あかねソラさんのレビュー一覧

踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

踊る阿呆と腐れ外道

切ないお話でした
胸が締め付けられる
それぞれの気持ちが交錯していて
交わるけれど重ならない
歯痒くて辛い

けれど強かでまっすぐな気持ちが
痛いくらい刺さりました

時代背景や描写が繊細で
それが作品の世界観を深めてます

心に深く刺さるお話で
上巻ではこれで幸せになれるのかと
期待したところ一転する場面で終わります

絶望なのか希望なのか
このお話の世界に引き…

3

踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

報われないその先は・・・?

上下巻ですが、2カプのそれぞれの話で、下巻は上巻では「悪役」だった環と結城の話です。
正直、こちらのカプの方が断然好みです!
下巻を読むと環に感情移入してしまい、嫌うどころか贔屓目になってしまうほど笑
幼少からの付き合いで、両片思いを拗らせに拗らせたふたり。

道理も分からないほどの歳に互いの爪を誓いの印として交換し合う(痛い)ほど惹かれあっていたのに、結城は婆やの言葉で環とは一緒になれ…

15

踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

愛おしくも悲しいそれぞれの愛のカタチ

『踊る阿呆と腐れ外道 (上)』の続編です。

第伍話と第陸話
千代森家の執事 芳野 英一郎と千代森家の養子 千代森 伊月のお話。

前作では、千代森家の当主 環の養子であり情夫でもある伊月が、ずっと好きだった執事の芳野と心身共に結ばれました。
しかし、翌朝ベッドで眠る2人の前に環が現れ…。
今作は、その続きになります。
自分のモノに手を出した芳野と自分を裏切った伊月に憤慨する環。

8

踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

大正時代に繰り広げられる珠玉のラブストーリー

初めて読んだ あかねソラ先生の作品です。

千代森家の執事 芳野 英一郎と千代森家の養子 千代森 伊月のお話。

第一次世界大戦に伴う好景気を背景に、生活様式が大きく変化した大正時代。
千代森家の養子である伊月は眉目秀麗な容姿と片足が悪く杖を突いていることから“膝つき様”と呼ばれていました。
まだ幼い頃に千代森家の当主 環に拾われ、養子として何不自由なく育てられた伊月。
――しかし、…

6

踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

やがて哀しき。花の散るらむ。

さて。そこそこ私の予想は的中して。結構悲しい。
やはり千代森の主人、環は叶わぬ想いを結城子爵に抱いていたのだ。
後半は彼等の恋の、想い出と結末が描かれている。環が今、こうなってしまった経緯にも。
因果関係があるとして、語られている。

環は寂しかったのだ。決して手に入らない恋。だから。
伊月を育て、側に居て欲しかったのに。伊月は芳野を愛してしまう。そればかりか。芳野と出て行けないのなら…

25

踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

壊れてしまうのは、身体か。心か。

うーん。他のサイトで「中二病の様なモノローグ」と書かれていたのですが、確かに。
大正ロマネスク調の主従愛かと期待したんですけれども。それはそうかもしれないけれども。うーん。伊月の痛々しさったら無い。
孤児の伊月は、千代森の美しい主人に拾われ、不自由の無い暮らしを与えられ。美しい従者を与えられる。子供のいない主人はいつか伊月に家督を譲るだろう。伊月はそれくらいの野心は持っている。持っているからこ…

8

踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

雰囲気は良かった

大正ロマン、絵も美しい、旦那様の養子の少年が実は愛人で家の使用人と道ならぬ恋に落ちる…設定はとても好みでしたし導入部分は面白かったです。旦那に陵辱されても希望を失わない健気な少年。旦那様と何やら因縁のある結城子爵の家で悪徳医者に愛人の少年が性的暴行をされ助けに駆けつけた(全然間に合わなかったけど)使用人が激怒して銃をぶっ放す…その辺まではすごく良かったです。

下巻での結末が何だか人として筋が…

15

踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

もうだめだ…

涙腺、死んだ…。

伊月と芳野が通じたことを環が知ってしまった場面で終わった上巻。
下巻は始まりから壮絶でした。

芳野に対する折檻の合間に差し込まれる環の過去が悲しい。
好きだった男。
一緒にいたいと願った男。
その男が違う女性を娶ってから、孤独の中にいた環が見つけた一縷の望み。
それが伊月だったんですね。
もっと大事にしていれば。もっと愛を注いであげていたら。
もしかして…

39

踊る阿呆と腐れ外道 (上) コミック

あかねソラ 

絡み合う本音と建前

寸分の隙もない美しい作画。
それだけでも十分酔いしれてしまうレベルなのに、緻密な人物描写と繊細な心理描写まで加わってしまったら、卒倒しますよ。
各話で少しずつ変わっていく扉絵にもご注目を。

大正時代。
新しい文化と古いものが入り交じる中、貧富の差が歴然としてある社会で、貧しくも狡猾に逞しく生き延びてきた伊月。
朝から足を轢かれ、厄日だと思っていたその日、金持ちの懐からちょっと失敬しよ…

9

踊る阿呆と腐れ外道 (下) コミック

あかねソラ 

切なくて素晴らしい神作!

うわー
本当の萌えはこっちにあったかあ。
下巻は最高です。
切なく切なくて泣きまくりました。
うー、思い出すだけで苦しい。

環の寂しさや恋心、そんな光と影が浮き彫りになる回想シーンに胸が押し潰されそうになりました。
他に行き場のない伊月を縛り、自分の寂しさを埋める手段にしようとする環。
芳野に暴行し伊月に縋る様は、見苦しさと共に言いようのない悲しさを感じました。

好きで好き…

9
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