茶鬼さんのレビュー一覧

天国の門 小説

水戸泉  石田要 

支配しているのは誰?

水戸泉作品を読む時は、官能小説として読むといいのかな?
というのが自分の印象です。
わりといつもの如く執着ヤンデレ、ちょっと壊れた気味の人が登場して
感想としてはいつもの感じだな~という感じがあります。

冒頭いきなり始まる濃ゆ~い3Pのエッチシーン。
攻め二人はそっくりと描かれており、双子?かと思わせながら、場面転換毎に
彼等の経緯、キャラクター、関係性が一つずつ解き明かされていき…

11

金ニモマケズ、恋ニハカテズ 小説

中原一也  吉田 

諭吉は好きだけど寝たくはないなぁ~笑

現在小説リハビリ中です。。。
好き作家で好き作品の多いシャレードならと久々の中原作品デス。
総合評価として、可もなく不可もなく、いつもの中原節だった印象♪
主人公達若いのに、攻めがエッチシーンで暴走とはいえエロオヤジな攻め文句を出すところ、久々のカマキャラ登場、主人公達に訪れるトラブルとポンポンとテンポよく進展していくストーリー。
安心安定の展開に、さて今回はどこに萌えを感じるのか?
残…

6

神凪の恋 小説

いつき朔夜  富士山ひょうた 

不完全燃焼でした

”誠実で真面目な”
いつき朔夜作品を評する時にわりとよく使う言葉です。
今回ももちろんそうでした。
建築士×禰宜 という組み合わせの今回。

特に、言えない恋を心に抱きそれを忘れるため自ら島の神社に通常より長く勤務している
永きに渡る辛い片想いを抱いた神職者という点から一体どうやって恋が始まり成就していくのか、見守る気持ちで読ませてもらいました。


神社の修理にやってきた宮大工…

10

愛の一筆書き 小説

名倉和希  金ひかる 

愛の書道家(爆)

名倉さんのコメディのほうの作品

攻めが受けを好きで好きで好きでたまらない様子を描くのであるが、その出会いから一途な想いで無事恋人となり、
そして時系列現在は同居恋人として生活しているその姿の中で描かれるソレは、攻めキャラの爆走ぶりに爆笑を誘われる。
至ってシンプルなストーリーだけに、このキャラの濃さで読ませる1冊となっている。


祖父の書道教室に通って来ていた小学5年生の佳文に一…

9

龍の逆鱗 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

高柳の食いしん坊バンザイ!もあるよw

世界的巨大スーパー「ウエルネス」を舞台にしたウエルネスシリーズだけど、
一番人気のカプはなんといっても、香港の龍であるティエンと、ペアとなる高柳のコンビに間違いないと思っている!
長年にわたりシリーズも増え、特にティエン絡みの話や人物のエピソードは増えているのでそれらを網羅しないと・・・というシリーズモノへの懸念はなくはないが
全作品既読である自分には、好きなカプだけに「うん、うん、」とそれ…

8

狼の遠き目覚め 小説

J.L.ラングレー  麻々原絵里依 

確立された世界

前作『狼を狩る法則』ですでに次を示唆していたそのカプがこのタイトルにて主人公。
そして、そのシステムでいけば確実に次を思わせるものをラスト近辺に配備して、
シリーズと世界感の確立とロマンスな壮大(?)さとを見せており、
非常にアメリカのTVシリーズ的作り方をされている物語だな~と
国の違いをさらに実感させるものとなっておりました。

人狼・・・日常は人間として生活はしていても、それはと…

8

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

大人になるということ

きっといつか新装版がと気長にまっておりましたら出ました!
ありがとうございます。

生徒と先生の関係から始まるこの話は、子供と大人の歳の差を的確に表現した話であり、主人公の立場や考え方や態度がグザリと胸をついてきます。
題名の「未完成」とは、まだ成熟していない年下の男子の事かとおもいきや、もちろん彼はそうであるのだが、本編のラストから後日談である番外や書きおろしのエピソードを見るにつけ、人…

14

漫画家が恋する理由 小説

金坂理衣子  街子マドカ 

ノンケ×ゲイの典型的王道か?

女が好き、おっぱいが好きなノンケがどうやってゲイとくっつくのか?
行きつく先はやはり「お前だから」
とても王道の真っ直ぐな作品だったと思います。


ゲイをカミングアウトしたことで、超シスコンの少年漫画家のアシスタント兼メシスタントをしている光希は、その漫画家・孝史への想いを持っていてそれをひた隠しにしているのだが、光希がイラストの仕事と兼業でアシをしていることで、将来の身の振り方を真剣…

7

神さま、お願い ~恋する狐の十年愛~ 小説

名倉和希  陵クミコ 

無垢で無償で一途な愛情に涙

作者さん初のケモミミもの。
一体どんなだろうと、とても期待していました。
題名からしても健気で一途な想いの物語とは察せられるのですが・・・
素直にハマるととても感動。クライマックスは涙がこぼれてしまいました。


小学4年の夏休み母方の祖母の家で過ごすことになった壮志は、独りで行ってはいけないと言われた裏山の神社まで来てしまいます。
そこで出会ったのが狐のあやかしの佐登。
佐登には…

15

寵辱カリビアンハーレム 小説

華藤えれな  周防佑未 

アクションハーレクイン

そう言って後書きに作者さんが述べられていますが、まさにその通り。
今回この後書きを見て、華藤作品って基本ハーレクイン路線があるよねって改めて思ったこと。
多分そこへレーベル書き分けが入って題名にもなるように、滅茶豪華絢爛、一体どこの金持ちじゃ!?っていうくらいとんでもない豪華客船が登場しメインの舞台になってます。
ハーレムと銘うっても、登場する皇子が放蕩三昧してるっぽい感じでも、沢山の人間を…

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