葡萄瓜さんのレビュー一覧

イクメン☆アフター 2 コミック

こだか和麻 

このアフターは?

受け攻め設定は状況と一巻データからの踏襲で。
年齢についてはこの巻での明記が無かったので
人物データでの設定に留めております。

さり気なく無意識の内に父親達の背を押しているで
あろう子供達も可愛いのですが、純情をこじらせて
一歩を中々踏み出そうとしない父親達の可愛さも
また相当なものですね。

作品の手法としてはこだかさんが今まで手広く
描いてきたものを上手く取捨選択して馴染…

2

徒花の恋 コミック

ツトム 

さらっと腑に落ちる

肝心要が描かれている様でさらりと
はぐらかされている恋模様の行方。
表題作はなんだかんだとこの作者さんらしい
味わいに落ち着いておりました。
読み始めは些か戸惑ったんですけどね。
いささかトーン違いかなと言う手応えで。
評者が抱くこの作者さんのイメージで言えば
むしろ併録作の方が近しい感じがします。

絆されるけど流されまいとする表題作の
受の強かさが良いですね。
その一点が…

5

BLトライアングル コミック

椎名秋乃 

あなたはどっち?

正直……かなり精神を削られる一冊でした。

とは言っても本筋に遜色はないのです。
むしろ評者の守備範囲でもありますし、概ね
そう言う傾向がお好きな方の口には合う筈です。
問題はメインディッシュでは無くてこの巻で
登場した副菜と言いますか狂言回しと言いますか…
の存在ですね。

率直に言いましょう。
腐男子と強く自認してる人はこの本を読まない方が
良い。どちらかと言えば乙女寄り…

4

ほっぺにひまわり コミック

三田織 

しあわせのかたち

この本がこの版元さんの新刊にしては
やや分厚い感じなのは別に表題作に
合わせた訳ではないのでしょうが…。

表題作はネガティブになりがちな部分を
上手にポジティブに転じた上に更に一ひねりして
興深い展開になっておりますね。
それが同じネタを扱った過去の作品とは
一味違う部分かなと。
描き下ろし番外編の展開も味わい深いですね。
それを愉しむ為には帯が若干艶消しな感が
ありますが…

5

悪玉 コミック

吉田ゆうこ 

相対的な

表題作の真意は、静かに暈されています。
決して難解な韜晦をされている訳ではありません。
きっと無造作に提示されてはいるのでしょう。
しかし見えない。
見える様な道筋が、静かにはぐらかされている。

表題作の二人の間には確実に何らかの感情は
あります。
二人にとっての初めての共同作業は、きっと
それを見極めて行く事なのでしょう。

併録作とその続編は表題作に比べると読んでいる

1

面倒な男に好かれたら コミック

おおや和美 

ある意味当世流

正直に言うと、とっかかりがつかめなければ
冒頭数ページで本を閉じる所でした。
なんなんだろう…帯と裏表紙の梗概が微妙に
本編とかみ合っていない気がします。
多分たった一言何か変えるだけで入り込み易さは
変わると覆うのですが。

そう言う点から考えるとこっちを表題作にした方が
ある意味判り易かったのでは?と思えるのが併録作の
「面倒な男が恋したら」ですね。
受視点の表題作に対しこ…

2

くらやみにストロボ コミック

ハヤカワノジコ 

くれぐれも、フィクション

『優しいけれど、残酷』
この物語を一言で言い表すとしたら陳腐に聞こえるけど
そうなるかなと。

大体の恋模様なら通じている一脈をたのみにして一気呵成に
既成事実なりを創って自分に対する納得の材料にして
しまうのでしょうが、この主人公達はお互いに優しいから
一気に押し通せないのですね。
お互いの優しさのベクトルが少しずれているからと言う
せいもあるのでしょうが。

でもこの二人…

5

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

出力の加減

シリーズ第一作の『天使の影』にてこずっただけに
ページが進められるかどうかかなり不安だったのですが、
今作は余りつまづかずに読み進める事が出来ました。
ロマンスと言う部分で予想以上の進展があったので
その部分でも食欲が進んだのやも知れません。
ただ、ロマンス以外の部分と言うと…ある意味では
『天使の影』に軍配を上げてしまいそうな感じです。
ロマンスと言う部分に重点を置かれる方は先ずこ…

3

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

刻まれた影

社会派小説としては多分申し分が無い作品です。
帯にある『2006年ブックニュースアワード
GLBTフィクション部門受賞作』の謳い文句は
伊達じゃないと納得出来ます。
ただ、これをメンズロマンスとして捉えると
なると…増してや日本のボーイズラブの文脈で
読み解くとすると率直に言えば甘さに欠けます。
推理小説シリーズ作導入の一冊として考えるなら
程好い一冊ですが、ここから先の作品世界に…

8

狼を狩る法則 小説

J.L.ラングレー  麻々原絵里依 

集約された滋味

本文約410ページ分に少々怯んで対峙しましたが、
かなり心地好い疾走感と共に読み終えました。
作品の傾向としてはロマンス七割推理小説二割
社会小説一割と言う手応えでしょうか。
ロマンスの部分と社会小説の部分が重なったりも
しますので読み手によってはその辺が若干変わって
来るやも知れません。

本邦ではメンズロマンスと位置付けられて刊行された
本作ですが、原著者のラングレー氏は自ら…

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