茶鬼さんのレビュー一覧

夜を暴く 小説

李丘那岐  北沢きょう 

みんな寝不足なんだろうな~w

父はジャーナリスト、母も元その関係、そして息子も事件を追う熱血新聞記者。
もう一方は国会議員の息子でありながら後を継がず、常に現場で事件を追う刑事。
この刑事と記者の組み合わせで、しかも2人ともよく働く!!
いつも少しの睡眠時間で一体いつ寝てるんだよー!みたいでアクティブで、読んでる自分が疲れてきてしまった(!?)
というくらい、本当、良く動くし働くんですよ、、、
受けちゃんこと新聞記者…

2

ボディガードは恋に溺れる 小説

清白ミユキ  阿部あかね 

さわやかなマフィアもの

この一作前の時代物がとてもよかったので、2作目チャレンジです♪
マフィアものなんですが、主人公達が若者だったからか爽やかで、多少血の抗争などもありますが、結末は重くなく、未来ある展開と甘さも含み、義理とはいえ兄弟ものになるのに、とても雰囲気も良く好感のもてるお話でした。
阿部あかねさんのイラストも控えめで雰囲気は充分伝わってきました。

ケイトは日本人の母とアイルランド系アメリカ人の父の間…

2

アナタの見ている向こう側 小説

火崎勇  松尾マアタ 

気持ちの良い俺様

今回の火崎作品、ものすごくよかった!!
いつも、何か物足りなさを感じてしまうのですが今回は主人公に入れ込むことが出来たし、何と言っても受けが明るいポジティブ俺様だったので、展開も次はどうなるの?とワクワクして楽しみになってしまう作り。
松尾マアタさんの絵もあいまって、すごく好みに仕上がって、ラストで怒涛の種明かしといういつものパターンも全然苦になりませんでした♪♪♪

宮本は才能にも美貌(…

5

さみしさのレシピ 小説

一穂ミチ  北上れん 

淋しい人達

今回はいつものキラキラが影をひそめ、それぞれの心に傷を抱えた淋しい者同士の出会いと邂逅が、とても自然に表わされていました。
キラキラがなくてもやはり一穂さん、言葉の選び方や引用が独特でその世界は確立されているんだな、と心地よさを味わいました。

突然叔母の夫だったという雨宮という男から叔母が亡くなったという電話を受け取る千明。
とても厳しい母親に内緒で、家から絶縁されていた叔母と心を通い合…

5

ずっと甘い腕の中 ~迷い猫の憂鬱~ 小説

宇宮有芽  みずかねりょう 

黙っているから話が進む

事情があって家を出なくてはならなくなった社員が、寮に入ったところそこで起きる怪奇現象!
霊感のある彼は怖くて眠れなくて、面倒見のよい部長と呼ばれる管理人室に住む男の部屋にしばしばやっかいになるうちに好きになってしまって。
何だか唐突な展開に、何を考えているのかわからない攻め様。
受けちゃんは、男性同士を見ていて知っているとはいえ、いきなり誘い受けしてしまう積極ぶり。
”迷い猫”と銘打ってい…

1

カクゴはいいか 小説

渡海奈穂  三池ろむこ 

ドS vs ドS 

マンガ『カクゴをきめて』のスピンオフ。
といっても、あちらの主人公達の石上組ではなく、その敵対組織・極真会の息子とその守役の男の話。
マンガは今一つな感じでしたが、やはり小説、こちらのほうが断然面白い!

極真会長の妾腹の息子・真は、優等生だけど暴力的で問題を起こすような悪い奴。
大学では目立たないように、平凡なふりをしてるんですが、一歩外に出るとそれはもう、尖ったナイフというか騒動のネ…

1

サーカスギャロップ 小説

崎谷はるひ  今市子 

超イタイ最低最悪のオンナ登場

面白かったーーー!!
いつも崎谷作品ではとんでもない女性が多々登場するが、今作はこれまでにない最低最悪の救いどころのない超バカ女が登場するのです。
いつもだと、こんな女性を出してどうして=3などと憤慨したりもするのですが、今回の絡み具合は彼女ありきで主人公達がくっつくので、その最低加減も許せてしまう。
しかし、崎谷さんてここまでケチョンケチョンに女性を貶めるのが好きというか、上手いというか、…

2

仮初めの婚約者 小説

秋山みち花  街子マドカ 

思った通りの、テンプレ王道花嫁でびっくり!

花嫁モノ苦手でほとんど読んだことがないんです。
ある種アラブに似て、いきなり「お前は俺の花嫁だ(今回は婚約者)」とか言って女装させて強引に抱いてしまって、受けちゃんはだんだんと攻め様が好きになり、攻め様も受けちゃんによってトラウマなどを癒され、そして受けちゃんのピンチを王子様の様に救い、誤解が溶けてハッピーエンド?
と思ったら、まんまそれを地でいく王道でびっくりしました@@!
後書きを読んで…

0

愛にかわる、キスの永遠 小説

小塚佳哉  沖麻実也 

不器用なすれ違いの恋

『恋におちる、キスの瞬間』の続編というかスピンオフ。
前作の主人公・理友と親しくなった(?)委員長・須貝とその従兄弟・諏訪内の物語です。
登場してきた時に、何かありそうな雰囲気!と思っておりましたが、そんな関係だったのかーーナルホド、ナルホド、、
こちらは、思いっきり気持ちのすれ違いや思い込みでモンモンとしたりして、大人になる手前の少年時代っていう、恋に戸惑う若者たちっていう感じで、前作とは…

2

手錠 小説

剛しいら  小路龍流 

ストックホルム症候群

ものすごく面白くて一気読みデス=3
あらすじも見ないまま、登場人物もわからないまま読んだのがよかった。
どうなるんだろう、どうやって決着をつけるんだろう、一体どうやってハッピーエンドに持って行くんだろうと、最後までハラハラ。
「拉致監禁」→「トラウマ」→「ストックホルム症候群」
お手本のような流れではあるのですが、緊迫感が最後まで続いて中だるみが一切なかったのがよかったのです。

自分…

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