茶鬼さんのレビュー一覧

なぜ彼らは恋をしたか 小説

秀香穂里  梨とりこ 

氷の男が溶けるさま

さすがお仕事がっつりの秀さん、今回は建築業界のデザイナー同士を主役に据えて、ライバル関係を描かれてました。
しかしですねー、何だか読んでいて「他人同士」のワンコ攻めと、「挑発の15秒」のライバル関係、この二作品が頭に浮かんで、チラツキました。
なんか、あれが合体したみたいな話にも見えてくるのは、お仕事ガッツリのせいだからでしょうか。

若くして出世頭で優秀な大手建設会社のデザイナー緒方が、…

2

あなたの恋人になりたい 小説

谷崎泉  祭河ななを 

まさにフォーリン・ラブ

ああー、何かよかった!
ちょっとここ最近の新刊はハードとか重いのが多かったので、こんなキュンキュンするものを久々に読んで、すごく胸が熱くなりました。
切ない恋の気持ちがダイレクトに伝わって、主人公と同化して思わず涙までこみあげてきて、ラストはものすごく幸せな気分になれました。

主人公の青山はゲイで6年前留学先のアメリカで恋人と別れてから、とんと恋とは縁のない生活をして、新しい恋愛も諦めて…

2

タンデム ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

甘さの全くないハードな漢!

ラヴァーズ文庫って、比較的ファストフード的でエロエロで、お手軽な感じのする文庫っていうイメージがあって、シリアスものがあっても割とさらっといけてしまう、な感じがしていたんですが、今回のこの『タンデム』はかなり読み応えがありました!
なので、神の大判振る舞いをしてしまいますっ!!

お話は公安刑事の靫(ゆぎ)が、カルト教団を追う中で、野獣のような周(あまね)と出逢い、カルトに取り込まれそうにな…

5

お墓日和、恋日和 小説

早瀬亮  鈴本廃 

攻めも受けも両方際立っていて、楽しかった♪

題名に惹かれました、お墓って、、何気に萌えアイテムなんです♪
全体を通して、コミカル、何となく生活密着型のアットホームな雰囲気のある親しみやすいキャラとお話でしたよ。

主人公・大和は墓石デザイナーといっても、本格的にデザイナーというわけではなくて、昔建築士に憧れ、難しいからと簡単にあきらめてパソコン関係の専門学校に行って、何となく墓石の会社に入って、一応デザイナーという肩書なのは、PCを使…

2

愛罪の代償 小説

水戸泉   

汚物をみせられているようなドロドロ感覚!!

ある意味スゴイ!!
ボタンのかけ違いどころの騒ぎじゃないです!!!
頭のネジが緩んでっていうか、どっか配線間違っちゃった人が、弱い人を汚染して狂わせて、それでもなお且つどちらも狂ってるっていうか・・・
痛いけど、SMではありません、狂気です。
理不尽の極みを尽くしてますし、女性との3P絡みがあるので、苦手な方は拒否する内容かもしれません。

上司に付き合っている彼女を奪われて、その彼女…

5

この美メン、過保護につき 小説

牧山とも  椎名咲月 

過保護というよりは限定の優しさかな?

前作の「この美メン、ヘタレにつき」が面白かったので、とても期待いたしました!
あの路線でズッコケラブコメに行くのかな~と思ったら・・・ちょっと違った。
キャラクターが違うから、話のトーンも違って当たり前なんですが。。
いかんせん、過去とか気持ちの解説やモノローグが多く、会話が少ない。
多分、解説・モノローグを短縮したら、この本の厚みは半分くらいになるかもしれない、というくらいの構成。
な…

0

ろくでなし 小説

中原一也  和鐵屋匠 

テッパンなエロオヤジです♪

【あばずれ】のスピンオフ・・・ということで、とうとうお父ちゃんの一郎に、弟の空まで!?
惣流家は3人もホモが誕生してしまったのですっ!!
あ、いきなりネタばれ?・・・じゃないですよね?だって主人公だもん~

貧乏ヒマなし、働いている子供が二人とはいえ、まだまだ育ちざかりのチビッコがいる惣流家のお父さん一郎は、昼間は警備員、夜は現場と、寝る暇を惜しんで働いている、結構頑張り屋さんだったんです…

0

恋におちる、キスの瞬間 小説

小塚佳哉  沖麻実也 

イジメはいけませんよ、イジメは!

歳の差もので、片方が子供の設定で一途に想うっていう設定はイラっとして苦手気味なんすが、これは大人もヤンチャ系だったんで、割とスムーズに受け入れることができました。
それがまた、いじめなんかあったりして、ついつい読んでいてほだされちゃうのですよ、トホホ、、、
あと、自分が車好きなんで、限定ですが好きな車が出てくるのは嬉しい♪

母親が結婚せずに生まれた理友の名前は、昔母親が父親となった人とそ…

2

I bee ~愛の夢を見る 小説

五百香ノエル  MAMI 

エイリアン・ホラー・パニック?

摩訶不思議なお話です!!
「サミア」には宇宙人が登場して、その清らかな愛に涙を流しましたが、このエイリアンものは・・・・途中までBLの匂いを残していたものの、中盤から後半に至り、ホラー・パニック の相を呈した話になってまいりました。
終わりも、ちょっとミステリアスに・・・
BLにこだわる人が読めば、認めない!って思うかもしれませんが『ヒドゥン』な感じで面白かったかも(但しグロテスクです)

1

不法占拠 小説

神奈木智  山田ユギ 

理不尽に始まり、理不尽に終わる

9年前の作品だそうですが、当時のアンケート「鬼畜攻め」第一位だったという、本作の攻め・夏唯(カイ)。
鬼畜・・・っていうか~オカシイ人です!
悪性の腫瘍というかウイルスみたいな男でした。
またそれに順応するというか、汚染されてというか洗脳されてしまう受け・直人はダメ人間だと思いました。
ダメ×ダメ≒(マイナス×マイナス=プラス) の式があてはまるのかどうか、でもそれにあてはまめてしまった展…

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