砂原糖子さんのレビュー一覧

職業、王子 小説

砂原糖子  小椋ムク 

アラブものだけどせつないテイスト

攻め側が主人公という作品は意外と少ないので新鮮でした。
さすが、アラブだから拉致だなあと思いましたが、攻めが拉致られるというのも新鮮です。

ですが、読み始めは、受け側で王子のリインが余りに好きになれなくてイライラしました。
日本でこつこつ生活していた綾高をさらってお金で戸籍も消したって…。借金を返しながら派手な人生でなくても地道に生きていた人間を何だと…って感じで、その苛立ちがかなり中盤…

2

言ノ葉手帖 -桜夜- 小説

砂原糖子 

春っていいなぁ

言ノ葉シリーズの同人誌をすべて集めたいと思いつつ思ったように集められずとりあえず最新のを通販で。

本編読了後それほど経ってはいませんが、再びふたりに会えて懐かしいと嬉しい気持ちに。

出会ってから約一年後、長谷部からの「花見しませんか?」の一言から一年前のことを余村が思い出す。余村がまだ心の声を聴くことが出来た頃、花見で長谷部との付き合いにまだとまどっていた余村が少し近づくことが出来たエ…

1

ロマンスの演じかた 小説

砂原糖子  麻々原絵里依 

うーん。。萌えず

砂原さんの作品は大好きで、最近のものは大体読んでいるんですが、今回はうーん。。と思っていたら、2003年に出版した作品の文庫化だったんですね。
ある意味納得。
受けがツンツンし過ぎて全く可愛くないのと、攻め視点も攻めの性格がぼーっとしてる感じだと萌えないんだなーと変に学習しました。
お約束の展開で、さして真新しさもなく、私にしては珍しく飛ばし読みをしてしまいました。
あまりに萌え要素が少な…

13

言ノ葉ノ使い 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

薄い・・・

初読みの評価買いです。

どんなもんだろ?と読みはじめまして、まぁそこそこおもしろかったです。
無愛想攻め好きなので、攻めのキャラは好きでした。受けも嫌いではない。
なのに、萌えるかと聞かれるとあんまり。
たぶん全体的にメリハリが感じられず、ぼんやりとした印象だったからかと思われます。
甘いんだけど、なんか水で薄めたような甘さ、というか。
たぶん、登場人物の全員が地に足付いてない感が…

3

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

心地よい眠りにつけるまで

砂原先生は人の心理描写に優れている作家さんだと思います。
この「スリープ」も病気とトラウマを抱える多感な年ごろの主人公たちの葛藤や苦悩がよく表現されています。

主人公たちは、性的虐待の経験を持ちナルコレプシーを患っている馨と不眠症でPTSDの原因となる過去を持つ喬。
テーマはかなり重いのですが、描写はエグくなく二人の高校生活中心に物語は進みます。
ですが、冒頭から読み進めれば進めるほど…

0

優しいプライド 小説

砂原糖子  サマミヤアカザ 

ラストの仕掛けに思わず息を呑みました…

無骨包容力攻め×薄幸性悪受けという今までもいくつか通ったツボ傾向カプだったのですが、書き出しの雰囲気に若干の違和感を感じていたら、2002年の未文庫化作品だったのか…と最後に合点がいきました。

主人公がクズ寄りの受けの場合で自らの自業自得で行ってしまうクズな行動って、たとえその後の改心があっても一度一人称で醜い感情を目の当たりにしてしまうので消化不良になりがちなことが多いのですが、この作品は…

4

職業、王子 小説

砂原糖子  小椋ムク 

王子にさらわれたのに!?

丸ごと一冊ひとつのストーリー。

エロいっぱいでした(^w^)
でも、王子がとってもかわいいです。

レンタル屋さんに王子が来店というところがもう「えぇぇ!?」
な感じなんですが、そういう部分からもう面白かったー。

さらわれて気付いたら王子様のお国・・・。
これってよくあるパターンなのですが。
そこからがちょっと違いましたね。
アヤタカも、イマイチな人なのかなぁと思っていた…

1

湯の町茜谷便り 小説

砂原糖子  花小蒔朔衣 

バレバレでんがな

 受けの女装には極端に狭量な私。どうしても業務上必要とかいうよんどころない事情を除くとほぼ全面的にNG。どんだけ似合ってても駄目、というか似合えば似合うほど興ざめだし、受けの女装に反応する攻めにもがっかりする。せっかくBLなんだからさ、オンナになってオトコに愛されたい人のお話をわざわざ読みたくはない。とりわけ受けには雄々しくあってほしいという単なるワガママなんですけどね。
 
 では、攻めの女…

4

ヤクザとネバーランド 小説

砂原糖子  高城たくみ 

怖いのはヤクザではなくて人の本質

とにかくタイトルに惹かれて。

ヤクザの枦山と広告代理店に勤務するサラリーマン蝶也のおはなし。

広告代理店で勤務するの蝶也は同僚に好意を持つゲイではあるが、ごく普通にサラリーマン生活を送っていた。
そんなある日、幼い頃に別れ疎遠だったヤクザの組長の父親が亡くなり跡を継いで欲しいと組の者から頼まれるが、その組は構成員がたった6人の弱小の組織だった。
当然そんなことは出来ないと断るのだが…

2

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

人の気持ちなんてわからないものだけど

「言ノ葉ノ花」はCDを聴いて素敵な作品だと思っていたのですが、本はまだ読んでいませんでした。
シリーズの最新巻「言ノ葉ノ使い」を読んだのがきっかけで、ぜひ前作2巻とも読まねばと購入した次第です。

「言ノ葉ノ使い」のレビューでも書きましたが、このCPがシリーズの中で一番好きです。
「心の声が聴こえる」設定が秀逸なのとそれが存分に活かされている秀作です!

心の声が聴こえてしまう余村と、…

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