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幼馴染の惣一と有貴のお話。
幼い時は体も弱く、家も貧しかったためにおとなしかった有貴だったが、自分を守るために計算高いしたたかな人間に。
一方の惣一は、幼いころから変わらず素直でバカ正直。
そんな二人だからいつしか立場が逆転し、惣一は有貴に振り回されまくります。
何かずごいって有貴の減らず口。
そんな言い方しなくてもいいのに~と言いたくなるほど、口を開けば嫌味ばかりで素直じゃない。
とにかく鈍い惣一だからこそ我慢できてるとしか思えません。
素直じゃないアンバランスな二人のお話だけど、素直になれない有貴の弱さがあるからなんか憎めません。
驚く展開はないけど、私は嫌いじゃなかったです。
砂原さんは、安定したクオリティの作家さんだと思っている。
加えて、絵師の麻々原さんの表紙も素敵だったので、購入。
そして、幼馴染みものは好物……
これだけ揃っていながら、残念ながら結果はNo Good。
何が問題なのだろう?と考えてみたのだけれど、
大筋のストーリーというよりは、細かいところが作り物めいて
やりすぎなところが不味いんだと思う。
幼稚園からの腐れ縁の、高校生二人。
天使の輪が浮かぶ美貌ながら、辛辣で損得勘定にシビアな有貴と
まっすぐでちょっと鈍い惣一。
ひねくれてツンな受けと、ちょっと鈍い攻めって
好みのパターンなんだけれど、この二人には
ものすごく面倒臭い気分になって、途中から斜め読み。
ツン過剰でデレ少なし、は悪くないと思うだけれど
そういうのって、わかりにくくてもデレた時に
キュンとこちらが一瞬にして心掴まれるインパクトが重要、
なのに、それがない。
どけちぶりや、ドタバタぶりなど
コメディ……なのかと思うんだけれど
そこも突き抜けてなくて、どう読んでいいのかスタンスに困る。
Hシーンはそれなりの分量だけれど、
これも面倒になってバッサリ飛ばしてしまった。
2003年の作品に加筆修正とのことだけれど
もとの作品が今ひとつなのか、修正したことによって
統一感が失われているのか、
そのあたりはよくわからないが、
とにかく垢抜けなさが目立った作品。
しゅみじゃない……にしようかと思ったが、
麻々原さんの挿絵に免じて中立に。
親の転勤でアパートに一人暮らししている高校生の敷の隣室に、幼なじみで同じクラスの有佐が引っ越してきてからというもの、敷の日常は心の安まるヒマもなく、、、
振り回されつつもどうしても縁の切れない10年来の幼なじみ。
意地っ張りの天の邪鬼キャラも、ここまでかわいげないと過ぎたるは何とやらで、いくらビジュアルが綺麗って言われても萌どころが見つかんない。
知り合って、たかだか10年。
それでもやっと高校生。
恋心をこじらせて10年っていっても、恋愛脳じゃない男子にとっては物心ついてせいぜい1~2年ってレベルの敷に、この有佐は難問過ぎて、こんな仕掛けも通じるはずがない。
過去のノベルス作品の文庫化ということで、いろいろ修正したり、書き下ろしを加えたりもされたようだが、感想としては、中立まで引き上げるので精一杯。
土台の設定自体に萌を感じるのが無理って感じだったのを、最後まで読み切って、最終的に中立までもって来たってだけでもすごいと思うよ。
砂原糖子さんの2015年の作品!男子高校生モノ!と思って読むと期待外れになるかもしれません。私は残念ながらそう感じました。2003年の作品に加筆修正されたもの+後日談にあたる書き下ろしと知って少々納得しましたが、評価は「中立」です。
受の有佐は、鈍感ワンコな惣一へのアプローチを間違ってしまったがために十数年にわたって恋心を拗らせてしまっています。遠回しにあれこれ細工するものの全く気づかない惣一。有佐も、二人の架け橋のような役割を果たすクラスメートの広海も、有佐の長年の恋心に気づかない惣一が悪いように言うのですが…そうかなぁ、なんか面倒くさい男だなぁと思ってしまって、最後まで有佐を好きになれませんでした。
有佐が守銭奴という設定も、登場人物が富裕層の通う学校という説明も、本筋には不要だったように思うし…。なんだか全体的にごちゃごちゃしている気がしました。
砂原さんの作品は大好きで、最近のものは大体読んでいるんですが、今回はうーん。。と思っていたら、2003年に出版した作品の文庫化だったんですね。
ある意味納得。
受けがツンツンし過ぎて全く可愛くないのと、攻め視点も攻めの性格がぼーっとしてる感じだと萌えないんだなーと変に学習しました。
お約束の展開で、さして真新しさもなく、私にしては珍しく飛ばし読みをしてしまいました。
あまりに萌え要素が少なくて不思議なくらい。
砂原さんはちょっと捻ったストーリー作りが上手い方なのになー。
前作の学園物もイマイチだったので、ちょっと残念です。
砂原さんはコミカルでポップな作品より、ドシリアスの方が好きです。