砂原糖子さんのレビュー一覧

オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

続編希望です!!!

前作の『バイオリニストの刺繍』は微ツンな響さんの感情が分かりにくい(これも今となっては、孤独な世界で生きる彼の処世術だったのだと分かる)ので一読目はさらっと読了した記憶があるのですが、砂原先生の巧みな表現力もあって、読み返すほどにズブズブとハマっていき…続編にあたる本作の単行本化をものすごーく心待ちにしていました!

収録内容は、響さんが東京に出てきて二人以外の人間と交わることで、恋人である新…

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「オリオンは恋を語る」メーカー特典SSペーパー 特典

こういう日常のお話が大好物

本編後の甘々なお話でした。本編でも吹野の読話のレベルの高さが語られていましたが、こちらは軽井沢の吹野の自宅で館原が掃除を手伝っている時のお話でした。

館原は吹野に分かりやすいように正面を向いてゆっくりと会話する優しい人ですが、実は吹野は正面からでなくてもかなり分かっているんですよね。何でも読話は想像力が大切なんだそうです。

このお話を読んだ時にBLで多様される漢字を感覚で読んで行く自分…

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オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

続編お願いします

前作の「バイオリニストの刺繍」同様に雑誌でも読んで気に入っていた作品です。ですが他の砂原糖子先生の作品よりはハマっていないのも確かなのです。それはひとえに吹野の性格故だと思います。

それでも吹野の無音の世界や館原の奏でる音楽を読者に伝える筆力は凄いと思い、砂原先生の底力をしみじみ感じさせる作品だと思っています。

今作は前作よりも吹野が成長していて、郵便局で泣いてる赤ん坊に対して取った行…

4

オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

2人の愛は一等星の輝き

「バイオリニストの刺繍」の続編となる今巻は館原と吹野の恋人編。ツンデレの吹野と大型ワンコなバイオリニスト館野の交際は、思った以上にラブ度が高い仕上がりになっています。
甘くも辛い恋愛テイストを織り交ぜつつも、随所に見られる2人の愛の深さや映画のようなロマンティックな光景に酔いしれました。


続編で目を引くのは、吹野のツンデレがかなりソフトになっていること。シーンによってはソフトどころかデ…

5

オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

『バイオリニストの刺繍』の続編。

砂原さん作品の『バイオリニストの刺繍』の続編。
「バイオリニストの~」がとっても良かったので、発売を心待ちにしていました。前作も含めてのネタバレがあります。ご注意ください。





新進気鋭の天才バイオリニスト・新良×聴覚障害を抱える刺繍作家の響の恋のお話。前巻で紆余曲折を経て恋人同士になった二人のその後を描いた作品です。「バイオリニストの~」は攻めの新良視点のお話でしたが、今作品…

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バイオリニストの刺繍 小説

砂原糖子  金ひかる 

ツンデレ好きには堪らない

ツンデレ好きな読者には堪らない作品だと思います。それと、恋心がなかなか収まるところに収まらなくて焦ったいお話が好きな方にも。

私としてはですね、実はツンデレも焦ったいのもそんなに好きじゃない。ハッキリと言い切っちゃってすみません…

だから萌え2の評価ってわけじゃないんです。好みじゃない設定だから神評価からワンランクダウンしとこか。って言うネガティブな意味じゃなくてむしろ逆。好きじゃない…

5

セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

お人好しドノンケ×変わり者

「受けが攻めを買うシチュエーションが書きたくて作ったお話」とあとがきにありましたが、攻めがドノンケなんですね。
なのに男娼として受けの元へと派遣されてしまう。

この経緯がなんじゃそりゃ?というか、元凶である後輩の三好のダメダメっぷりというか三好の思考回路が異次元すぎました。
(同じ砂原さんの「バーテンダーはマティーニがお嫌い?」の手島を思い出しました。生まれながらのトラブルメーカーなんだ…

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バーテンダーはマティーニがお嫌い? 小説

砂原糖子  ミドリノエバ 

面倒くささを可愛いと思えるか

年下攻めが多い砂原先生作品の中で、年下攻めを避けながら読んだ話は、どれも「面白かったー」なモノばかり。
こちらも、同級生のお話だったのですが、やっぱり「面白かった!」でした。
文のリズム、言葉のセンス、がとても心地よいのです。
ストレスなく読めるって、ありがたい。
あと、自分的重要事項、受けがかわいい。

タイトルにありますが、受けの苑生の面倒くささ、私は可愛いと思いました。
ぐるぐ…

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高潔であるということ 小説

砂原糖子  九號 

骨太ヒューマンドラマ

ラブっていうより、サスペンス、ヒューマンドラマ的な印象強めでした。
数年前の事件の復讐のため、その対象人物に接触し、観察していくうちに、果たしてこの人が、本当に自分が思っているような人なんだろうか…?と主人公が葛藤する様子が丁寧に描かれていて…適度な緊張感と読み応えがありました。あるべき善意や優しさってなんなんだろ?と考えさせられました。

ただ、主人公(攻め)がそこまで近所の”ジジィ”の復…

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心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短篇集 ~未来を半分残したままでいる~ 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

後から好きになっても読める素晴らしい!!!

今更「心を半分残したままでいる」を読んだので
過去の特典とかは読めないものだと思っていたのですが
とんでもなく素晴らしい短編集が…!!!!!!!!!

電子限定なものの、過去の特典などが読めてとても有難かったです。

3巻のその後が気になっていたのですが
そちらもここに書かれています。
大体4年周期で記憶がなくなる静良井。
そんな静良井と中上の生活がどうなっているのか
知りたか…

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