笠井あゆみさんのレビュー一覧

奈落の底で待っていて 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

泥中の鶴となんだかダークヒーロー

苦界に堕とされても汚されない受の美々しさと、偏愛し過ぎてネジがぶっ飛んでる攻のコントラストが絶妙。色欲で表現されているけれど つまりは「天女に縋り付く衆生の図」受けの神々しさと半分闇落ちしている感のある攻め様のダークヒーロー的格好良さに酔いました。続編読みたいです。

3

君と僕と夜の猫 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

寄り添う心

京都の町屋で、冬のある日目覚める夏生の冒頭から
雪国とは違う厳しく刺さるような寒さだろうなと
想像しながら読み進めさせていただきました。
しかも事故での足の痕の痛みまでツラそうで
亡くなった両親や老舗の刃物専門店“佐用”の跡継ぎのこと、
夏生が不憫でなりませんでした。
ただ、自分で出来る努力を惜しまず
“柳井”という小さいながらも今風の店を構えたのが
芯の強さと負けん気の強さを感じ…

7

人魚姫の弟 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

魔女は変わり者

【人魚姫の弟】の前に【輪シリーズ】が3本収録されています。こういった形の本は初めてでしたが、”読者の心を掴んで離さない!”・・・。心を鷲掴みにされ金縛りにあったように夢中で楽しませて頂きました!その後いよいよ【人魚姫の弟】。私達が知っている人魚姫との繋がりもあり、人魚姫と言えば魔女!魔女とのやりとりも見どころだと思います。読み終わるころに『そうなるんだ・・・!』と感じさせられたり。全体的にしっかり…

3

疵と蜜 小説

遠野春日  笠井あゆみ 

表意買い!

​遠野さんの作品は最近ではシリーズ物の新しいものが出たときくらいしか読んでませんでした。
以前は作家買いするくらいに好きだったのに、読みたいと思う作品に出会えなくて…
イラストが笠井さんだったので衝動買いしてしまいました。

予備知識なしにあらすじも読まずに読み始めたのですが、カバー絵の殺伐とした雰囲気から事件ものかヤクザ関係か熾烈なビジネスかなどと思いました。
実際はそれらをミックスし…

2

蜜を喰らう獣たち 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

根本はいつもの宮緒ー犬作品なのだが、変化球が面白い!

とにかく、表紙がかっこいい!
しかし実は、主人公(受)は表紙前面の二人ではなく
隙間にチョロッと見える少年。

Night headを思い浮かべるような世界観。
要塞のような孤島に基地を持つ、超能力者の秘密組織があり、
そこに超能力を使ってミッションをこなす男達「闘犬」「猟犬」と、
能力を使う為に雑音(疲労)の溜まる心身を
セックスで癒す「蜜花」がいる。

この闘犬、猟犬、蜜花…

11

蜜を喰らう獣たち 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

攻め二人を手玉に取る天然かわいい子の成長が見所

最初カバー絵を見たとき金髪と黒髪どっちがどっち?と思ってよく見たらその二人の間にもう一人いました、で3Pです。

やっと好みの3人恋愛の作品に出会えました。
出会いからまとまるまでの年月が長い。
幼い頃出会って、一人は兄のように真綿で包むような愛情を示し、もう一人は子供の好きな子いじめみたいにからかいながらも遠くから見守り愛し続けたという二人です。
カバー絵がなければ前者と結ばれてハピエ…

16

魔女の血族 オリジナルウィッチ 小説

西野花  笠井あゆみ 

あらっ・・・

表紙(笠井先生ですよ~♪)やタイトルで、やたらと期待していたら・・・。
ん?
確かに、ほとんどHしてる。
木馬プレイとか、初めの方にいきなりきます。
魔女ってことで、異端とかであわわっ(゜ロ゜;ノ)ノ
複数攻めですか?!
とまぁ、西野先生さすがのH盛りだくさんです。

他の方も有りましたが、もっとハードかなと思っておりました。
色んなHはあれど、素敵な耽美な絵ですが、ハードなもの…

1

魔女の血族 オリジナルウィッチ 小説

西野花  笠井あゆみ 

表紙がまぁアレだからw

思ったよりさらっと読了。
輪姦か!(≧◇≦)うほっ!っと思ったのもつかの間
結局は寸前のところで助けれちゃったのが残念。
ともあれ、好意を寄せていた相手とそっこー両想いなあげく
即物的に合体→気持ちい→合体のスパイラル。
全体的にはラブラブあまあまと言っても過言ではない仕上がり。
内容はあってないようなものなのでエロエロ重視で読むには
良い作品かとおもいます。

個人的にはもっと…

8

奈落の底で待っていて 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

ワンコというには・・・・

執着攻がおいしい一冊だと聞いての衝動買いww
相川らずネジが一本ならずもろもろ抜けてる攻が素晴らしい。
何故ここまでに執着するのかという心理がいまひとつわからないワタクシではありますが、
ま、「待て」がデキル犬はいい犬だとおもうのです。
なんのこっちゃい。

お話はといいますと、
もともと華族に生まれた受が借金のかたに遊郭へ。
これからたくさんの男たちに身体を開きつらさに耐え
借…

7

君と僕と夜の猫 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

強すぎない優しい依存関係

両親を早くに亡くし、自身も学生時代の事故で足が不自由な夏生。
そんな夏生を傍でずっと見守ってきたのが、向いに住む幼馴染の智明。

二人は互いに”相手の存在”に依存していますが、でもその間には深く踏み込みすぎない一定の距離があり、二人だけが分かっているその距離感が好きでした。
京都弁の独特の雰囲気も夏生の不幸な生い立ちとそれを過保護に見守る智明の雰囲気とマッチしていてよかったと思います。

3
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