茶鬼さんのレビュー一覧

花鳥風月 2 初回限定版小冊子付 コミック

志水ゆき 

二組の過去が・・・

この巻では、火弦と曜明の関係が、大輝と沢斗の出会いがメインで描かれました。
切ないものをそれぞれに抱えているんですね。

親に売られた火弦が、その元から逃げてきた時に助けてくれたのが吉利谷。
彼はヤクザの組長なのだが、火弦は、吉利谷から与えられた「犬」
この曜明が、感情がどこか固まってしまったとても可哀相な人だったのです!
可愛がっていた猫を殺してしまって、その可愛がり方は間違っていた…

8

花鳥風月 1 コミック

志水ゆき 

物語のはじまり

新たな連載が始まりました。
この作家さんの作品としての見せ方のうまさは固定したカプで1作品を構成し、更にスピンオフなどで展開していくのではなくて、ひと作品の中に数カプを登場させ、それが密接にリンクして人間関係であったり事件であったり物語の展開に必要な要素を構成して見せて行くという、一つの入り口から奥行きの深さを演出して物語に深みを与える点だと思う。
今回も、山奥の田舎町を舞台に3カプ(今のとこ…

12

今日も月が綺麗 コミック

木下けい子 

ワンコ2種類と・・・!?

久々のオムニバス短編集ですが、全部働く男たちです。
表題は身につまされながら、世の中の夫婦ってこういう感じだよ、と変なところでリアル感。
ラストの短編は、大爆笑!
長さも程良く読みやすく、短編もいいな~と久方ぶりに思いました。

【今日も月が綺麗】
先輩が卒業の時に告白して、それからお付き合いを始めて、後輩が社会人になって同居を始めた恋人同士。
互いに別の会社で畑違いの仕事をして、働…

6

108コンプレックス コミック

高昌ゆり 

BL(ボーズ♪ラブ)

『毎朝8時に、3両目で』から2冊目のコミックになる作家さんです。
表紙から見て、コミカル路線の坊さんとやんちゃ者のお話を想像したのですが、
確かにコミカル路線でもあるのですが、
おおー!何かすごくいい意味で裏切られた予想外の展開で、ガッツリと寺と僧侶という土台がしっかりしているので軽すぎない。
キャラクターの魅力もしっかりと表現されていて、とっても好感の持てる主人公達。
デビューコミック…

3

ごめんねダーリン コミック

北別府ニカ 

ツンデレヘタレのラブバカップル

1冊まるごと楽しいラブコメで、そしてかわいい♪
甘くて、もう勝手にやってなさい!って思うほどあてつけれるラブバカップル。
表紙カバー下本体に作者さんの川柳「ツンデレとヘタレわんこのど定番」に思わず吹いたー!

大学生のヨコと菊ちゃんは、同じ寮で恋人同士何ですが、菊ちゃんはわがままなんです。
それで夜中に突然ヨコちゃんを起こして何かと思えばアイスを買ってきて~って。
その翌日、ヨコちゃん…

3

ばらのすべて コミック

山田酉子 

不毛地帯に咲くばら

個人的に山田酉子さんは好き作家さんなのだが、今回はとても複雑な気持ちに。
やばい事をしているチンピラと、元アイドルのドM青年。
それに絡む、アイドル達。
光の世界と闇の世界の交わりに起きたこの本の内容は、奥が深いのか浅いのか?
愛情の形もまた、まっすぐと歪んだものと、
人間もずる賢さと純粋さと、
対比して存在するその世界を描いたこの中に読みとれるものは、いくつもの方向があって、多分太い…

4

このよのはじまりこのよのおわり コミック

たうみまゆ 

短編小説のような・・・

ほぼエッチなしのたうみまゆ作品が麗人で!?というのが驚きだったのですが、
掲載された作品は、デビューコミック『隅田川心中』に収録されていた【赤菊のうた】そんな系統のお話で埋められていました。
あとがきにて”一昔前の王道お耽美BL”を目指したと書かれておりまして、収録作品は全て江戸時代~昭和までの、古典的背景とノルタルジーあふれる時代背景となっておりました。
たうみまゆさんの絵自体が、実は色気…

9

デキすぎ君とヤンキーちゃん コミック

春野アヒル 

個性的組み合わせでした

春野アヒルさんといえば、ツンデレ♪
今回は主人公のヤンキーくんがツンデレで登場です。
そして、ヘンテコな設定がある!?
…いいよね、あらすじにもあるし…
何と!ビックリしたり感情が乱れるとチビッコに変身してしまうという変な体質。
対して相手は、超頭のいい優等生でモテる同級生なのだが、これがまた一見まともなんだけど、微妙にどっかおかしい人w
超個性的な組み合わせが出来あがっておりますヨ。…

3

お父さんは悩ましい コミック

吉池マスコ 

お父さんルビコン川を渡る(爆)

お久しぶりです、マスコさん♪
何だか最近のマスコ作品、キュンキュンさせる話が多い感じがします。
もちろんマッチョも登場して、笑わせるお笑い要素もあるんだけど、ちょっぴりエロが減って寂しい感じもなくはないんだけど、
でもとっても主人公達が近しい存在感で、ほっこりさせる要素もあって、
その色々全てが絶妙マッチングして魅せてくれるのです。

今回のお話は、妻を亡くし息子と二人暮らしの父子家庭…

5

溺れる コミック

恋煩シビト 

三角関係が魅せる友情のボーダーライン

よく、友達同士の男子がつるんでワイワイしている姿を見て萌えるとか、妄想するとか口にすることがあるのですが、
単行本の後書きなどで作者さんが妄想を巡らせる話を書かれていらしたりしいてる、この男子の友情というものへの萌えと妄想の具現化した作品。
友情のボーダーラインは一体どこにあるのか?
馳男、次郎、ハチ、の三角関係を通してグサリと心に突き刺さる話でした。
毎号毎号読んでいる時、ハラハラしなが…

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