茶鬼さんのレビュー一覧

狼は恋に啼く コミック

りゆま加奈 

地雷でもこれなら大丈夫だった!?

ファンタジー設定で民俗BLとか。
その昔、狼と白鹿が愛し合い番ったことから始まった国と民の物語。
一見して表紙も女子っぽいし、どうしよう?と悩んだのですがその装丁の綺麗さの魅力に抗えなかったデス。
多分、小説だったら地雷ドツボでうわ~!ってものだったろうと思うのですが、何だろう?
絵が見せる効果が働いてそんなに悪くない、この設定ありきのファンタジーの世界にそうだよね、と納得を感じるのでした…

9

輝ける星 コミック

真柄うしろ 

希望の星

”不登校””ひきこもり””自殺未遂”
こんな3つの言葉が出てくるだけでどんな重苦しい話なのだろう?と感じずにはいられないのですが。
普段だと、軽くあしらってしまうことへ抵抗も感じてどうして?って思っちゃう事があったのですが、この作品はそうはならなかった。
作者さんへの信頼と好きという欲目が働いているせいもあるかもしれないけど、
そこを非常に前向きに、且つ、ユニークに、明るく仕上げた作品とな…

9

好き、だから触れたい。 コミック

松本ノダ 

明るい未来

うおおおおー!と心の中で絶叫した、体毛に萌えた前作
今回はどんな話を見せてくれるんだろう?もうドキドキワクワク☆
そうしましたらね、
意外というか何と言うか、
そうなんだろうな~という予感はしたのですが、まさか、よもやまさかの!!
本当に驚かせてくれます♪
でも、そこへ至る過程がグイグイと引きつけてやまないその展開。
ちょっぴりオカルトチックで不思議な世界もあり、
でもとってもハー…

5

シュガーダーク コミック

恋煩シビト 

甘味はたまが美味しい

多分、明るいハッピーエンドを望む人には釈然としない終わりが待っているかもしれません。
でも、これがシビトカラーなのだと、そのブラック風味にゾクっとさせられる一冊。
ヤンデレ・依存、そんなものがないまぜになり絡め取る姿に毒を感じつつ、それが魅力でもあるのです。


親に顧みられず寂しさを抱え野良ネコのような生活をするハル。
唯一信じて愛していた兄に裏切られた事で、裏切らないモノを求めハル…

7

キスアリキ。 3 コミック

新田祐克 

貫ぬかれたテーマ

1巻目のレビューの折に「担がれる神輿と担ぐ者」なるタイトルをつけた記憶がある。
ヤクザの跡目を継ぐ立場でありながら、その妖艶な容姿にコンプレックスを抱いていた透と、彼を担ぐ神輿として担ぐ者になろうと決めた六実の物語は、2巻で透の従兄弟の登場でキナ臭さを匂わせながらも、2人がセックスを通して身体も離れられない関係になっていく様を描いておりましたが
いよいよ完結。
カタギになろうとしていた透と六…

8

COLD LIGHT コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

小説世界の見事な表現!

前巻「SLEEP」に続き麻生ミツ晃さんの絵で展開されるストーリーは
多分、きっと、小説未読の人にも充分にこの小説が伝わるものとして描かれていると思います。
既読の身で読んでも、充分に小説の世界がギュっと濃縮、必要な分だけ必要最低限を”絵”という手法を使って十二分に伝わってくるのです。


退院した藤島。
「愛してる」の言葉に2人は結びつくはずであったのに、ためいらい拒否する藤島。
こ…

10

いただきますとただいまと コミック

たうみまゆ 

大好きなのに・・・

たうみ作品、前作はレトロな雰囲気漂う”情”を描いた1冊だったのですが、
今回、ちょっぴりコメディっぽさも入り、余り暗さを感じない明るい1冊になっていた印象を持ちました。
それはキャラクターによるものかと思うのですが。
相変わらずエロ度はかな~り低く、ラストにエッチはあるのですが、ここまでくるともういらないかな~って思っちゃうw
今回、何故か絵の雰囲気が小鉄子さんっぽいな~ってちょっとそれが…

5

密命 コミック

華藤えれな  十月絵子 

やっぱり華藤作品は小説で読みたいかな~

華藤えれなさんの原作を漫画化したらどうなるんだろう?
日頃小説を読んでいて、つゆにも漫画化を見たいなんて思った事もなかったので興味がありました。
場所はロシア。
軍諜報部勤務になった主人公・イヴァンに与えられたターゲットは、士官学校時代の親友で今はマフィアになったエドアルド。
この2人のある種禁断の立場と再会愛を、それぞれが抱えるモノや主人公の過去などをとおして描く、題材や話としては華藤さ…

8

恋の誘惑 コミック

青山十三 

いーなー、こんな恋愛

靴屋シリーズの中の貿易会社の重役・鷹場×靴屋店員・四谷カプでまるっと1冊☆
ボリューミーで最初から最後まで顔がニヤけてキュンキュンしっぱなし!
あー何かイイなぁ~二人の「好き」という気持ちが全編に溢れていて
萌え転がりたい衝動にかられましたとも♪
このシリーズの中で最強の傑作(自分の中では)になったかも?


先ず【恋のとなりに】で、四谷が鷹場に買ってもらった腕時計を失くしてしまった…

13

恋するインテリジェンス 1 コミック

丹下道 

エロ面?面エロ?

作者さんの初コミック。
端正で美麗な黒スーツ表紙にちょっぴりドキドキ☆
短編にありがちな、絵はキレイなんだけど~、、、という危惧を払しょくする当り♪
そうですね~表現するなら
葉月つや子が昭和なら、丹下道はスタイリッシュ平成(笑)
そう、何となくグルーピングが同じというか近いモノを感じます(まさに自分好み!)
雰囲気というか路線がね。キャラ付けがね。似てる気がするの。だけど昭和Vs.平…

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