茶鬼さんのレビュー一覧

交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版 小説

榎田尤利  奈良千春 

永遠に…フメツ…ですっ!

100記念おめでとうございます!
そして、ありがとうなのです!
交渉人カムバックと、記念本は豪華なケース入りで本編の本も楽しませてもらったけど、記念冊子の内容の濃いこと!
それを思えば。新書2冊よりは安く設定されたこの価格は大サービスなのかもしれないと思うのです。


【交渉人は休めない】
せっかく休暇で来たのに、なんだか仕事しっかりしてましたね(笑)
芽吹を追いかけてきたくらいな…

13

花嫁飼育 小説

眉山さくら  小山田あみ 

意外に純愛♪

苦手キーワード「花嫁」でしたが、最近神かかっている小山田絵の為に購入。
父親も知らず母子家庭で育った生徒思いの高校教師が、父親が亡くなったから母親の遺品を引き取りにこいとイタリアから連絡をもらい、そのまま亡くなったマフィアのドンだった父親のその事業の負の遺産を請け負った新興マフィアに、花嫁にされてしまうお話は、案外に純愛でした。

冒頭はエッチシーンから始まります(スラッシュですしね)
ベ…

6

ストロベリーペイン 果てしない闇に僕らは 小説

亜衣木絵子  コウキ。 

非常に困惑しています

やっかいな小説に出会ってしまった。
正直どのように評価していいか非常に困ってしまう。

経営が厳しい状態にある父親の出版社の後を継ぐべくそこで働いている巽は、社運をかけて、そのレーターがイラストを描くと必ずヒットするというイラストレーターのharuに仕事を依頼できることになり、そこへ挨拶に行くのです。
そこにいたのは、昔好きだった秋斗にそっくりなその弟の春彦だった。
「あの頃のこと、君が…

6

ぼくのせんせい。 小説

岩本薫  腰乃 

コミックで見たかったのが本音

偶然、先生の弱味を握ってしまった高校生が酔狂で持ちだした「奴隷」提案。
地味で冴えない先生だったはずなのに~そうしたらはまってしまって・・・
がっつく冒頭エッチ以降、思わず健気な恋愛物語に移行していった生徒×先生モノ展開は
これ、案外とマンガでは定番の王道路線。
だからなのか、コミックのノベライズっぽい雰囲気に出来あがっていたような気がします。
そのくらい腰乃絵のインパクトが強くて、この…

12

絶対者に奪われて 小説

バーバラ片桐  海老原由里 

天使はしたたかさを身につける

07年の新書版を大幅全面改稿した新装版で、新たなその後の書下ろしがついています。
前半が友那の視点、後半が本俊、友那、早乙女 の視点がありますが、この後半部分の早乙女関連の心情が旧版と違う点のようです。

組長だった父親と母親、兄を一度に殺されてしまった友那の目の前に現れた、昔慕っていた組員の本俊との再会と、彼のオンナにされながら理解し愛し合う関係になった前の巻の続きは、
友那と本俊の互い…

1

ハルカせんせいと絵本の中の王子 小説

高将にぐん  御山ひわ 

カボチャパンツの王子さま

絵本の中から現れた王子さまがお相手のこの本。
二次元と三次元の恋でしょ?いったい結末はどうするのかな?
そのオチの付け方が非常に気になる一冊でしたが、やはり、にぐんさんだった(爆)


タレ目の三白眼で一見すると不機嫌そうな顔、
男子高育ちゆえ、合コンでも女子に気遣いできず、
ましてや保育士が職業と言えば「ええー!?」
切実に彼女欲しい、別に大勢に好かれなくていい、心から愛してくれ…

3

狼を狩る法則 小説

J.L.ラングレー  麻々原絵里依 

実にオオカミでした。

このラングレーという作家さん2年ほど前オークラから出たスラッシュも人狼モノだったんですが、そのジャンルが中心の作家さんなんでしょうか?
以前読んだ他作家さんのスラッシュのファンタジーものは、体格がいかにものアメリカ~ンなマッチョの体毛もっさりとかで、それがファンタジー設定だったのでちょっぴりドン引いてしまったことがあったのですが、この作家さんのはかなり主人公達はスマート。
片方が先住民族の血を…

16

春恋 小説

朝丘戻  小椋ムク 

恋と同性愛

高校生と家庭教師の大学生の苦しい恋のお話。
一読目、勢いで一気読みの時点では切ない片想いが、添い遂げられない結末が切なくて切なくてとても苦しかった。
そうして、心を落ち着けて読みかえすと色々見えてくる。
作者さんがあとがきで書かれたこの本で描きたかったテーマ「恋・同性愛・愛」それは間違いなく描かれている。


高校3年生の美里についた家庭教師は絵を描いている大学3年生のアキ。
彼の絵…

8

極・犬 極上な犬は刑事に懐く 小説

日向唯稀  藤井咲耶 

銭は投げませんからっ!

「極」シリーズのスピンにあたる話になるのかな?
話的には「極」シリーズ常連の龍ヶ崎と真木がずっと関与する話なのでシリーズの仲間にはなるかと思うのですが、主人公は現在組対の刑事と、多分組み合わせになる男はスナイパーでヤクザものではない。
そして恋の顛末も、というより恋にもなってないような状態で終わってるので、この展開だと続きがありそうな~
組対の刑事である限り「極」メンバーが何かしら関与してく…

2

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

過去からの脱却

前作『フェア・ゲーム』が大変に面白くて関係性の描き方が好みだった作家さんの2冊目になるのだが、この2冊でこの作家さんの傾向がわかったと断言してしまってはいけないのかもしれないのであろう。
しかし、主人公はゲイであり、そしてこだわりとわだかまりが二人を阻むという距離があるところから、謎解きの進行とともにそれがほどけていく、という進行パターンは似ているかもしれない。

事件的には犯人は容易に予想…

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