鳩屋タマさんのレビュー一覧

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

リアルなんだよなぁ

先生がツイで「甘々な波が来てる」と仰っていたので
ほうほう、ならば安心安全じゃな
と、完全に油断しきっておりましたが。

え〜〜〜ん
まぁまぁ痛かったよ〜〜

いや、やっぱり木原先生の作品はリアルなんですよね。
BLなのに全然ファンタジーにしてくれない。

邦彦と秋森の独りよがりの愛も、それに対する勇て俊一の拒絶も、登場人物たちの台詞ひとつひとつが刺さる!!
読みながら「木原…

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黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

甘々でも

木原先生ご自身で「いつになくラブラブの波が来ている(あとがき)」と書かれております。
うん。確かに『FRAGILE』だとかね『マジュヌーン』だとかね、あと私が心から「なんて恐ろしい」と思った『鈍色の華』の様なお話とはテイストが違うとは思いました。
でも先生、
恋というものを射抜くその視線はやっぱり冷徹でござりますよね。
曇らずキンとしていて、ところどころ痛くもありました。

このお話の…

9

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

すごかった

木原先生だし鳩屋先生だからマストバイ。木原先生のお話って、いつも身に迫りすぎてコワくて耐え難くてシンドイです。今回も同様で、凄いお話なのですが、「きゃあ萌え萌え~♡」という心地にはなれなかったので萌2にしました。神にするには辛すぎた本編2段組80Pほど+受けの子のお話120Pほど+2編目の続き、新装版での書き下ろし35Pほど。木原先生のお話はメンタル攻めるので、元気な時に読んだ方がよいのではと思い…

6

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

長い片想い

一般的に見るとスペック底辺な男に長いこと恋をしている攻めのお話。
この作品もどんなに不衛生で安定していない馬鹿な男でも、好きなんだからしょうがない感が凄くて私も好きでした。
BLとしての幸せがまるで見えないのに、気付けばそうなっているところが本当に凄いと思います。

後半は受けの息子の話。
貧乏な家庭環境、学もなく汚れ仕事をしている父親。クラスでの虐め。
これだけでも心殴られっぱなのに…

6

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

自分の大切なものを差し出す優しさ

表題作の「黄色いダイヤモンド」は、真面目で口うるさいサラリーマン・邦彦が落ちこぼれで子持ちの幼なじみ・勇への長い片思いを実らせるお話です。80ページ弱の作品ですが、“優しさ”についてしみじみ考えさせられて、何度も読み返してしまいました。

勇は深く考えることが苦手なため、お金をだまし取られそうになったり、セックスで邦彦の機嫌が直ると考えて、邦彦を傷つけてしまったりもするのですが、そこには「困っ…

9

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

希望が叶った新装版

旧版既読者としての感想なのであんまり参考にはならないかと思います、すみません。「歯が痛い」の続編を長いこと切望していたので、まず夢が叶った喜びに打ち震えました…。久しぶりのビボイノベルス版。ざらついた紙質、まさかの二段組レイアウトに、これこれ!この感じ!と興奮したのも束の間。

もちろん、書き下ろし「十年愛」目当てで楽しみ半分・不安半分読み始めたのですが、読了後三日ほど経って、未だ「萌」以上で…

5

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

その先にあるものが欲しすぎて一気読み

木原レーベルのなかでは甘々よりなのかもしれないんですけれど、
レーベル未体験の読者から見たら微糖なのではないかしら…と思ったりしました。好きになるだけ辛い相手を好きになってしまうという恋愛のもどかしさを最終的に救済してくれる度合いがBL糖度の測定値だとしたら、間違いなく本作は高めですけどね。また、いったん読み始めた読者にページをめくる手を休ませないキレッキレな筆力はさすがです。何度かの涙腺やばい…

8

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

木原先生らしい作品だけど想像以上にマイルド

こちらの作品は旧版も未読でした。
木原音瀬先生がTwitterで「書き下ろしがはいったことで ラブラブハッピーエンドになりました!」と呟いていましたが、心配症なので旧版と新装版のレビューを読んで心が落ち着いてる時に読みました。


表題作の「黄色いダイアモンド」は、確かに行き場のない邦彦の気持ちが切なくてしんどかったです。
でも邦彦視点は「黄色いダイアモンド」までなので、思いのほかキツく…

4

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

木原先生、ラブラブの波がきてるってよ

既刊作に新たな書き下ろしを加えた新装版。
この書き下ろしが全て。

旧版は、ここに辿り着くまでの物語だと思う。
読者の気持ちすら昇華する、甘くて癒される書き下ろしに驚きました。(いい意味)
木原作品では稀な甘さではないでしょうか?
鳩屋タマ先生のイラストもほんわかしていて、作品をよりマイルドにみせてくれます。

とはいえ、理不尽な虐め描写があったり、触れてほしくない気持ちを抉ってき…

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黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

2000年刊行作品の新装版。

作家買い。
2000年に刊行された同名小説の新装版。旧版は未読なのでそちらとの比較はできません。

2000年、ということは21年前に刊行された作品ですが、今、木原さんが書かれたと言われても違和感のない作品でした。木原作品の根っこは変わってないんだなあとしみじみ思いました。

新装版の挿絵を鳩屋さんが描いてくださっていて、だからでしょうかね、すごくほのぼのな空気感漂う表紙になっていますが…

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