カラダだけが先走ってしまった、せつない恋

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表題作愛にかわる、キスの永遠

名門私立の剣道を強豪にした実力者/高1・諏訪内賢一
学校寮暮らしの日仏ハーフの優等生/高1・須貝龍樹 

その他の収録作品

  • like a snowy kiss
  • あとがき

あらすじ

日本人の父とフランス人の母を持つ須貝龍樹は、父方の従兄弟である同い年の諏訪内賢一に幼い頃から複雑な感情を持っていた。偶然と勢いで身体を繋いでからは、頻繁に身体を求める彼の気持ちがわからず、次第に龍樹は鬱屈した想いを抱えるようになる。そんななか友人の理友とその恋人の睦まじい姿を見て、思わず賢一を拒否するが??。理友と榛名の書き下ろし番外編も収録v
大好評「恋におちる、キスの瞬間」続編!
(出版社より)

作品情報

作品名
愛にかわる、キスの永遠
著者
小塚佳哉 
イラスト
沖麻実也 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861344459
3.2

(4)

(0)

萌々

(1)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
13
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

不器用なすれ違いの恋

『恋におちる、キスの瞬間』の続編というかスピンオフ。
前作の主人公・理友と親しくなった(?)委員長・須貝とその従兄弟・諏訪内の物語です。
登場してきた時に、何かありそうな雰囲気!と思っておりましたが、そんな関係だったのかーーナルホド、ナルホド、、
こちらは、思いっきり気持ちのすれ違いや思い込みでモンモンとしたりして、大人になる手前の少年時代っていう、恋に戸惑う若者たちっていう感じで、前作とは雰囲気が異なりました。

龍樹は両親がフランス在住で、日本と行き来をしていたのですが、中等部からは寮に入り日本にとどまっています。
剣道を通して仲のよかった従兄弟の賢一は、高校から外部受験で同じ学校へ入学してきたのです。
中学3年の時、賢一の自慰を見てしまいそれから体の関係がつづいている2人でした。

龍樹は毎週末になると、親が留守になる賢一の家で関係を結んでいるのですが、どうして誘われると断れないのか、自分でわかってないのです。
だから、ついついダラダラと、そしてそれに快感を感じている自分を知っているのですが、言葉だけはどうしても言うことが出来ないのです。
”好き”とかって考える前に、一足とびに賢一の欲望の捌け口にされていると思っているきらいが・・・

その賢一もそう誤解しても仕方ないような、結構エロいセリフを吐いて龍樹を行為の際に攻めるんですよねw
エロい高校生♪~
彼だって、好きっていう言葉は一切言っていない。
そのくせ、ヤキモチを妬いたり束縛したがったり、身体だけは大人だけれど、心はまだ子供という感じが満載。
龍樹に近寄るものには牙をむいて威嚇して、まるで番犬のようなんですが、とても独占欲を丸出しにしているのがわかります。

そんな彼等に、理友と榛名のカプが絡んでくることで、龍樹は自分が賢一を好きだったことに気が付いたのです。
自分が剣道をやめたこと、どうして両親のいない日本にとどまろうとおもったか、よくよく考えれば賢一への執着があったはずなんですが、従兄弟だっただけにわからなかったんですね。
その点、賢一は単純です。
「好きだ」って言っていたよ、って、知ってると思ったって、、、この物語中では言ってないだろ?
昔に言ったのかよーーー、それじゃぁわからないよーーー、それにしては優しくなかったぞw
という、若さゆえの無器用が目立った攻め姿でした。
体が先走ったカプだっただけに、前作に比べてもエロ多しv

この話で榛名の過去の男性という元幼馴染という男の存在がちらつかされておりました。
3作目もあるということなので、多分それが絡んで理友と榛名に危機が!?な内容なんでしょうか?
この本編カプは相変わらずバカップルでしたw

2

1作目で気になった同級生たちのスピンオフ

「恋キスシリーズ」というらしいのだが、古い作品の再版2作目。
寮もある名門高校が舞台。

前巻で気になった、リトモの友人の須貝と諏訪内の二人は、
剣道一筋の諏訪内賢一と、フランス人とのハーフの須貝リュージュという
従兄弟同士ながら、雰囲気の対照的なコンビ。

幼馴染で実は共に互いを誰よりも思いながら、
不器用なすれ違いですったもんだ……というのは
これまた王道路線。

リュージュのストイックで端正な美しさと純愛はツボなんだが、
この二人中学の時から肉体だけは繋いでおり、
賢一が結構エロオヤジみたいなことを言っているところが
いささか苦笑。

一冊目本編のカップルもチョロチョロ出てくるのだが
こちらはお好きにやっていてくださいという感じ。
甘い二人だが、3巻目では波乱ありか?

相変わらず古い少女マンガのような、いかにもなテイストやエピなのだが
のめり込んだり感動したりはないけれど
こういうのって、それなりに楽しく読めるなぁ。

1

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