金ひかるさんのレビュー一覧

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

じっと『待て』されてる官能小説家。

悪くはないです。ただ、スピンオフの『捨てて行ってくれ』の方は大好きなんですが、そこまでは行かないですね。

鮎川(受)のぐるぐるっぷりがちょっとうっとおしかったんです。いや、『ぐるぐる受』は好きな方なんですが、なぜか今ひとつでした。『ぐるぐる』のタイプなのかなあ?優柔不断すぎたから?ああ、もしかしたら『受一人称』だったからかもしれません。三人称(あるいは攻一人称)だったらワンクッションあると…

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ゆっくりまっすぐ近くにおいで 小説

渡海奈穂  金ひかる 

年下ワンコ。

大内(受)の魔性っぷりがちょっと現実味が薄かったですが、素顔は意外にさばさばした美人だったので、それはまあOKでしたね。
それに、年下攻は苦手な方なんですが、ワンコは不思議と抵抗ないんですよ。稲田(攻)が絵にかいたようなワンコだったのがよかったです。

それにしても、渡海さんの作品で、ここまで脇キャラクターが『酷い』のも珍しいと思いました。相対的に稲田の株も上がるよね、これじゃ。

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犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

受けがぐるぐる。

 真面目な数学教師・鮎川の親友は、官能小説家の不破。
 鮎川は、酔って階段から落ちそうになったところを、不破に助けられ、その不破が利き腕を骨折したことから、不破の仕事を手伝うことになる。
 それは、不破の小説――もちろん、官能小説の後述筆記であった。
 やってみるまではなんともないと思っていた鮎川だったが、実際にやってみると、不破の唇が快楽の世界をつむぐたびに、不破を意識してしまい、叫びたく…

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リアルリーマンライフ 小説

今城けい  金ひかる 

どっちが受けでも攻めでもいい感じかも

同期入社のリーマン同士のちょっぴり不器用なラブストーリーでした。
この作品はかなり後半まで攻め受けが解らない感じなんですよね。
見た目や雰囲気で判断出来ないカップルで、最終的にはリバ可能な二人かも。
完ぺきな理系で対人関係が上手いとは言い難い攻め様と文系で見た目も華やかイケメンで
全てにおいてそつがない対応が出来る受け様とのお話なんです。

自動車メーカーのトラブル処理の為に、営業と開…

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征服者は貴公子に跪く 小説

いつき朔夜  金ひかる 

なんか結構かわいい。

日本人×外人で外人が主人公です。

先祖代々の居城を手離さなくてはならなくなったパウル。
そんな城を買い取ったのは日本人の牟田で。
牟田はそこを古城ホテルとして利用しようとして。
出て行こうとしたパウルに「あなたも込みで買ったのですよ」と言って…。

こういう煽りだとやっぱりパウルが牟田に虐げられるというか、慰み者にされるというかそういう展開を想像しそうですよね?
けれど、このお話…

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仕切り直しの初恋 小説

椎崎夕  金ひかる 

続編ですよ。

『三十二番目の初恋』のスピンオフですが、事実上続編といった方がいいのでは?と思いました。

これも結構好きです。椎崎さんはどうもキャラクターが好きになれないんですが、この作品は仁科(攻)も陽平(受)もまあそれなりによかったですから。ただ、私はやっぱり前作のCPの方が好きなので、本編(仁科×陽平)よりも梶山×想の後日談(?)の方が楽しめました。

相変わらず、脇(悪役)の信田が気持ち悪さ全開…

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三十二番目の初恋 小説

椎崎夕  金ひかる 

(私にとって)椎崎作品の例外。

たぶん、椎崎さんでは一番(というよりほぼ唯一。もうひとつはスピンオフの『仕切り直しの初恋』ですから)好きな作品です。これはキャラクターがよかったんですよ(単に私の好みとの符合で)。

なんというか、脇キャラクターやエピソードがいちいち陰湿なんですよね。そこは椎崎さんらしいと思うんですが、この作品は珍しく主要キャラクターが私の好みに合っていたんですよ。
確かに想(受)はダメ(アホ)なんですが、…

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小さな花束を持って 小説

池戸裕子  金ひかる 

本当にハッピーエンドなのか?

宗馬(攻)が、BLのキャラクターとしては、(私の)非常に嫌いなタイプでした。恋愛至上主義である必要はまったくないけど、でも恋愛より絶対優先するものがあるなら、最初から関わらなきゃいいと思ってしまうんですよ。七生(受)はわりとよかったんですけどね。もともと健気は好みですから。でも、相手がダメだとどんなに健気でも共感し切れません。そう思うと、やっぱり宗馬が無理だった、これに尽きるんですね。

最後…

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春一番の嵐 小説

若月京子  金ひかる 

薄い・・・

うーん、さらっと読めるんです。それは間違いないんですが・・・正直、中身はすごく『薄い』ですね。キャラクターもまるっきりテンプレだし。ひかり(受)に生身の男の子(というより人間)っぽさを感じないんですよ。ひたすら無垢で天然な可愛い子。
ただ、若月さんの作品ではいちばんよかったかもしれません。

若月さんの文章って、なんとなく気になるんですよね。特に地の文が 、なんというのか作文みたいなんです…

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真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

ピアスのシーンがとても良かったです。



砂原先生の作品、自分には合わないなぁとちょっと嫌煙していた節(すみませっ…!)があったのですが、この作品は面白くてスイスイ読めました。
「懐かない猫が絆されていく」という、BLには王道?的なお話が好きな人は、凄く楽しく読める作品だと思います。
前作未読でしたが、楽しく読めたので全然平気でした。

受けの新二くんが、ピアスを開けるシーンがとても印象的です。
セックスのときにも攻めがピアスを弄んで…

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