金ひかるさんのレビュー一覧

未成年。 小説

かわい有美子  金ひかる 

甘く切なくちょっぴっり苦い初恋のお話し

かわいさんの学園もの。
高校生が主人公の甘く切なくちょっぴっり苦い初恋のお話です。

空色スピカのシリーズを読んだ時に興味を持ったのですが、1996年に発行された作品の文庫化で古くて合わない気がして手に取りませんでした。
でもなんとなく気になり「いつか読みたい」と心にメモしつつ今回機会があり読むことができました。

パステルカラーの風景の中に明るく人懐こい男の子がいて、泣いたり笑ったり…

5

たった一人の男 小説

水原とほる  金ひかる 

「たった一人」の理由がやや弱いかも

あらすじ:
情報処理会社の社長・基弘(攻め)と秘書の暁生(受け)は、3年前に別れた元恋人同士。
弁護士の佐賀と関係を持つ暁生だが、基弘への想いも捨てられず…。

元は同じ会社の上司と部下で、恋人同士だった二人。
しかし、二人で独立し仕事上のパートナーとなったことを機に、公私混同を避けるため別れてしまいます。
自分から別れを切り出したものの、暁生は基弘にまだ未練が。
弁護士の佐賀と関係…

10

POLLINATION(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

BLかと言われると疑問ですが

裸ん坊3部作のラストを飾るのは、最低人間谷脇と自閉症の少年佑哉。
勝手気ままで冷血漢。傲慢で鼻持ちならない、人として終わってる谷脇が、ちっとも自分の思い通りにいかない佑哉相手に必死になる様は見物でした。

前作で松本が不憫すぎたので、今作の谷脇見てると哀れみよりも先に谷脇ざまぁ(ぷっ)と思っちゃうんですが、読み進めていくと、何だかとてつもなくせつない展開が待ってて大変でした。
もう、なんと…

10

FLOWER(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

痛すぎて中々読み返せない

裸ん坊3部作2作目。
前作でも大概でしたが、今作ではもうフルスロットル。
敷き詰められた地雷をいかに避けながら走破するかというデスレースもかくや、なお話です。
木原作品で嫌いな攻を三人挙げなさいと言われたら、迷わず飛び出す

谷脇、甲斐谷、寛末!!

そんな谷脇が主役の2作目。ムカムカ度は相当です。
人として色々と終わってる男ですが、適当にみつけた松本を酒で潰してレイプし、それだけ…

3

WEED(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

表紙が買いにくいシリーズ

裸ん坊3部作の中で、このWEEDが一番好きです。
傍若無人でプライドはエベレスト級。
嫌なことがあればすぐに人に当たり散らし、後輩相手に嫌味をたれる、超我儘男、若宮。
人としてどうかと思うような、兎に角いちいち腹の立つ男なんですが、こいつが何だか憎めない……。
注いでも注いでも満杯にならないコップみたいな若宮相手に、岡田は本当に懸命に愛を注ぎます。
でも、岡田も若宮と一緒で、やっぱり愛に…

7

俺のこと好きなくせに 小説

渡海奈穂  金ひかる 

さらりと読めるおはなし

兄弟のように仲良く育った二人が、すれ違いもあったけど、お互いへの思いを再認識するという王道ストーリですね。
冒頭はどんな展開なんだろうとちょっと期待していたのですが、特に驚く展開もなくさらっと終わってしまいました。

攻めも受けも、基本、純粋で真面目な青年なのですが、受けが少々鈍いところがあります。
悪気はないのはよくわかるんだけど、その言動だと攻めがかわいそうって感じる場面がちょいちょい…

1

愛の一筆書き 小説

名倉和希  金ひかる 

読んで題名に納得

表題作、続編、SSの3作品が収録されています。


「愛の一筆書き」
高秋(攻め)が主人公です。
高校1年の高秋が、小学5年生の佳文(受け)に一目惚れして、14年後に両思いになり、現在は同居中。佳文がいれば幸せいっぱい、仕事もはかどる毎日。ところが、佳文が会社の後輩と浮気している?!

「愛は永遠」
高秋が主人公。会社を辞めて高秋のマネージメントに専任することにした佳文。佳文が会社…

1

恋するソラマメ 小説

久我有加  金ひかる 

ソラマメは自分

シリーズ未読ですが、支障ありませんでした。
翔大の兄とか、この二人が主役の話があるんだろうな、と思う場面はありますが、もったいぶった書きぶりでなかったのでイラつかなかったです。

中編2作品が収録されています。

「恋するソラマメ」
表題作。翔大(受け)の視点で進みます。恋人同士になるまでです。芸能人の自分と付き合うと迷惑をかけてしまうからと及び腰になる百瀬(攻め)の不安をどんと払拭さ…

1

俺のこと好きなくせに 小説

渡海奈穂  金ひかる 

萌えない展開からキュンへの力技

実家である地方都市の土産物屋で働く集(受け)。高齢の祖父との二人暮らしで、観光客もどんどん減って、先行きの不透明さと田舎の閉塞感に息がつまる思いでいる。そんなある日、兄弟同然のように育ったお隣の幼なじみ・佑弥(攻め)が転勤で帰ってきた。大学卒業と同時に家を離れ、東京で就職した佑弥は2年間まったく集に連絡も取らず、今回戻ってくることさえ集は知らされていなかった。しかも帰ってきた佑弥は、チャラい格好で…

7

探偵の処女処方箋 書き下ろしペーパー 特典

108本って、煩悩かよっ

大伴が高嶺宅に薔薇を抱えてプロポーズに行く前、その薔薇を買った花屋でのお話です。
ネット注文した薔薇の花束を受け取るために訪れた花屋で、応対に出てきたのはどこかで見覚えのある男。
司法修士生の同期で裁判官になったはずの海棠が、まさかこんな所で花屋に転身とは!
この海棠という男、どうやら「恋の花ひらくとき」という作品の登場キャラのようです。
おまけペーパーならではのサプライズ出演ってとこでし…

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