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表題作恋におちる、キスの瞬間

・榛名峻,25歳,元レーサー,外車ディーラー経営
今井理友,15歳,出生に秘密を抱える高校生

その他の収録作品

  • 夏の日-summer Visit
  • あとがき

あらすじ

クラスメートが紹介してくれた女の子とデートのはずが、高校1年生の今井理友の前に現れたのは、榛名という長身で美形の男だった。友人にからかわれたと気づき理友は悔しがるが、まるで恋人のように榛名にエスコートされ、別れ際にキスまでされてしまう。そして、理友の亡き母の思い出の車であるフィアット・リトモを見に行こうと約束してくれるが……。

作品情報

作品名
恋におちる、キスの瞬間
著者
小塚佳哉 
イラスト
沖麻実也 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861344121
3.1

(6)

(0)

萌々

(1)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
19
評価数
6
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

イジメはいけませんよ、イジメは!

歳の差もので、片方が子供の設定で一途に想うっていう設定はイラっとして苦手気味なんすが、これは大人もヤンチャ系だったんで、割とスムーズに受け入れることができました。
それがまた、いじめなんかあったりして、ついつい読んでいてほだされちゃうのですよ、トホホ、、、
あと、自分が車好きなんで、限定ですが好きな車が出てくるのは嬉しい♪

母親が結婚せずに生まれた理友の名前は、昔母親が父親となった人とその車の中でキスした思い出から付けられたものです。
母が亡くなり、その遺言で、割とセレブが集まる一貫校の高校へ入学し寮生活をしています。
そこで、クラスメートに紹介された彼女とデート・・・のはずが現れたのが男性の榛名だったのです。
帰り間際にキスをされて、意識するようになるも、同時に理友への学内での嫌がらせが頻発し、榛名の存在がだんだん大きくなっていきます。

理友は田舎育ちとはいえ、やっぱりまるっと子供です。
いじめがあれば先生に言いつけにいったり(証拠がないのでとりあってもらえない)、榛名と会う時も初心くて。
でもその純粋さが真っ直ぐで好感が持てます。
それにしても、エスカレーター式の学内での外部受験組だからとはいえ、ちょっとしたいじめが原因で、友達が一人もできない状態になってしまっているのって、すごく悲惨・・・実際エスカレーター式の学校ってそういうところあるんですよね。
でも榛名にそれは最後まで言わなくて、一人で耐えている姿は健気で、とうとう堪忍袋の緒が切れた時は、ちょっと同化してウルっとしてしまった!

榛名は、バイクのレーサーだったんですが怪我で引退せざるをえなくて、家が実業家の家系ですが、その枠にはまるのがいやで会社を興したという経歴。
そして、優等生の兄に何かと反発しあっている。
理友には、その兄の存在や言うことも、榛名を心配してのことだと、兄をかばうような発言をするから榛名に嫉妬されたり。

とにかく、理友が素直なイイ子なんでそれを知っている大人達は皆、理友をかわいがるんですよね。
ちょっとぐらい嫌なところがあったり、イラ付いたりするような性格描写があるかと思いましたが、結構最後まで出てこない!(自分的に)
榛名はバイで、年齢とか全然関係のない人で、実は写真を見た時に理友は好みで一目惚れだったという、チャンチャン がついているので、結構嫉妬してるような態度が結構出てきます。
何も知らない無垢というのは、最大の武器ですよ!
「ムラムラしますっ♪」って(笑)

結局、いじめや理友の名前にちなんだ車を見に行ったことで、理友の出生の秘密が明らかになるという結末がついています。
この作中に、途中から成績優秀な須貝という同級生が出てくるのですが、何かこれはあるぞ!という登場と絡みだと思ったら案の定・・・次月、この須貝が主人公のスピンオフ作品が出るそうです。
メガネで冷たそうな賢い設定、多分相手は同じ歳の体育会系の爽やかイトコ?、、こっちの方がものすごく気になるんですが~

それにしても、フィアット・リトモって割と地味な車なんですよね、、スタイルも70年代!って感じで割と良く走ってて、そんなに珍しい車ではなかったです。
それを巡り合わせちゃうという設定に、少し、、、

2

munch

茶鬼さんのレビューを見て購入しました。面白かったです。今後も参考にさせていただきます。

昔の少女漫画テイストの年の差もの

沖さんの挿絵の雰囲気もあってか、
古き少女漫画のテイスト〜と思いながら読んだ作品。

片親で育った少年が母を亡くし、田舎から都会の名門校の寮に入る。
まっすぐで元気な性格、起こるいじめ、年上の人との出会い、
恋、出生の秘密……

その年上の人は、過去に挫折を持った美形、ちょっとチャラい王子さま。
年上の頼り甲斐と少年のようなやんちゃさを持ち、
そんな彼を無邪気に無意識に翻弄するヒロイン……
って、ね?古き少女漫画の王道展開でしょ?

個人的にはこういうヒロインキャラが好きじゃないので
いまいち乗り切れずに読んだのだが、
テイストは古いけれど、手堅く面白いのではと思う。


彼らを結びつけた受の名前の由来になった車、フィアットのリトモ。
ちっちゃくて平凡ででもイタリア車の味わいがあって、
イメージとしてはなかなか合っているかな。
一方の攻めが乗るのはマセラッティ。
名門校の様子や、上流階級、などなど
いかにもなステレオタイプにわかりやすい設定も
昔の少女漫画テイスト。

個人的にはリトモの友人の須貝と諏訪内の従兄弟コンビが気になる。
と思ったら、2巻はこの二人だそうです。

2

今後が心配

田舎育ちの今井理友(受)が高校生になってまずしたい事、それは恋人を作る事。同級生の紹介で意気揚々と出かけた理友(受)の前に現れたハルナちゃんは男だった!! やたら背の高いハンサムなハルナちゃんは元バイクレーサーの榛名峻(攻)二人の出会いから始まります。

こんな子供っぽい受けが出てくるお話は久しぶりに読んだ気が。エスカレーター式の名門私立高校に外部受験した理友は浮いた存在。なかなか学校に馴染めず、苛められてます。結構な嫌がらせをされてるのに、負けん気が強い性格なのか、全然めげてません。榛名にキスされてから榛名の事が気になって仕方なく、いじめで悩む事なんて後回しに出来るツワモノでございます。

最初、未成年は守備範囲外なんて強がってた榛名ですが、結局は理友に一目ぼれしてたそう。めでたしめでたし? この二人、今後がとても心配。絶対別れそう。。。

理友は色々理屈っぽい大人ぶった事言うけど、恋に恋してる子供っぽさがあるし、榛名はタイプだったら年齢性別関係ない節操無しだと公言してるチャラ男だし。まだお話は続く様なので、今後の展開に期待。きっと榛名の元恋人(←勝手に元カレだと予想)が出てきそう。試練が多い方が二人の絆も強まるはず!今のままじゃ安心出来ない!

取り合えず次回は理友の同級生、須貝のお話だそう。クールビューティー須貝、もちろん受けだよね!?

1

茶鬼

munchさま

はじめまして。
丁度、この作品はレビュが書けなくて悩んで悩んで、今読み返すと恥ずかしい文章になっていて、焦りました!
munchさまのほうが、とっても解りやすくて的確でいいレビュですね♪
でも、少しでも参考になって、嬉しいです。
どうもありがとうございました☆

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