茶鬼さんのレビュー一覧

ヘブンノウズ 足跡 小説

英田サキ  奈良千春 

渋澤って一体どんな男なんだろう?

待望の第二巻
母親の死を目前にしてしまい言葉が話せくなった歳の離れた弟を、養育するのに疲弊していたレーター志望男子が、売れっ子の作家に見出され、その家に同居することとなったいきさつは、心霊を伴うミステリーや事件も入り、多分恋愛が主軸ではあるけれど、物語の着地点は一体どこにあるのか?一体どういう展開を見せるのか?
大変に期待を持た一巻でしたが、二巻は恋愛方面で一方的な進行はあったものの、まだまだ…

6

龍と竜~啓蟄~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

有終の美

実はこの本で綺月陣さんは、作家さんから引退というか休筆にはいられるそうです。
実質引退に近いかもしれません。
あとがきを読んでショックを受けました(号泣)
もうぼちぼち出るよ、辰年に龍竜なんて、縁起のよいこと♪と喜んでおりましたが・・・
年末に病気で入院され、退院後、体調を見ながら実に丁寧に丁寧にこの続編に取り掛かられている姿をブログで見守らせていただいておりました。
発売前の締めの言葉…

14

天球儀の海 小説

尾上与一   

愛する人を守りたい

戦争末期の特攻を背景にしたお話。
そう聞いただけで、脳裏には過去june作品にあったような魂との再会や、生き延びてしまった恥を感じて病むとか、または体が不具になりという、悲しいお話を想像してしまいます。
しかし、これは現在のBLです。
戦争・特攻という背景をうまく使い、互いの、互いを想う気持ちのスレ違い、しかし深い想いという、愛情をきちんと真ん中に据えた安心して読めることのできるお話です。

17

女王様と犬 小説

中原一也  立石涼 

ベストカプを割れ鍋に綴じ蓋と呼ぶその心は・・・

ベストマッチングするカップルはついこの一言で表現したくなる。
それほどまでに、いいコンビ(カプ?)
テンポよく進んでいく展開も、軽すぎず重すぎず、丁度いい具合。
立石涼さんの色気ある絵がこれまた意欲をそそって、あきさせない一冊。
なんといっても、この攻めキャラのワンコデフォルトが素晴らしい!
ちょっと変態チックなストーカーワンコは、超意地っ張りのツンデレ様にはぴったりだったのです。

5

偽りの共犯者 小説

藍生有  相葉キョウコ 

義理ですが、親子丼3Pはボリューム満点☆

藍生さんの作品は、他のレーベルは変に作られたがストーリーがぬるさを感じてエロも中途半端であまり好きでないのですが、花丸BLACKは徹底しているので好みです。
今回は義理の父親と弟と、血の繋がらない長男という、3Pでしたよ!
しかも、途中から受け子ちゃんが開き直っちゃって欲しいものは手に入れる為なのか、エロくなっちゃって、もうおいしい♪
誘い受けはするは、わかめ酒で誘惑するは、
もちろん3P…

3

兎島 ~黒と白のうさぎ~ 小説

西野花  稲荷家房之介 

黒と白は表裏一体

この表紙が出たときから、魅了されておりました。稲荷屋さんのモフモフ絵ってとっても魅力的ですもんね♪
表紙絵の一番上の黒髪長髪の人、、、よく見ると髪に混じって垂れ耳が!?あまり作中イラストにも登場してはくれないですが、描写通りの絵だったと思います☆
だけど・・・モフモフ度はすごーく薄いです(ショボン、、)
モフモフの3Pなのかな?
読んでいくと、いい意味で裏切られます。
でも、ノーマルな…

3

いじめっ子 小説

丸木文華  日吉丸晃 

子供がゆえの・・・

ビープリにしては珍しい黒使いの題字囲みと帯。
帯文句には「お前見てるとムチャクチャにしたくなる」
幼馴染再会モノでレイプありと、なんとなくビープリにしては珍しいブラック作品なんだと、期待!果たして中身は・・・
苦しいですよー、痛いですよー。
互いが自分の事しか考えてなくて、自分本位の考え方で全く交わらないから、
そして学園設定ゆえの、「いじめ」みたいな存在もあって、
イタタタタ。。。

7

真っ白な嘘 小説

chi-co  小椋ムク 

失った記憶は戻らなくても愛してるは変わらない

コメディのイメージのあるchi-coさんの、とってもシリアスで重い、ヤクザを主人公に据えた作品。
しかもなんと!記憶障害があり、切なさ前面押しに進める各受け・攻め・双方サイドからの3方向視点描写でこれでもか、とゴリゴリと押してきます。
そして切ないのに、めちゃくちゃ甘いです!
悪くはないです。
障害が元ですれ違ってしまう互いの苦しい気持ちを描写したいという、その点は十分伝わってきます。

3

夜をひとりじめ 小説

名倉和希  富士山ひょうた 

オヤジ、へびの生殺し状態になる(爆)

多分、「窓」「耳」に次ぐ”あたふたオヤジ”第三弾”と銘打ってもいいのか(笑)
いや、そうつけたくなるような、実に愉快なお話でした♪
しかも主人公に続いて、2話目に登場する受け君のお父さん!(これもまたオヤジ)この人が楽しくて楽しくて、後半、このお父さんに全部持って行かれた感が・・・www

大手総合文具メーカーのシステム開発の課長である片桐は、見た目もいい男なら仕事も出来る男で、部下からも…

6

悪しく妖しい従属者 小説

犬飼のの  三尾じゅん太 

狼王といえどもやっぱり犬w

これは個人的好みもあるのかもしれないが、やっぱり犬飼ののさんは上手いなーと思う!
場面描写の臨床感、設定のオリジナリティあるユニークさとか、エロ描写のエロいところとか、そして甘さを添える部分とシリアスのバランス。
どの作品も微妙な差はあれど、自分のツボをついてくる。
今回も人外モノで、今まで書きたいと言われていてちょっと連続してるじゃない?どうなのかな?と少し心配気味に読み始めたのですが、

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