雀影さんのレビュー一覧

オーバーテイク コミック

加東セツコ 

絵はきれい

多分、大半の本は読んでいると思うのに、ほとんどレビューしていない加東さん。
表紙の絵とか、タイトルに惹かれて買ってはみるんだけど、どうも、微妙に感想が書きにくいというか、、、
ここが好き!とか、ここがよかった!とか、こう、前のめりな読後感があるか、これはいやだとか、そんな拒否感が残ったりすると、感想も書きやすいんだけど、、、

この本には、3作品収録されているが、どの攻めも微妙に好きになれ…

2

青年発火点 コミック

雨隠ギド 

高校生なの

結局の所、この作品の何がよかったのかというと、目白と山隈が、全然すれていない高校生だったから、これに尽きるな。
目白の方は、本や映像で知識だけはいっぱいある頭でっかち、周りにいる人間の現実の体も本や映像のようにただ眺めるだけで、実際には他人にふれたことがない。
山隈はまだ高校1年生の16歳、イケメンな外見のせいで周りの人間にはリア充だと思われているが、実際には性的なことに対しては知識も認識も幼…

3

プレイバック コミック

吉田ゆうこ 

映画的

はじめと都築が、初めて出会う印象的なシーン。
そこからカットを割ってはじめが安芸の家に押しかけるシーン。
こうやって、時間や空間を飛び跳ねていくのって、とっても映画的。
はじめと安芸が映画サークルで知り合ったり、
安芸の部屋の中のあれこれとか、
江ノ島デートとか、
小田急の旧下北沢駅とか、
これって全編、映画の画像で脳内にある物を紙に写したって感じ。
雰囲気は、とってもある。
ほ…

2

夜はともだち コミック

井戸ぎほう 

SとM

いつからかな、こういうの流行ったの。
地味に目立たないように暮らしている人間の中に、特に意味を与えられずに、ただ存在している被虐と嗜虐。

多分、私はSMが好きじゃないんだと思う。
暴力も好きじゃない。
なので評価が難しい。
この作品はしゅみじゃないとは言い切れない。
だからといって萌を感じるとも言い切れず、
とはいえ、作品として、好き嫌いを超越凌駕するほどの衝撃というには穏やかで…

6

キスまであと3センチ コミック

千鳥ぺこ 

眼鏡のツンデレ美人祭り

気がつけば、眼鏡受け祭り中かもしれない、、、、

お堅い眼鏡美人の芸能マネージャーって、なんだか定番のような気もしますが、この作品の桜塚君も美人。
この桜塚君に迫るのが、プロダウションの社長でちゃらちゃらしたチョイ悪おやじな梅景龍之介。
涙袋の小じわがチャームポイントだ。

社長の梅景は軽いノリに見せながら桜塚君にせっせと愛をアピールしているんだが、桜塚君の方は梅景のノリが信頼できずに…

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となりのワカゾー コミック

沢マチコ 

ちゃんと敬語は使いましょう

新木(30歳)は真面目な年上が好きなゲイ。
新木が意を決して隣の部屋に猫の鳴き声を注意しに行くと、出てきた住人・干潟は、若さ故の傲慢さで、新木の大嫌いなタイプだった。

子猫がカワイイなんて言うのはいいわけで、実は一目惚れなのを認めたくない新木と、男相手にが初めてで自分の感情に気づけない干潟。
すれ違いながらも、二人の思いが通じて、最終的には同居に至るまでをしっかり描いた連作。
おまけの…

3

スロウデイズ コミック

市川けい 

スローに、スローに

タイトル通り、表題作を含め、登場するカップルたちはどれも皆、ホントにとってもスローにしか関係が進まない。
でも、それこそが最大の魅力。
お互いに同じ事を悩んで、同じ事で遠慮してって、それは逆に、それだけ強く心が通じ合っているって言うこと(表題作カップル)
自分の無意識化の気持ちを表す言葉が、具現化してしまうファンタジー(とりとめのない恋の詩)
「風の隙間」も、いざセックスしてみたら体が心に…

3

シュガーダーク コミック

恋煩シビト 

そして、ここに戻る

やっぱりなぁ
さすが、恋煩さん、というか、、、

すさんだ生活をしていた主人公・ハルが、ある日忍び込んだ和菓子店。
そこにあった作りかけのどら焼きを盗んで食べていると、そのどら焼きを作った店の若い三代目・夏彦と遭遇し、、。

お砂糖の甘さと、真っ当な職人さんの真っ直ぐな広い意味での愛情に溶かされて、主人公はちゃんと自分の足で立つ大人になれるのか?

と、思わせておいての、亜希生の登…

3

エバーアフター コミック

えすとえむ 

当然「神」です

もう、これを私が「神」評価しないわけがない!
しなくてどうする!ってくらい。

そもそも、えすとえむさんの絵がとっても好き!っていうのもありますが、
この、誰もが知っているようなおとぎ話の数々を、現代に舞台を移してBLコミックにするにあたり、こんな風に毒の効いているエロティックな短編にすっきりまとめ上げるなんて!
シンデレラも、赤ずきんも、人魚姫も、
美女と野獣も、かぐや姫も、カルメン…

3

キチク、エンカウント コミック

おわる 

ようやく読みました

たしかに絵はきれいだし、エロたっぷりで、適度のギャグ要素もあるしで、この作品に人気があるのはわかった。

でも、
でも、どうも、この表題作の攻めみたいなのは好きになれない。
それこそ、絵がきれいだから萌評価だけど、そうじゃなかったらこの攻め、地雷キャラ認定でばっさり「しゅみじゃない」判定するキャラだな。
たぶん、この展開を小説で読まされたら耐えられないと思う。
同時収録の「お願い~」み…

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