茶鬼さんのレビュー一覧

仮面の下の欲望 小説

バーバラ片桐  水名瀬雅良 

「痛いのが好きか?変態だな」←いや、それほどでも・・・

作者さま後書きに、ドMをドSが調教するお話とはありましたが、読み終えた感想では、さほどMでもSでもなかったような気がします。
しかしながら、数々の羞恥プレイ(痴漢および青姦)は恥ずかしいかな?特に痴漢は周りの人々に迷惑だし、あれは絶対バレますわ!って思ってしまいました。

主人公・検事の河原崎は昔家庭教師にいいようにもてあそばれてから、己の欲望を抑えて検事という仕事に邁進しています。
暴力…

2

兄弟恋愛 小説

李丘那岐  田倉トヲル 

みんなに好かれるお兄ちゃん

双子を除いて実子ではない子供たちで構成された5人兄弟。
全体を通して少年探偵団的な、「団結」みたいな、遠慮がちだったお兄ちゃんが、本当の家族になれるまでのお話と思います。
すごくね、ストーリーもしっかりしてるし、いいお話だったとは思うのですが、自分的にBL萌えはちょっと薄かったかな。。。

俊也は4歳年下の美妃と兄妹。
父が亡くなり施設にいましたが、誘拐された資産家の家の息子”桐”を助け…

2
非BL作品

嘘は罪 下 小説

栗本薫 

大人の男の再生物語でした

故・栗本薫氏の「東京サーガ」シリーズ下巻です。
全部読み終えて、これはまだ続きそうでした。
立ち直った風間、妖しいヤクザの黒須、そして歌の道を進む忍、まだまだ序章でしかありませんでした。

武道派のヤクザ黒須はサドを装いながら実はすさまじいマゾでした。
己の憤懣のはけ口ををSEXに求める風間とはよい相性で、セフレの関係になります。
偶然拾った子犬のような青年忍の天性の歌の才能に気付いた…

2

君を抱いて昼夜に恋す 小説

久我有加  麻々原絵里依 

時代物任侠は渋くていい味出てます

大正時代の任侠ものですが、時代の波に変化を強いられてなお昔ながらの博徒を主とする織間屋の客分と彫師の男のお話。
全編通して、大がかりな盛り上がりはありませんが訥々と渋さを携えた、苦み走った任侠ならではの良作だと思います。
また刺青の美も想像できてビジュアル面も膨らみました。

表紙を見て、渋い男前が彫師できれいなお兄ちゃんがヤクザかと思ったのですが、逆で美人が彫師で、イケメンがヤクザでした…

5

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

BL版ワンスアポンアタイムinバックトゥザフューチャー的な・・・

ハァァァ~悶えました。泣きました。
そうなんですよ、そうなんですよ、大人になって初めて知るあの青い未熟な時間。
いっぱしの大人になったつもりで、粋がっていたけど、今もあの頃と頭は変わっていないとは思っているけど、色々な知識をたずさえて着実に変化しているはずの現在からみれば過去は未熟なのです。
榎田さん、さすがです!もう最後の方涙が出て止まりませんでした。

周りがうっとうしくて、無関心、…

7

ビューティー&ゴースト 小説

海野幸  いさか十五郎 

お化けとは心中にある恋情かな(川柳風)

題名からして、お化けとできちゃう話で、そのお化けが美人なのかな?と連想してはいけません。
れっきとした人間同士のお話であります。
ただ、そのきっかけがとんでも設定だったりするのですが、読んだあとに「いいなぁ」とほのぼのと温かくしてくれる作品でした。

その一:佐藤清司は会社のストレス発散の為に週一回、公園に行っては子供に怪談話をして怖がらせる。そして、それが趣味だ。
その二:坂木康太はお…

3

息をするよりキスがしたい 小説

櫛野ゆい  石原理 

さわやか学園調なホストもの

犬のような攻めに犬のような受けに本物の犬も登場して犬づくしな印象を受けた一冊でした。
ホストものといえば、ドロドロした世界やヤのつく職業の方が関連してみたりと、あまり爽やかな印象はないのですが、これはまっとうな正統派なホストでした。
それも、やんちゃ少年のような受けと、攻めは敬語の王子様に、おばあちゃんが出てくるからかな?
本当、自分年寄りと子供に弱いです(オヨヨ、、)

人懐こさが売り…

2

心臓がふかく爆ぜている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

すっと頭に入ってこなくてまだ未消化かもしれません

目立ちたくないコンプレックスの塊の受け斎藤と、イケメンだけどその外見に似合わず無神経でおおざっぱな攻め降矢の紆余曲折物語。
本の厚みもありますが、今回は読むのにすごく時間がかかってしまいました。
それくらい、この二人の惹かれる点や近づいていく様子をじっと読みこまないと(いや読みこんでも)う~ん、、って頭をひねりながらになってしまったからかもしれません。

ロハス企業の仕掛け人「彩」の実の姿…

4

はじまりは窓でした。 小説

名倉和希  阿部あかね 

課長がかわいすぎるんです!

阿部あかねさんの絵が好きで表紙買いでしたが当たりでした!
窓越しの突飛な出会い、ろれつの回らない課長、健気で爽やかな攻め様、ポンポンポンと小気味よいコミカルな展開に、萌え満載の満足な一冊です。

設定が窓の清掃員で、窓拭き全国大会とか、目新しく斬新な点に注目。
出会いが、コーヒーをこぼした下半身の点検中を見られて、他言無用と律儀にクギをさしに行く。というのがまたびっくり。
自分にも他人に…

4

LOVE & CATCH FINAL 小説

木原音瀬 

ハゲ・パンチに変態が加わった

攻め:渋谷24歳 × 受け:堀内49歳 この愛は一体どこにあるのか?
やはり若者の方が年上を可愛く思える気持ちというのがポイントなんでしょう。
ここまでくるとハゲがかわいい!?

堀内の会社に入社してきた若くて可愛い女子社員、彼女の出現で堀内は渋谷をあきらめようとします。
渋谷も堀内には年相応の女性が合うのではないかと色々と画策するのですが・・・

ここにきて堀内は落ち武者でもなく、…

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