えすとえむさんのレビュー一覧

ショーが跳ねたら逢いましょう コミック

えすとえむ 

陰影の深い絵と心

えすとえむさんの初期のBL短編集。
独特の陰影の濃い絵、ヨーロッパ的な雰囲気、思わせぶりな会話。
その後華やかなに開花する作者の個性が、よくわかる作品だ。

短編は全部で7つ、うち連作が2つあり全部で5つの世界。

「カーテンコール」・「ショーが跳ねたら逢いましょう」
自分のダンスを見にくる途中で事故にあった母の死をきっかけに、
踊れなくなった天才ダンサー、テオ。
逃げてきたハリ…

3

equus コミック

えすとえむ 

異形のもの、ケンタウロスの美しさよ!

『はたらけ、ケンタウロス!』と同じく、
ケンタウロスと人間が共生する世界でのオムニバスだが、
ギャグテイストのあちらとはかなり異なる雰囲気。
まず上質の絵本のような、非常に美しい表紙に目を奪われる。
良作ともアイデアやストーリーの秀逸さは勿論なのだが、えすとえむさんの高い画力あればこそ。

全8編、それぞれ馬の毛色の名前から取られたタイトルがついている。
ケンタウロスと人間が共存する…

6
非BL作品

はたらけ、ケンタウロス! コミック

えすとえむ 

がんばれケンタウロス!

同じくケンタウルス物の『equus』が耽美な雰囲気のとは対象的に、
笑いありツッコミどころあり、の漫画。
帯の惹き文句「ケンタウロスと友好的な関係を築くための注意」から爆笑する。

現代社会で普通に働くケンタウロス…というネタだけでおおっ!と思うのだが、
通勤の問題やら、「ケンタウロスのトイレはアイドルのそれと一緒です」とか、
もう可笑しいったら!

前半はひたすら可笑しくゲラゲラ…

4

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

お国柄の違いを感じる作品

アメリカンテイストのこの作品とえすとえむさんのイラストがガッチリマッチしていて、
テンポの良いコミカルな作品とのコラボはかなりしっくりくるような感じですね。
海外ものは随分前に何本か読んだことがあるのですが、今回のこの新創刊の作品、
海外BLのモノクローム・ロマンス文庫として2冊同時発売の1冊なのですが、
この作者さまはゲイミステリーの先駆者的な御仁なのだそうで興味深いですよね。

内…

7

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

アメリカンコメディ

一昨年、オークラからスラッシュの和訳モノが数冊出たが、今回これを読んでみて、あれはかなり日本のBLに近いファンタジーだったんだな~とその違いを感じた。
ではこのモノクローム・ロマンス文庫で出たものは、というとかなりゲイものなのです。
登場人物がゲイなのでもちろん恋愛観というより思考がゲイ思考で存在しており、日本のBLのように恋愛の機微や心の動きなどを期待するとちょっとハズす方が多いかもしれない…

8

equus コミック

えすとえむ 

期待しすぎていたのかも…


このBLがすごい!でも紹介されていて、ケンタウロスという新しいジャンル、人外萌えの私にとっては手に取らざるを得ない作品でした。
そのためか妙に期待してしまっていて、読んだ後に満足しませんでした…

もしえすとえむ先生がケンタウロスを長編で描いていくれていたなら…それはそれはもうこの上ないものとなったと思います。短編、というのがあまり感情移入できない原因です。しかしえすとえむ先生の目のつけ…

2
非BL作品

うどんの女 コミック

えすとえむ 

うどんが大好きな私が通りま~す(*゚-゚*)

UDONそれはまるで深海のごとくあるいは大山のごとく奥深い食べ物で以下略・・・
うどんと言えば讃岐うどん以外認めないんだから!

ってかこれBLじゃないじゃん!wwwもちろん分かってて買いましたよ^^;
でもお話は良かったです。普通に読み物として面白かったです。
主人公が35歳で~とか、そういうのがお好きな人には楽しめそうです。
青い果実より熟れた果実がお好みなら、ぜひ(笑

しか…

1

equus コミック

えすとえむ 

不思議な世界

最初、ケンタウロスと恋ってどういうことなの...と興味本位で購入してみました。
ですが、案外切ない感じの描写が多く、新鮮でした。

はっきり言って、最初はちょっと戸惑いました。
なんの違和感もなくケンタウロスと共存してるのか、
人間と違う扱いなのか、なんなのかよくわかんないな。と思ってました。

しかし、Leopard を読んできたころには慣れて、
むしろしっかり約束を果たして帰っ…

2

ハッピーエンドアパートメント コミック

えすとえむ 

素敵なハッピーエンド。

難解そう…わたしに分かるかな?
えすとえむさんの本は気になっていながら、そんな理由で手を出さずにいました。
でもこちらの本、タイトルには “ハッピーエンド” の文字があるし、
表紙は、素敵な日常を切り取ったような絵。
これなら大丈夫かなぁと読んでみました。

この本しか読んでいないので、
これから読んで正解だったのかは分からないですが、
手にしてよかったなぁと素直に思える一冊でした…

3
非BL作品

Golondrina ゴロンドリーナ 2 コミック

えすとえむ 

まっすぐに正面を見据えるチカの眼が美しい

表紙!カッコいい。

正直なところ、一巻は物語の枠組みを提示しただけという感じで、
しかも青くて直情で、余人にはよく分からない理屈でのチカの闘牛士修行の開始だったが、
この巻でその背景にあった彼女の過去が明らかになる。

チカという名前の意味、マリアとの関係…
ゲイの友人セチュや、ヴィセンテについても彼らの持つ葛藤が見えてくる。
「闘牛場はお前の死に場所じゃない、俺たちの生きる場所…

2
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