野原耳子さんのレビュー一覧

先生と化物のものがたり 小説

野原耳子 

No Title


BLといえば美しい登場人物が多い中、人の形すらしていない、蛞蝓のような化け物(受)と人間(攻)の話なんてどうなんだろう……と思いつつ手に取りました。ところが、読み始めたが最後、あっという間に引き込まれ、一気読みしてしまいました。

化け物・チカテルが先生と恋をしたことで人の形になるとか、来世で同じ種族として結ばれるといった展開ではなく、ラストまで人×人外。
そんな2人がどう結ばれるのか。…

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花嫁のカヤ 小説

野原耳子  桝目の助 

表現の美しさに魅了されました

野原耳子先生の作品、はじめて読ませて頂きました。

隣接、対立する部族の間で、花嫁として嫁がされた好戦的なアジム族出身のカヤ。花婿として彼を迎えたのは、穏やかなイェフェム族の族長の3男ユーティ。お互いが望まぬ婚姻をきっかけに出会い、かけがえのない存在となっていく物語です。

ワタシが特に感動したのは、野原先生の文章の美しさでした。
常に美麗な表現を使用して自己満足に溺れていくのではなく、…

2

傭兵の男が女神と呼ばれる世界 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

まさに女神

強くてカッコいい黒髪年上受けが好きな人にはブッ刺さる作品だと思います。
とにかくカッコいいし周囲の男どもを惹き付ける魅力とエロさはまさに女神です。

1

地平の戦争 小説

野原耳子  呵尾 

神作品!!

貴族出身の葛之宮は、丁寧な言葉遣いと優しさで誰にでも穏やかに接するお坊ちゃんな攻め。一方、金田中尉は傲慢で非情、敵兵を殺して笑い飛ばすような人で、葛之宮みたいな綺麗事を言う奴を心底嫌っている受け。この正反対な2人の関係が、私にはめちゃくちゃ刺さりました!
最初は全然くっつく気配なんて想像もできなかったのですが、戦場を経験するうちに葛之宮は変わっていき、味方には変わらず優しいままですが、自分でも知…

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傭兵の男が女神と呼ばれる世界 (3) 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

この物語に何を求めていたのか?

この最終巻の評価をどうするか、ずっと迷っていました。
壮大な物語をハッピーエンドに纏め切ったこと、ノア・テメレア・雄一郎が互いに絆を強め夫婦であると共に家族に成ること、とても素敵で温かな物語でした。満足です。

その一方で、葵やエドアルドについて、どこか中途半端な気がしています。ノア+テメレア×雄一郎のBLとして読むのなら、どうでもいいのかもしれませんが……
私は異世界戦争ものとしての重厚…

1
非BL作品

震える背中 小説

野原耳子  ウエマツアイカ 

地獄の戦場での、男達の姿

野原耳子先生の年下攻めオメガバースシリーズが大好きで、こちらも読んでみました。

こちらは年下攻め〜の方とは全く異なる戦争もの。全34ページと、とても短い小説です。

舞台は日露戦争、203高地。蛸壺と呼ばれる腐臭漂う壕の中、夜中に誰かがすすり泣く声を聞きつけた朝田伍長。
「誰か、傷が痛むのか?」と暗闇に問いかけると、泣き声はピタリと止まります。

その泣き声を、朝田は福本軍曹のもの…

1

俺様高校生αと用務員のおじさんΩ 小説

野原耳子  桝目の助 

ボロ泣き。。歳の差22歳の、年下攻めオメガバース

最近読み漁っている野原耳子先生。

年下攻めオメガバースシリーズの中の一作であるこちら、シリーズの中でも一番好きで、何度も読み返しています。

今朝、また読み返して朝からボロボロ泣いてしまった、、

歳の差なんと22歳、傲岸不遜な態度の高校生・成海(α)× 冴えない学校用務員、40歳の熊谷(Ω)というカプのお話です。シリーズの中でも最大の年齢差。

こちら、受けの熊谷の過去が本当に…

3

凶暴三兄弟 小説

野原耳子 

暴力×ガチ兄弟。想像以上のグロさでした

うーーん……、これ、すごく評価が難しい。。
「萌」としたんですが、決して萌えたわけではない…ということを先に書いておきます;

むしろ、萌えも共感も皆無だった、、んだけど面白くないわけではなく、、
じゃあ面白かったのか?と聞かれるとこれまた「…?」という感じで。はっきりしなくて自分でもモヤモヤしますが、本当にそういう感じです。

野原先生の年下攻めオメガバースシリーズが大好きで、その他…

1

アンドロギュノスは、春を恋う 小説

野原耳子  桝目の助 

面白いけれど、、萌えたわけではない

こちら、悩んだ末の「萌」評価なのですが、決して萌えたわけではなく…

ただ、物語としての面白さはやっぱりあるし野原先生の文体も読みやすく、好き。
というところを考えた上での評価となります。

健康な人間に無理やり薬を飲ませ、”アンドロギュノス”と呼ばれる両性体にしてしまうお話。読み手を選ぶ設定…

舞台は近未来。
女性が生まれなくなった世界で、国連が推進する”アンドロギュノス化”計…

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夏の庭に、あたたかい雨 小説

野原耳子  桝目の助 

切なさに胸が締め付けられる

はー…やっぱり、野原耳子先生の年下攻めもの、大好き。。

不憫攻め×不憫受け、そして禁断の甥っ子と叔父(血の繋がりなし)、歳の差18歳(!)の恋。個人的好き要素が詰まってる。切なさに胸が締め付けられる物語でした。

17歳の高校生・夏樹(攻)の口から紡ぎ出される蕩けるように甘い言葉や視線、それとは裏腹に、荒々しく青さ若さを感じさせる抱き方に胸が高鳴って仕方なかった…

過酷な将棋の世界…

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