葡萄瓜さんのレビュー一覧

恋する狼 狼を狩る法則 小説

J.L.ラングレー  麻々原絵里依 

遊び心

アルファ・オメガ設定以外は本編と一切関係がない、
正しく番外編なのでかなり気楽に読んでよろしいかと
思われます。
注意が必要とすれば、情交描写がかなりあからさまで
ある事です。紙媒体ならページをそっと閉じる事で
冷却できますが…。
慌ててアプリを閉じて深呼吸はなさいませぬ様。
あと、この作品をいきなり読んでも恐らくアルファ・
オメガ設定について飲み込む事は出来ないだろうと
愚考し…

3

マウリと竜 2 コミック

元ハルヒラ(元ハルコ) 

ものの見事に

反響が大きかった後に続いた話がここまで変わらぬ
トーンと言うのも珍しい状況かと愚考します。
パターンがどうこうではなくて、空気がそのまま
陸続きの様な感覚なのですね。
それもそうか。
神話の体をとって織りなされている物語ですもの。
俗世とはテンポの違った空気が途切れる事無く
凝る事無く流れているのでしょう。
たまにはそう言う中で遊ぶのも悪くはありませんよ…
と勧めてもそこはそれ、…

4

セクハラブラザーズ 愛されすぎ編 コミック

魚ともみ 

「ありき」の枠

今一つ乗り切れなかったのはあとがきから先に読んだからだ
…とは思いたくない評者です。改めて読むとあとがきに対して
軽く頷かざるを得ず途方に暮れておりますから。

続編の存在自体はありだと認識しています。
しかし、続く事によって明確に見えていたものがぼやけた様に
感じてしまったりすると本当にこれで良かったのかとお節介にも
考えてしまう事もある訳で。

散々芳しくないことを書き連ねて…

2

ドラッグ・チェイス(1) 還流 小説

エデン・ウィンターズ  高山しのぶ 

紙上アクション大作2時間見込み

色々読んでおりますとメンズロマンス(ゲイロマンス)にも
ある程度の傾向分岐があると言う事が読み取れます。
それは一般小説の傾向に結構寄せてあるもので…作品によっては
ロマンスの方が虫食い部分の穴埋め要素になっているのでは
ないかとお節介ながらも冷や冷やする事もございます。
じゃあこの本はどうなのかと申しますと…冒頭から読み進めて
退屈を感じたなら敢えて後ろから読み進めてみる事をお勧めし…

4

辺獄のカレンデュラ(1) コミック

ハジ 

逆手の因数分解

既に何某か決まったラストシーンを基に
展開されているのか。
それとも折々の賽の目がラストシーンを
決めるのか。
前提がどうにも読めない作品です。
世界観の描かれ方に違和感を抱かれる方は
一度地獄を扱った古典落語をご覧になると
参考になるかも知れません。
河一本皮一枚、あちらとこちらとでは
天地が逆になっている様な先入観があるので
しょうが、存外人の感覚と言うものは
その程度で…

2

ひつじの鍵 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

減点法を適用

正直、かなり萌えました。
ですが、今だからこそ出せている、と言う
設定の物語と言う事もあり、評者には珍しく
減点法を適用してみようと思います。

とは言っても、評者自身が余り納得して
いないのは具体的に言うとただ2点きり
なのです。
ひとつはコンシェルジュ氏の設定。
もうひとつは表題作のタイトルの伏線。

前者については、あのシリーズで
磨きがかかったからでしょうね、と

4

やめてください、こいしいです。 コミック

日渡春祈 

藁の活用法

恋から愛への過程を逆回しも用いつつ雑味を抜き、
脇役も上手に活かしながら描写しています。
映像化向けとも思いましたが、これは変に雑に
映像化すると関係性が破綻するのでしない方が
吉でしょう。
それはカバー下の活用法にも如実に表れていまして
…最後の最後までまったくもって『らしい』終わり方と
なっています。

人間関係を描く際、雑味をどこまで抜くかと言うのは
尽きる事のない課題で…

2

やめてください、まぶしいです。 コミック

日渡春祈 

多分…

この作品は読者個々のBLの世界観を試される
リトマス試験紙の様な立ち位置ではないかな、
と読後に思いました。

敢えて言うなら、この作品は極めて映像化に
向いているのではないか、と評者は判断します。
そう言う程度には穏当な描写な作品ですから。

ただし一つだけハードルは存在します。
それは配役の妙でお茶を濁す事が出来ないと
言う点です。
なるほど穏当な描写で構築された作品です…

2

雪の下のクオリア コミック

紀伊カンナ 

紙上上映

デビュー作のシリーズが余りに鮮やかなので
余り推されていない様な印象のある一冊です。
あちらの構成要素を少し捻くれた形で配置し直した上で
ある意図を持って再構築された様な印象を受けました。

物語は完結していると言えば完結していますし、
まだ続いていると解釈するならその余地は多分あります。
ですが、それはあくまでも作中の要素だけを用いた
場合であって、他の解釈や要素を罌粟の種一粒分…

3

「きこえる?」特装版限定小冊子 特典

あえての組み合わせ

この表紙が特装版本編の表紙カバーと対に
なっているのではなく、通常版の表紙カバーと
対になっていると言う一点にかなりの含みを
感じます。
通常版表紙カバー→特装版本編表紙カバー→
この小冊子と並べてみると今度はあざとさを
感じます。
作品自体の読み方を示唆する為の仕掛けだと
したら、見事に成功していると愚考しますね。
同時に相当気恥ずかしくはありますが。

今更言うまでもあり…

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