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えすとえむ
舎楽宰
こちらは笑○飯の漫才を思い浮かべてると勿体無いオムニバス作品。 鎧や羊飼い、ケンタウロス同士のセックスに混ざる人間。現代の人とケンタウロス、富める者といっとき愛を交わしたケンタウロス。 ケンタウロスは長く生きる。 人とは時の重みが違うから、もし出逢って、心を魂を奪われてしまったら。 どちらがつらいだろう。想う人を残していくのと、残されるのと。 たとえいっときでも、出逢いたかっ…
ネタバレ
さ○ぁ~ずの番組でケンタウロスの話をしていて"あ、何かケンタウロスの本があったな"と連想して読んでみました。 ①馬具メーカーの営業・健太郎と先輩社員の男(非ケンタウロス)の話 ②蕎麦屋で修行中(主に出前担当)の俊太と、ラーメン屋で修行中の男の子(非ケンタウロス)の話 ③靴職人になりたいケンタウロスと家が代々靴職人のウィル(非ケンタウロス)の話。 ④ファッ…
どてかぼちゃ
ハッピーエンドが書けない小説家が主人公で、 スペイン語でハッピーエンドという名前のゲイマンションを舞台にしたオムニバス5編。 「ハッピーエンドだって?見た事ないんだ 書けっこない」 小説家志望のルカはそう言って苦しむけれど、 これだけ緩急取り混ぜたいろんなハッピーエンドをまとめ上げるえすとえむさんは ハッピーエンドの達人ですよね。 ラストはうっかり号泣してしまいました。 部屋が空…
ニ・プーカ ニ・ペーラ以外の8作中7作が 「ショーが跳ねたら~」収録作の続編になってます。 続編ではありますが物語の時系列的には此方の作品のほうが前になっているので、 先にこちらから読んでも楽しめます。 一番好きな話は I saw blue 「ショーが跳ねたら~」に収録されていたcafe et cigarette の前日譚です。 青いペンキをかぶって、大きな紙の上で愛しあう…
って感じですかね。もちろんいい意味で! 筋肉とドレスのフリルのベタ黒が息を呑むくらいに見事。 表題作のバレエダンサーの話と 京都に残った幼なじみに会いに40年ぶりに祇園祭に帰ってくる話が 美しくまとまっていて特によかったです。 関連作品として 「エイジ・コールド・ブルー」に Rockin'in my head と cafe et cigarette の前日…
L.B.グレッグ えすとえむ
葡萄瓜
思ったよりも手早く読めたその後真っ先に連想したのは アメリカンホームドラマ…と言うかソープオペラのあちこちに 挟み込まれる笑い声の効果音。 はて、評者は仮初にもロマンス絡みのミステリを読んでいたと 思ったのですが違ったのでしょうか? 愛を交わす場面を挿絵に頼らず文のみでしっかり刻み込もうと 言う押し切りの強さはお国柄と言うべきでしょう、多分。 多彩な言葉で綴られる読者もつい頬を染…
ofnotice
たまたま、イスタンブールへ行くことになり、腐友から借りた一冊。 【渡航前】 ふーん……。ま、トルコったって政教分離国だしなぁ。 ふむふむふむ、とフツーに読んで終了。 【渡航後】 いや、これめっちゃわかるわー!!!!!w 広大すぎるほど広大なトプカプ宮殿、幻想的なブルーモスク、 坂道だらけで迷路のような街をさまよっていくと、 この作品の深い味わいがよくわかります。 作者のイスタンブ…
snowblack
CALLE FELIZ(カジェ・フェリス/西語)=Happy Streetの突き当たりにあるアパートメント。 売れない小説家のルカは一緒に住んでいた恋人に部屋を追い出されて、 このアパートを見に来る。 部屋はもう満室になっていたのに、何故か大家のハビ(DJ)に強く請われて、 彼と同居することに… ルカは、編集者に「ハッピーエンドの物語」を書くように言われるが、 でも自分がハッピーじ…
えすとえむさんの初期のBL短編集。 独特の陰影の濃い絵、ヨーロッパ的な雰囲気、思わせぶりな会話。 その後華やかなに開花する作者の個性が、よくわかる作品だ。 短編は全部で7つ、うち連作が2つあり全部で5つの世界。 「カーテンコール」・「ショーが跳ねたら逢いましょう」 自分のダンスを見にくる途中で事故にあった母の死をきっかけに、 踊れなくなった天才ダンサー、テオ。 逃げてきたハリ…
『はたらけ、ケンタウロス!』と同じく、 ケンタウロスと人間が共生する世界でのオムニバスだが、 ギャグテイストのあちらとはかなり異なる雰囲気。 まず上質の絵本のような、非常に美しい表紙に目を奪われる。 良作ともアイデアやストーリーの秀逸さは勿論なのだが、えすとえむさんの高い画力あればこそ。 全8編、それぞれ馬の毛色の名前から取られたタイトルがついている。 ケンタウロスと人間が共存する…