茶鬼さんのレビュー一覧

ファラウェイ 小説

英田サキ  円陣闇丸 

こじんまり感

英田さん初リンクス。
結構レーベル的にロマンス系なので、あらすじを見てそうだろうな~とは予測はしていましたが。
そして、どの作家さんでもレーベルで書き分けをされる方が多いとは思うのですが、Chara・SHY、とリブレ系での落差を経験しておりましたので、ハードルをそれに合わせて変えなければならないと覚悟はしていたのですが。
あ~何かちんまりと収まっちゃったな、というのが読後の感想でした。

9

獣王子と忠誠の騎士 小説

宮緒葵  サマミヤアカザ 

主従といえば、「犬」!

再び「犬」の登場です。
主従ものであるので、実のところ「堕つれば~」や「愛犬~」に似た感じは否めないです。
それゆえ、エッチ描写の”子種””孕ませる”だの、そういった表現の使い方や絡み方も、あ、またか、な感じがしてちょっと新鮮味がないのが残念な部分。

愛をつかさどる女神トゥランの末裔の王族が治めるトゥランは女神の加護か豊かな大国。
その王子クリスティアンが母の王妃が亡くなると後妻に入っ…

4

壁の中の嘘と秘密 小説

高遠琉加  小椋ムク 

壁の外へ出る時

全寮制の男子校を舞台にした物語。
しかし、そこに普通に想像するようなBLの世界はなく、終わりは壁の中にいた時の子供だった自分達から少し脱皮して大人になろうとしている主人公達が今度こそ真っ直ぐ向き合うという場面で終わっておりました。

受け視点で物語が進む事が多いのですがこの作品は攻め視点。
これが逆転していたらものすごく切なく苦しい物語になっていたかもしれませんね。
この攻め視点であるこ…

11

孤独な犬たち 小説

愁堂れな  葛西リカコ 

ひょっとしてお兄ちゃんが主人公なのかも!?

愁堂作品、ライトな作品が多い中時々シリアス路線でとても魅了する作品を投下する事があり、今回のこの作品、葛西リカコさんのイラストの雰囲気もあり、ひょっとしてそちらの自分的当たり傾向のある作品かも?と期待して手にとりました。

中学生の時に両親がなくなり兄と二人暮らしになってしまった主人公香介。
何ものかが自宅に投げ込んだ爆弾で兄は死亡、自らも大怪我と火傷を負い、兄の復讐をすることを生きがいに苦…

7

ヤクザな子猫は初恋中 小説

朝香りく  小山田あみ 

にゃにゃにゃにゃ~

『優しい悪魔が同居人』の攻めとなった獣医・駿河に片思いしているヤクザの三男・木芽が主人公。

駿河に失恋した木芽がバーで酔いつぶれて、そこで声をかけてきた駿河に似た男・渡瀬と関係を持ってしまうが、駿河の動物病院で再会。
再び酔って寝てしまい、それから彼が気にかかり~という
主人公のツンデレ意地っ張りがとても魅力的な話し的には王道な展開。
だけど、引きつけられてしまうのはやはり木芽のキャラ…

8

悪魔が恋のキューピッド 小説

愁堂れな  明神翼 

サクサクっとお徳用バラエティパック

まさに題名どおりの悪魔がキューピッド役をつとめてしまったお話。
契約して魂を得るためとはいえ、人がよくて、まるでシンデレラの魔法使いか近所のおせっかいおばちゃんみたい?(爆)
非常にライトで突っ込みどころ満載のコメディで、設定は面白いけどストーリーを求めるとスベってしまう、自分には危うい1冊でした。

崖っぷちのミステリー作家・速水が、担当に3冊目はもうないという話をされてショックを受けて…

1

落花流水の如く 諸行無常というけれど (2) 小説

谷崎泉  金ひかる 

災い転じて福となす

『諸行無常というけれど』の続編になります。
前作においての朽木と一之瀬との再会、そしてある国での内乱に巻き込まれてのストックホルム効果での身体の関係の成立。
帰ったら一緒にワインを飲もうと、まだはっきりと恋愛と呼ぶには不確実な関係のまま終わった前作の2か月後から始まります。

今回は、朽木に沸いた専務の娘とのお見合い話。
課長代理で会議に出かけたカルディラという国で、投資詐欺で指名手配さ…

1

溺愛調教 小説

西野花  笠井あゆみ 

快楽の需要と供給

西野さん初Chara文庫。
またしても笠井あゆみさんのとても素敵なイラストが淫靡で誘います☆
オヤジ3人×受け1人の4P調教もの・・・調教?ちょっと違うかな~
花丸ブラックかと思ったくらいに最初から最後までぜ~んぶエロ三昧でした。
とりあえず筋らしきものはあるのですが、快楽与えられ与えの関係に自己の満足を得る話になるのかな?

就職した会社がすぐ倒産、付き合っていた恋人に去られた時に現…

9

妖精メイド 小説

鈴木あみ  みろくことこ 

健気報われる

『妖精男子』のスピンオフで、高校の同窓会で互いに童貞ということがわかりそこで発足した”DT部”のメンバーである榊が主人公のお話。
前作での同窓会が開かれた理由などがわかる程度の関与なので、単独でもOK。
1冊読み終わってみると、誤解やすれ違いがあるものの意外に純で健気な片思い恋愛モノでした。
しかし、25歳には見えないですね~二人共、そして他の登場人物も。
それが社長とか弁護士だったりする…

3

スプレイ 小説

いおかいつき  國沢智 

豪華客船で沖縄行き・但し仕事

シリーズ、スピンを入れて9冊目。
毎度毎度、売り文句は「攻め攻め攻防」とありますが、もう攻め攻め詐欺でいいですか(笑)
一馬口ばっかりだもんw
でも、今回神宮が一馬に攻めさせない理由は、勿論彼がタチなのもあるけど一馬はノンケだから攻めを経験させてしまうと、他の男とも…という独占欲なんだそうです。
一馬は神宮だからとは思っているけど、そうですよね~神宮の考える通りに彼何気に男にモテますからそ…

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