんに対する態度はやっぱりペットのように感じました。
ルコちゃんには何もさせず、自分が世話をしたいから世話をする。
仁木くんは何もしなくていいよーって。
ルコちゃんもちゃんとした人間で、ちゃんとした人格があるのだから(難アリですが)、ルコちゃんの意思とかを尊重してほしいんですよね。
だから「漫画家やめるな」って言った東海林について行った。そりゃぁ当然ですよねー
でも、東海林もこのままいけば甘利と似たようなもんでしたよね。
東海林はルコちゃんには自分が必要なんだっていう驕りがあったと思うんです。
ルコちゃんも東海林のこと愛しているので、東海林のために何かしたいって思うのも当然なのに
「俺のそばにいればいいから」ってルコちゃんに何もさせてあげない。
ルコちゃんの意思は尊重してくれないの?!
だから今回、自分もルコちゃんに依存していて、側にいてくれないとダメなんだって気づけたのは大きいと思います。
ルコちゃんも、東海林のためを思って甘利のところに行ったのに、結局ずっと東海林のことばっかり考えてて、
やっぱりルコちゃんにとって東海林はやっぱりかけがえのない人なんだなって感じました。
ほんとグイグイ引き込まれるように読みました。この私が2時間で読めたのなんて奇跡!
相変わらずおいしそうなフレンチトーストにかきあげ…
こういう描写もたまらないです(笑)
あえてこの作品の結末に登場するシーンをサラリと言及しますのでそのつもりで。
榎田さんによる「マンガ家シリーズ」のトリとなる作品。東海林によるルコへのハウスキーピングは紆余曲折しながらも継続中。版元の「(自称)あらすじ」がちょっと誇張されているかなという不安要素はありますが、それでも大らかな環境であることは否めずそれはそれで私には心地よいもの。
さて、この作品では「君がいないと息もできない」状態にあるのは誰なのかということが大きなトピックになってきます(ちなみに高校時代の「はうすきーぴんぐ」をしていた男性は東海林に対してちょっかいを出してはいないはずなのに、なぜ彼が勘違いしてしまうのでしょうか、そこがいまでもわかりません)。
最終的には東海林自身が決めた「イタリア」行きをルコも一緒に行くという選択をしたわけですが、それはいうなれば「ボヘミアン」という選択をしたということでもあり(マンガ家シリ-ズでは『吸血鬼には向いている職業』の黒田瑞祥さんは言うまでもないことですが、『愛なら売るほど』の立花キャンディさんもUnspeakableとしてのボヘミアンですし)、ある地点から見ればハッピーエンドの極みかもしれないけど、残酷な選択でもある。でも榎田さんはそれをあえて表現したということに最大の意味があるかもしれません。
「君たちがいないと息もできない」―読み手はみんなそんな思いを持って本を閉じたのではないでしょうか?少なくとも私はそうでした。
漫画家シリーズ最終巻ということで、他の作品の主役たちもちょこっと脇役で登場しています。
ただ、このカプでの前作「きみがいなけりゃ息もできない」さえ読んでいれば、他の3冊は読んでいなくてもストーリーは理解できるようになっています。
相変わらず生活能力ゼロのルコちゃんなんですが、今回はちょっと無理をしてしまいましたね^^;
そのせいで自分も東海林も苦しめる結果になってしまいます。
詳しいお話は他の方もレビューされているので書きませんが、今作もたくさん切ないシーンがありました。
そして切なければ切ない程、2人のラブラブなシーンでは萌え度が上がっちゃうんですよね。^^
そしてこのシリーズの影の立役者、茜さん。
出番は多くないですが、前作に引き続き、非常に重要な役割を果たしてくれてます。
このカプのシリーズの登場人物たちの中で間違いなく一番男前だと思う(笑)。
今回もヘタレた東海林にカツを入れてくれて、茜さんがいないとこのカプはダメなんじゃないかと思う程です。3人で1組にしたい(笑)。
こういう女性キャラならBLで女性キャラが苦手な方も大丈夫だと思います。