茶鬼さんのレビュー一覧

ダブル・ダウト 小説

清白ミユキ  コザキヨネ 

以外にも壮大で以外にも小さく

この主人公にはトラウマがあるんです。
母親を失くして、その母親に似ていたために父親に性的虐待を受けそうになる。
それが嫌で家を出ては戻されて、また虐待されそうになっては家を出て。
警察に訴えてもまともに取り合ってくれなくて、不良扱いされるだけ。
男性の性的対象にされることに或る程度の嫌悪感を抱いている人なんですね。
そんな彼がBLの主人公ですから、一体どうやって男性と恋人になりうるのか?…

0

トリガー・ハッピー(1) (表題作 Virgin Shock!) 小説

崎谷はるひ  冬乃郁也 

恋するヤンキー

同人やwebで掲載されていた「ギリツネ」シリーズの単行本化だそうです。
今回、書籍化するに当たって、短編を一本にまとめることはせずにその短編のまま載っています。
読んでいると、00年とか01年から書かれ始めたということで、あの懐かしい(自分が言うのもおこがましいですが)エロエロ受けちゃんの描写が見られて、思わずそうそう!こういうのが面白かったんだよね、と昔を懐かしんでみたりw
作者さんも書か…

3

快楽の罠 小説

吉田珠姫  Ciel 

無自覚フェロモンのおさるさん

先月「鬼畜」で大変に話題になった作家さんの、05年の旧版に書下ろしの短編が1本り、イラストもcielさんに変わった新装版です。
傲慢俺様ネイリストと見染められたやんちゃな無自覚フェロモン国立大学生=サルwのお話。
あの、石黒和臣氏のお話にもちょろっと名前が出てましたね♪

ネイリストの世界って全然知らなくて、多分このお話はものすごくデフォルトされたものだとは思うんですが、この獅子堂という男…

2

ヤクザな神さま 小説

李丘那岐  佐々木久美子 

確かに守り神だ、ウンウン、、

ひょっとして、思いっきりファンタジーで神様が降臨してくるだろうか?李丘さんにしては珍しいかも?なんて、全く予備知識を持たずに読んだ本。
結末を持って、この題名になるほど!と思います。
ちょっぴり甘酸っぱい青春時代が、ある出来事によって心に黒い染みを残し、それによってすれ違ってしまった二人の10年後の再会。
ある意味、主人公の脱皮の物語でもあったようです。

神社の次男に生まれた主人公・史…

2

ヘブンノウズ 小説

英田サキ  奈良千春 

面白かった~!!

「神のみぞ知る」和約すればその言葉があてはまるのですが、何と今回の新作は心霊現象を盛り込んだ謎解き風なお話。
冒頭、主人公の「千野旭の一番嫌いなものは後悔だ」の一文から始まるプロローグからぐいぐい引き込まれる様は、久々によみごたえのある超ヒットの予感♪
色々な言葉の引用や展開に、一瞬、榎田尤利作品なのか?と頭が混乱するような錯覚に陥ったりもしたけど、その個性的な登場人物達はあまりに魅力的でした…

10

真夜中の蜜約 小説

いとう由貴  小椋ムク 

ネタバレチェックはありますが、肝心のネタバレはしてませんw

小椋ムクさんのはかなげな素敵表紙に、どんなかわいくて甘い話かしら?と期待すると、アチッチッチ!と火傷するかもしれない事を前置きしてもいいですか?
いとう由貴さん作品ということなので、ご存知の方はそうそう、こういうの!っていう”痛い”設定が備えられた作品です♪
しかしそんな痛さの中にも、もちろん甘さも常備されていますが、この昼ドラのような展開が実に面白い!
何と言っても用意されているドンデンが…

11

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

憎しみもまた執着

この表紙がUPされた時の興奮といったら!
犬ですよ、犬♪しかもがたいいいのが首輪付けてるーーーー!!!
そして中身も期待を裏切らない作品でした。
宮緒さん、デビューも犬で、2作目が毒を持った蛇とか蜘蛛みたいな、そして今作は犬だけど、とんでもない本物の犬!!
作者さんいわく、シベリアンハスキーですぅ!
本当の犬になりたいと願うとんでもない犬!!(しかも発情しまくりw)
3作続けてすさまじ…

11

不埒な夜 小説

砂床あい  亜樹良のりかず 

小物だろうと思ったら大物が出ちゃいました(爆)

前作、コンドーム開発で初めてなのに頑張ってしまう受けちゃんが妙にツボって大変に面白かった作品の続編ですね♪
何せ、ゴム産業のお話ですから、やっぱりアッチ方面だよな~なんて思っていたら、まさかまさかの!
主人公達は、ちょっと強引な男前と、健気な天然理系君の何ともバカップルなので、更にどんなバカップルぶりを見せてくれるやらと、期待100%。
そしたらですねー!そうきたか!!
思わずニヤリです♪…

4

スロウスロウ 小説

栗城偲  いさき李果 

おやじは甘えん坊

歳の差10歳40歳バツイチ子持ちのガテン系おやじ受け。
対する相手は関連業界のちょっと真面目そうな年上好きなワンコ気味の年下。
ガテン系といっても内装系接着関係の仕事で、鳶とはちょっと違う。
おやじはとても人がよく、年の分だけ分別もあるが、蓮っ葉ではなく口調はやんちゃっぽいけど基本甘えん坊の雰囲気がにじみ出ている。
そのせいか、おやじモノなのに非常にかわいらしい雰囲気が漂い、あまり汗臭いイ…

0

不夜城のシンデレラ 小説

犬飼のの  タカツキノボル 

仮面をかぶるその姿はまさに役者でwww

おっ、何か今回はカリスマホストにハリウッド俳優?
しかもゼロが8ケタや9ケタの金額がぽんぽん出てくるわ、毛皮宝石高級外車にシャンパンタワー、リシャールにロマネコンティだのそんなリッチデゴージャス(え、死語?)なものがバンバン出る世界に、しかも題名シンデレラだし、一体今回はどんな?
それがですねー、後半入るまでまんまと読者も騙されるわけですよ。
しかも最後の最後、エピローグまでも。
やっぱり…

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