茶鬼さんのレビュー一覧

隷辱の人魚 小説

吉田珠姫  高座朗 

何と評価したらよいか・・・とりあえず猫型ロボット?

「それは禁じられた愛と性の物語」という帯に、裏を見れば、「2000年代初頭核戦争勃発。人類、生物はすべて死滅した・・・」などとものすごーく興味をそそられるあらすじに、BLのSFファンタジーだから心の窓を広くして、どんな設定も展開も許そうと、寛大な心で読み始めたんですが・・・
あまりのトンチキに読んでて頭が沸騰しそうになりました。

いやね、設定とかちょっと突っ込みたい部分もあるけどいいんです…

1

紅の大王 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

SFファンタジー相も変わらず脳内上映中

「黒衣の公爵」の続きになります。
死神を呼び寄せる運命と共に戦うことを誓い、婚姻を結んだ南紅大国の王・嵩原天人と、敵国北青王国の第五王子・シオン。
今回は、人間を導くのではなく支配しようとする北青王国のメインコンピューター”イブ”に戦いを挑むお話です。

イヴとの戦いへ動いていく中に、上手く登場人物達の過去や現在が織り込まれています。
シオンの為に命を落としかけ、記憶を失い南紅の漁師・和…

4

エンジェルヒート ~in Love~ 小説

西野花   

まるごと一冊AVですよ~♪

前作「エンジェルヒート」で調教されてヤクザの腹違いの兄弟のモノとなった七瀬の続編ですが、ずっとやりっぱなしのエロエロでした。
今回も95%くらいそのシーンばっかりで、エロパワーは衰えてません。
しかしな~やっぱりな~甘いんですよ!
ストーリー的には前作のほうが楽しめましたので、これはがっつりエロだけを堪能する本と位置付けた方がいいです。

すっかり景彰と蓮に調教されて快感に弱い体になった…

1

教授の華やかな悦び 小説

剛しいら  華門 

SMの帝王たる作品かも?

「教授の密かな愉しみ」の続きになります。
2冊通してわかったのは、一見ペットの天根が主人公のような役割を見せかけて、実はご主人様=マスターである教授が主人公であるということ。
彼のSぶりがいかに優雅で極められたものであるのか、ペット・ファニチャー・奴隷の立場を通して描かれていたのですね。
このSMをテーマにした作品は作者の剛さんも、ものすごく好きで書いているなって感じさせます。
そのくらい…

8

黒衣の公爵 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

頭の中で映画上映会が開かれました♪

先日、このスペシャルブックを先に見まして、期待して読み始めたシリーズ1作目。
期待を裏切らない甘いSFファンタジーでした♪
国の描写、景色の描写、衣服の描写、主人公達の動き、どれをとっても本文を読むごとに頭の中に映像化されてきます。
自分としては「FF」の絵の感じで映画になってましたよ(汗、)

周りの人々が次々と死んでしまうことから”黒衣の公爵”と言われる北青王国の王子・シオン。
彼…

5

教授の密かな愉しみ 小説

剛しいら  華門 

デカダン溢れる華麗なるSの調教!

テーマはずばり「SM」です♪
他のSMものと一線を画した、実に外国文学のような華麗なる調教です。
一見ハードなようで、痛いようで痛くない。
それは、Sであるご主人様の勅使河原教授がMを見抜く才能と、それの使い分け、そして彼自身が実に優雅な人間だからです。
雰囲気も退廃的なようでいて、腐りきっておらず、それはそれは甘美なのです。
作者さまも後書きでソフトですと書かれているようにとても読みや…

5

信じてる愛してるそう言いきれる 小説

芹生はるか  兼守美行 

自分の側にも天使がいるかも?

今月創刊のリリ文庫の第一弾はこの作家さんのこの作品ですが、以前携帯小説で出ていたものを、こちらで文庫化ということだそうです。
創刊の割にちょっとセコイか?と思うのですが・・・この作家さん鈴木カタナ(バイクだよ!)という名義でもBL小説を書いてらっしゃるんですね。初読みでした。

お話は、その人間を幸せにするために地上に降りてきた天使と、その天使の命を賭して人間の友人と天使の友人を助けるお話。…

0

淡い吐息のそのさきに 小説

坂井朱生  亀井高秀 

コアラ男というカテゴリーも存在するのだろうか?

甘えん坊で欲しがりで素直で、何か女子じゃない?って思えるような受けちゃんでした。
コアラ男子とでもいいましょうか、攻め様はイケメンだけど口下手な無愛想者です。
イラストも少女漫画そのままにぴったりなんですが、夢見る夢子ちゃんみたいな?
好きか嫌いかと言われれば好きな部類ではないですが、話としてはアリ?
ああー!何でこう疑問形の言葉しか出てこないんだ!?
でも甘い話が好きな人には好き、かな…

2

鈍色の空、ひかりさす青 小説

崎谷はるひ  冬乃郁也 

現代の問題を沢山抱えた痛いけど救われた話です。

今回の崎谷作品はとことんシリアスで痛くて(肉体的&精神的)ちょっと読む人の好みがはっきり分かれそう!
ですが、自分にはこれくらい痛いのは大好きなものでありました。
作者さんが語るところ「甘い融点」に受けちゃんの設定が一部重なる部分があるそうで(自分は未読なので)、しかしこれは主人公が抑え込んで溜めこんでうっ屈した感情を上手く表現できない人だったので、弾けることはありませんでした。
かなり最後…

2

つめたくて甘い支配 小説

弓月あや  河井珠蘭 

幸せなイヌの話でかなりM度が高いです♪

今月創刊されたリリ文庫からの第一弾作品です。
大誠社って聞いたことないって思ったら介護とかコーヒーとかの雑誌とか出してる会社でBLレーベルなんて!?ということでどんな特徴があるのか?
と思いましたが特にラインナップに他社との差別化は感じませんでした。
ただ、この文庫は「花」=ハッピーエンド 「月」=バッドもありなクール&ハード 「雪」=絆と痛み という分け方をするそうで、今回は「花」が2冊で…

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