笠井あゆみさんのレビュー一覧

霧の楽園 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

閉鎖的空間で広げられる耽美物語

周りには完璧超人にみえる攻めが
その実、精神的に脆く病んでいる…
という丸木さんの描かれる執着攻め(裕太郎)と
弱く儚く美しい受け(学)のお話。

舞台が大正時代であることと
主従関係にあることが物語の耽美さを際立たせていると思います。

すこしミステリー要素もあり、
「俺は、お前よりもお前の事を知っている」
といったようなセリフ等が伏線となり、物語の
ラストまでその意味はわ…

11

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

なぜ ここまで…

つらい、最後まで読むのが苦痛だった。結構 他の木原さんの物は大丈夫だったのだけれど、これは ダメだった!ぜいぜい言いながら 最後までやっとこ読めたけれど、ファウジが可哀想で可哀想で… ううっ、けどまだ描きおろしが読めたからよかったけど これなかったら悲惨!もうちょっと主人公二人の幸せ場面欲しかったなあと思いました。はー疲れた。

1

双子の獣たち 小説

中原一也  笠井あゆみ 

双子の弟×兄

人生で初めて読んだ3Pモノです。3Pモノって登場人物の感情の絡みも行為の描写もごちゃごちゃしているイメージがあって手が出なかったのですが、このお話は意外と分かりやすく読みやすく、笠井あゆみさんの美麗なイラストも素晴らしくて、萌えに集中しながら読むことができました。

タイトルのとおり、双子の弟に溺愛される兄のお話です。体格差がかなりあるので、溺愛されすぎちゃって肉体的に少々心配になりましたが、…

1

妓楼の軍人 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

ファンタジーって難しい

2015年の話題作の1つということで満を持して読みました!評価は…「中立」か「萌」で迷って「萌」です。笠井あゆみさんのイラストってどうしてこうも素敵なんでしょう。うっとり。

さて、舞台は島国・大和(≒日本)。表向きは自治国家ながら西の大国・藍華帝国(≒中国)の実効支配下に置かれて三十年が経った頃ーーという設定です。主人公の蓮は、大和に駐在する藍華帝国軍のトップである元帥の親衛隊に所属する青年…

5

淫雨に溺れて 小説

つばき深玲  笠井あゆみ 

もっと耽美な雰囲気を期待していました

耽美な内容というかミステリアスな展開を予想していましたが、蓋を開けてみたら、謎もなにも受けがただただ貧乏で。。というベタなお話でした。
笠井先生のイラストでハードルが上がってしまいました。
攻めも受けのこと好きなら、その境遇に気付いてやれよ!って感じで、イラっとしました。
ライバル的存在の書道家もそんなまどろこしいやり方をしなくても他にやり方は色々あるだろ!と突っ込みたくなりました。
全体…

3

淫雨に溺れて 小説

つばき深玲  笠井あゆみ 

思いがけず純愛

笠井さんの表紙につられて購入。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

善の事務所にアルバイトとしてやってくる湊。
バイトの面接に来た湊の服装や言葉遣いなどが20歳とは思えない粗雑さで、善と一緒に軽くめまいがしながら読み始めましたが、徐々に見えてくる湊の健気さに思わず感情移入してしまいました。

師を持たず我流で書道家として生計を立ててきたけれど常に自身の書に不安を持つ善。
高名…

4

淫雨に溺れて 小説

つばき深玲  笠井あゆみ 

書道家の日常描写が楽しい一冊

初読み作家さん。
笠井あゆみさん画の表紙絵や口絵はエロエロですが、内容は、本命との本番はラストに一回のみという超純愛ものでした。

主人公は書道家の善(攻め)。
事務の女性(恋人)に逃げられ、代わりのバイトとして湊(受け)を雇うことになり…という話。

湊は書道の知識はゼロですが、性格は素朴で素直な好青年。
善の字を気に入り自由に感想を述べる感性豊かな一面もあり、善は彼に惹かれていき…

9

光の竜は闇を抱く 小説

李丘那岐  笠井あゆみ 

口絵必見!内容は意外にライト。

タイトルと麗しい笠井さんの表紙から、
耽美なファンタジーを想像していたのだが
あれあれ(笑)なんともライト!

麗しい金髪、強国ガリエラの王子ジクムントと、
かつて学校で一緒だった隣国の軍人イオリ。
王女の護衛として訪れたガリエラで、再会する二人、
呼びつけられて最初っからHの相手をさせられるのだが……

この王子がやたらにポジティブで良い性格をしているのと、
イオリが仕える王…

4

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

重くて可哀想で先が気になって仕方ない

読みながら先は読めてしまっていましたが、前世の2人が可哀想で可哀想で。。
更に前世で過去に苦しむ攻めも本当に可哀想でした。。
ただの兄弟物ではないと思っていましたが、ライトなBLではなく、重苦しくて不条理もあって切なくて、ガツンと頭を殴られたようなインパクトでした。
萌えと表現していいのか分からなかったので神で。
謎が解けたときに、前のページを読み返すと、この時攻めはこんな気持ちだったのね…

4

光の竜は闇を抱く 小説

李丘那岐  笠井あゆみ 

所帯染みてるファンタジー

李丘さんの作品のイラストが笠井さんというのは珍しい気がします。
ファンタジーなのに、やはり李丘節が効いていて、やんちゃな受けとどこか残念な攻めのやり取りが面白いです。
攻めは王子様なのに受けとクラスメイトだった過去がある。。というのも急に所帯染みてて違和感ありましたが、それはそれで楽しめます。
攻めが受けにこだわる理由とかもう少し受けじゃなきゃいけない!という執着心があれば良かったのですが、…

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