佐々成美さんのレビュー一覧

貴公子の求婚 小説

和泉桂  佐々成美 

孔雀x地味、実は鬼に金棒CP?

平安時代BL、「姫君の輿入れ」スピンオフ。
こちらのCPは、藤原将久(名家に生まれた殿上人にして古今東西の知識に秀で、その上「鬼神すら惑わす」という当代一の美男、源実親を凌駕するほどの魅力) x 小野朝家(家柄は一段低い学者一族出身で、書物だけを偏愛し頭はいいが出世欲はまるでない、冴えない貧乏公家)。

前作では、あどけない年下の受けが陵辱される展開が痛かったけど、本作は受けがしっかりした大…

5

姫君の輿入れ 小説

和泉桂  佐々成美 

恋をして飛翔する、狭霧という男

平安時代BL。

受けの狭霧は、左大臣の父が右大臣に張り合ってついた嘘のため、ずっと女の子として育てられてきた。
美しい姫だと噂を呼び、帝が入内を迫ってくる。そこに帝に対抗するための政略として、攻めの実親が忍んで来るのだが……

当然体に触れれば狭霧が少年だということはわかってしまうのですが、実親は構わず陵辱……狭霧、可哀想。
実親側の言い分では、狭霧が男でも女でも美しいから自分のもの…

3

微熱の引力 小説

可南さらさ  佐々成美 

攻めザマァの名作

可南さらささん、2006年の作品。
攻めザマァの隠れた名作と聞いてポチりました。
同じく攻めザマァ系の作品「恋を知る日」(2009)より、
ずっと私のツボを押さえた攻めザマァでした。

全編書きおろしですが、前半と後半に分かれており、
前半の表題作【微熱の引力】は、攻めザマァ系お約束の攻め視点♪
タイトルは、受けが体温高めの体質で、
酔った受けを介抱するときや、悪戯で触れた肌の熱さ…

9

ウルバンの月 小説

花郎藤子  佐々成美 

続編希望!

電子書籍版を購入。
表題作の「ウルバンの月」、その4ヶ月後(?)を描いた「死者の肖像」が収録されています。

あらすじから受けた印象とはちょっと違いました。
もっと、攻めと受けの関係が物語の中心の、ドロドロとした陵辱ものかと思ったので。

あらすじで思わせ振りなことを書いているわりには二人の関係はあっさり落ち着いてしまって、肩透かしな印象。
(なんせ、ドロドロ好きなもんで……)。

2

彼と愛のトレーニング 小説

小林蒼  佐々成美 

攻めが可愛らしい

マラソンの実業団を舞台にした作品です。
一軍でNo.1の名岡と、彼に憧れて自転車選手から移転してきた由輝の先輩後輩のラブストーリー。
スポーツ選手の寮が舞台、というのは珍しく思いました。

選手としてまだまだうだつの上がらない由輝の毎日は厳しいのですが、恋愛においてはそんなに厳しい展開ではなかったかも。
受けと攻めの実力に差がある業界ものだと、それが障害になりそうですが、意外とそんなこと…

0

あの月まで届いたら 小説

神奈木智  佐々成美 

シリーズの中で1番好きでした

お月さまシリーズ第3弾。
今回は小原兄弟からは離れて、『嘘つきな満月』で登場した莉大と和臣のお話。
『嘘つきな満月』では、和臣と別れる為に小原館に来ていた和臣、その莉大を迎えに来た和臣というエピソードでしたが、今回のお話はその前後。莉大と和臣の出会いが書かれてる「あの月まで届いたら」と、小原館から帰ってきた後の「水に生まれた月」です。お話自体は前作と繋がりはないので、前作未読でも充分楽しめると…

0

嘘つきな満月 小説

神奈木智  佐々成美 

シリーズものの楽しみ

『今宵の月のように』の第2弾。
前回は小原兄弟の三男裕の初恋でしたが、
今回は長男潤と次男抄のお話でした。
兄弟で?っと思いますが、小原四兄弟のうち潤以外は養子なので、ガチ兄弟の恋愛ものではないです。
ちなみにこの兄弟、血は繋がってないんですがとても仲がいい。
4人ともキャラが違うのでうまいバランスとなっています。

抄は10歳の頃に小原家にやってきたので、自分を引き取ってくれた小原…

0

今宵の月のように 小説

神奈木智  佐々成美 

あまり入り込めず…でした

うーん、私にはあまり合いませんでした…。

やっぱり読み始めると、
誰かしら登場人物の1人だったり、何人かだったりに想いをはせて読んじゃうと思うんですけど、
今回は誰にもその想いは生まれなかった。
それぞれ、名前よりも

いい人。
優しい人。
愛されキャラの人。
飄々としてるけど実はの人。
口調はキツイけどの人。

っという感じ。
なんか「こういうタイプだから」っという…

0

ダイヤモンドに口づけを~Eternity~ 小説

あさぎり夕  佐々成美 

相変わらずなカップルたち

7年越しの新刊ですがこれで最後とは?!ほとんどがペーパーや小冊子の詰め合わせですので集めれなかった人にとってはありがたい1冊! それよりもやはり気になるのは三森三兄弟の続きでありまして…。帯に陣野が実家に挨拶にという文を読んで、そこからお話が進んでいくのかと思いきや、最後の最後での訪問とな?!それもこれからご対面というところで終了。いやいや読みたいのは挨拶に行ったところからの展開なのですがっ!と、…

1

微熱の引力 小説

可南さらさ  佐々成美 

いわゆる「攻めざまあ」神展開

同じ作者様に「恋を知る日」という少し展開が近い作品がありますが、私はこちらの作品の方が好きです。(でも「恋を知る日」にも「微熱の引力」より好きな部分もあります)
たぶん本編を書かれた時期は「微熱の引力」のが後?
「恋を知る日」で、話の配分がもうちょっとだけ
こうだったらいいなと思ったポイントが、全て完璧になっています。(あくまでも私にとってはですが)

どちらの作品も、かっこよく傲慢でモ…

8
PAGE TOP