雀影さんのレビュー一覧

隣の彼が痩せまして。 コミック

遊楽夏 

短編集なので

どのお話も、テンポ良くお話が進み、お互いの思いも確認しあって、ちゃんと初めてエチもバッチリ入って、ハッピーなまま終わる。
フィギュアスケートのショートプログラムだったら、要素全て入っての出来栄え点でも加点が付くレベル。
短編でもこれだけおもしろいのなら、この先二人はどうなるのか、続きをもっと読みたいと思うような作品ばかり。
絵も好き。
キャラのお顔が全体にタレ目がちなのがエロくていい。

2

爪と棘 コミック

宮城とおこ 

執着物かな

愛人の子と本妻の子の間での、復讐と贖罪。
カバーと帯が素敵です。
表が困り顔の本妻の子、裏が真っ直ぐ見つめる愛人の子。
白っぽい色調も、タイトルのロゴも素敵。
宮城とおこ先生久々のコミックスって事で期待値はいやが上にも高まりますが、、、、あまり、作者さんのお名前には囚われない方がいい。かな。
確かに、宮城先生の本って、随分前に読んだきりで、その後の年月や、自分の記憶力からすると、宮城先生…

4

花とノスタルジア コミック

小野アンビ 

じっくりがお好きな方に

幼なじみ無自覚こじらせ系。

ずっと側に居続けているのは、
何故側から離れられないのか、その理由から目をそらしてきたのは、
恋と認めてしまったら、恋なんて叶うはずもなく、
恋心を知られてしまったら、もう友人としてでさえ側にいられなくなってしまうから。

コミックス1冊全部たっぷり使った、王道というか、ありがちな自己完結型幼なじみこじらせ物です。
主人公の、翳りのある攻めにオカン体質…

2

ベイビー・メニー・クライ コミック

 

とにかく、好きなの

表題作は高校生同士の初々しい恋のお話。
お互いの気持ちを確認したところで終わりになってしまうので、エロ無し。
「はるのはなやさん」はカフェの店長と花屋の跡取りの話。
こちらは年齢設定がちょっと上になった分、恋心に気づくのが多少早め。
でも、告白したところで終わりになってしまうのでエロ無し。
最後の「僕らは空を~」は昔付き合っていて、一方の結婚で別れたはずなのに、離婚したからと訪ねてきて、…

2

続きはまた夜に コミック

千葉リョウコ 

臆病者の恋

好きすぎをこじらせてすれ違う二人のお話。
男同士だと、変な見栄とか意地とかが邪魔をして恋に臆病になる。
最初から素直に好きだと言って、素直にそれを受け入れていたら、
何年も、何年も、無駄にしなくてすんだのにねって思うけど、そうやって無駄に右往左往してくれないとお話としては盛り上がらない。
逆に言えば、お互いの気持ちを知らないままあれこれ駆け引きするから盛り上がるので、これが最初から相思相愛…

0

友達を口説く方法 コミック

青山十三 

地味だけどきれいな主人公

Dear+で長いこと続いている靴屋さんのシリーズにつながる作品ということだが、靴屋さんシリーズ未読でも問題ない。
というか、靴屋さんはかけらも登場しない。
一応、鷹場さんの秘書兼運転手の柳浦が主人公なので、鷹場さんの話を思い出せるとそれなりにいろいろ楽しいみたい。
私はほとんど思い出せなかったけど、だからといってこの作品のおもしろさが削がれるかというとそんなことは全くないので、安心して楽しむ…

1

失恋活動はじめます コミック

絹川コウ 

どこまで共感と納得できるのか

表題作は、ずっと片想いしていた幼なじみにそっくりな男と婚活パーティーで知り合って、ついうかうかっと頂かれちゃったら、実は…なお話。
主人公、三十路の割には迂闊すぎないかとちょっと微妙な気持ちに。
侑二の言うようにチョロすぎて心配。
「僕のシークレット・アイドル」は、オタクくんとシングルファーザーさんが幼女向けゲームを通じて出会うお話。
オタクくんのキモさがかわいい。
この作品は主人公の我…

3

翳りに木漏れ日、それから緑 コミック

みよしあやと 

ちょっと惜しい

大正時代を舞台にした、若き伯爵の不自由な恋のお話。
お話を作るのにあたって、恋を不自由にする道具として、家とか、身分とか、登場するキャラがいろいろ言い訳しているけど、絵からはそれほど時代感は感じられないので、あんまり時代背景とかは気にせず、寧ろ、しがらみを言い訳に恋から逃げていた臆病な男が勇気を出して自分の恋に踏み出す、そんな単純な、いつの時代でも通じる恋のお話として楽しんだ方がいいと思う。

2

泣いたカラスがもう笑う コミック

糸井のぞ 

ほのぼの系

個人的には、エロ無しほのぼの系のイメージが強い糸井先生。
表題作は、幼なじみの、くっつきそうでくっつかない、無自覚なすれ違いを描いた、ゆるめのギャグテイストの作品。
一応、ノンケの主人公の方は恋愛感情に気づき始めているが、一方のふられてばかりいるゲイキャラくんの方は無自覚で、ゲイキャラくんの兄にはバレバレで面白がられているところで終了。
この続きって描く予定があるように後書きあるけど、描かれ…

2

カモネギ色恋事変 コミック

上川きち 

なんかがちょっと違う

ヘタレな残念イケメンと幼なじみの天然男前受けの、切ない恋のすれ違い。
臆病さから曖昧な態度を取るから、体だけは手に入っても、心の在処がつかめない。
勇気を出してちゃんと言葉にしなければ、恋は成就できないよ。
っていうお話。
これ、攻めの根木の側からみたストーリーは、ヘタレなせいで遠回りした恋の話として理解の範疇なんだけど、ドンと受けちゃう賀茂の天然で男前すぎる思考経路になんだか戸惑い上手く…

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