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32/138(合計:1371件)
羽生山へび子
葡萄瓜
人生に対してかなり不器用な人達が泥臭い恋模様を 展開する…と言う道具立てだけを見れば自分には 関わりが無いから映画でも観るつもりで楽しもうかなんて 気楽になれそうなもんですが…。 なんだかねえ…この人達は自分の片想いについては 変に要領よく真っ直ぐなもんだから傍で見ていると どうもハラハラしてしまう。 まあ良くしたもので脇を固める人達がひと癖ふた癖 ありながら暖かい人達なもので物語…
歩田川和果
この方の作品にお付き合いする事五冊目にして 評者はようやっと悟りました。 この方が描いてみたいのは男の可愛げなんじゃないかと。 で、それがなんて通じ難いかと言うと…毎度毎度の帯を ポンと放り出されたんじゃいきなりは戸惑いますって。 この本の帯から話をスルッと見通せる人がいたら間違いなく カミホトケでしょうね。 そうでなくとも『サボテン・イグアナ・ガラパゴス』の 三題話をどう解きゃい…
評者はまず一言申し上げたい。 この本と距離を置くならせめて三度は読んでから 断を下して戴きたいと。 さらりとした一読ではこの本の中に生きてる人達の 腹の中は多分見透かせないでしょうから。 悪い人達じゃないんですよ。ただ意識無意識に かかわらず腹芸を応酬し合ってる人達なだけで。 だからやる事やってとりあえずに収まっても まだ何か燻ってるんだろうなと中々に安心できない。 それでもそれ…
三崎汐
抱いている気持が何か違うものだとは判っている。 でもどう違うのか確証を得ないと中々動けない。 そう言う少年【一部大人】群像が詰まった一冊。 激しく高らかな表現がお好きな方にはいささか 物足りないかも知れません。 でも、ただ勢いに流されて燃え盛る炎よりも じわじわと燃えてゆく熾火の方がたちが悪いの ですよ。良くも悪くも。 そう言う熾火はこの本の随所に配置されており、 消すも消さ…
ゆくえ萌葱
表題作に行く前に延々と併録作が続く… これは些か危険なパターンです。 併録作と読者のそりが合わなければ 表題作の出来もそんなものかと予想して 本を閉じてしまう可能性だってある訳ですから。 でもこの一冊にはそれは杞憂だった様ですね。 併録作は表題作の前振りともいうべき話だし、 きちんと流れが導かれてましたから。 で、表題作の二人も併録作の二人も 最後の一線は越えておりません。 …
手書き文字の帯が、とにかく鮮烈でした。 だから手に取るのを一瞬躊躇して、読むまで 少し時間がかかったのです。 そして一読した内容は、煌めいていながらも 重い内容でした。 口の悪い登場人物にも恐らく積極的な悪意の 持ち合わせはないのです。 ただ、自分が理解出来ないものに対して放置も 許容も出来ない。それ故に拒絶に走るしかない。 しかしその拒絶が他者を傷つけると言う事には 意識…
まず一言おことわりを入れて置くと、このアンソロジーの 世界観は学園もので統一されておりません。 カバーだけを見ると全編学園ものであると理解されそうですが、 様々な世界観の完全獣人BLが収録された一冊です。 それもその筈。この一冊は或る学園の生徒会によってまとめられた 様々な恋愛ケースの報告書、と言う体裁なのですから。 さてその恋愛の展開法ですが、概ねごく大人しい部類の BLアンソ…
紺野キタ
BLにありそうでない主題「リストラ」を描きながら ここまでほのぼのした作風がまず狡い。 そして一歩間違えば内外ともに修羅場になりそうな関係を 描いていながらここまでほのぼのなのが更に狡い。 そして極めつけはタイトルで…この登場人物達から どこをどうやれば『貴様』なんて絶妙な距離感を 持った言葉が零れだすのかと小一時間聴き質したくなる様な 狡さです。 同時収録作のタイトルが『貴様と俺…
本間アキラ
ふざけた様なレビューの題ですが、評者は至極真面目です。 坊主ものと言う分野は、読者作者とも意識するしないに かかわらず純情・純粋である事即ち罪作りであると解釈され、 そこを如何に活かしながら清らかな人を俗と愛に染めて ゆくのかが見せ所の一つであると心得られている様な 気が致します。 ところがこの作品は俗を貴ばず純情純粋と貴び、それを 軸にして恋の煩悶を見事に描いている。 罪作り…
たし
中学3年の時に出会って、高校2年の冬休みまでの 戸惑いを経て、高校3年の夏に恋愛を始めるまで。 少年だった二人の約半年を費やした想いの成長を 描いた完結巻となります。 少年達、いえ、青年達の恋愛譚と言うよりは 成長譚に限りなく近い物語ですね。 成長の為に想いが起爆剤になったんだから恋愛譚で 良いんじゃないの?と言う見方もありましょうが、 評者は想い云々には賛同できても恋愛かどう…