total review:308238today:23
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
8/138(合計:1371件)
尾上与一 牧
葡萄瓜
高評価を得る作品には二つのパターンが あると評者は愚考します。 文句なくBLとしての傑作であるから 高評価であると言うのがおおむねの常道。 そして今一つは、BLと言い切ってしまうには 色々含みがあるのだけど、BLの文法を 使わないと落とし所が見つからない快作。 この作品は、評者にとっては後者にあたります。 では仮に、この作品がBLの展開を軸にして 構成されていたとしたら評者は…
絵津鼓
色々な面で(敢えても含んだ)寸止めを 心掛けた作品なのだろうか、と評者は 読み取りました。 寸止めを仕掛ける事で展開に疾走感を 持たせているので、ページ数の割に あっさりと読めるのですが、敢えて 隠されていないほころびから少し深入りすれば このページ数がむしろしっかり剪定された 結果なのだと思われるでしょう。 で、評者は不意打ちを喰らう訳です。 作中人物の口を借りたであろう…
つくも号
この方が紙媒体で単行本を出されるのは 本当に久方振りですね。 もっともこの方は元をたどれば活動の始点が ネット発と言う方。同人活動における発表媒体も 紙よりはデータ形式の方が若干多かった方です。 とは言え、枕元に置いて楽しめる形態と 言うのはやはり良いものです。 先のレビューでも触れられている修正の加減ですが、 これは版元ごとの時世に対する対応の現れと 申し上げる以外にないか…
りーるー
電子方面からこの御仁の作品にじわじわとはまった 評者でございます。 本作は電子で読み通してから「ああ、紙で読みたい」と しみじみ思った一作でしたのでその欲が叶った事も 含めた満腹の溜息をついております。 で、まあ、話のネタバレをできるだけ回避して、 と言ういつもの流儀で進めますと。 この方の描く老若不問の殿方に完璧な人物は 評者の知る限り一人もいません。 皆何処か陰陽の気…
一穂ミチ 竹美家らら
本作程度の甘さがどの作品にも含有されて いれば、この作者さんの評価の振れ幅は 現状より少し狭まるかも知れませんね。 少なくとも上方向に。 本作単独で読んでも実際の所そうそう 混乱する事はありません。 そう言う所がこの作者さんは折り目正しい ですね。 本一冊の空間を用いて力技も使わずに 世界をきちんと分けている。 しかも毎度の如く、生みの親のエゴを 極力排して産んだ子供〔小…
この作家さんへの評価が余りにも判り易く 二極化する要因が視えてくる様な、そう言う 一冊でした。 非常に整った世界観ですね。 そして無駄な冗漫さが入り込む余地が一切ない。 後書きにしてみても作品の補完の一部であって 作者自身の内面の吐露ではない。 観客として物語を俯瞰したい人にとっては 垂涎ものの物語でしょう。 ただ、疑似体感を読書作法として取り入れて いる方にとっては取り付く島…
motteke
非常に申し訳ない物言いですが、本作は 版元を間違えてしまっている気が致します。 可能な限り作風とレーベルの気風を 寄り添わせようとはなさったのでしょうが、 その努力を他の所に向ければまた違う 選択肢を見出せたのではないかと。 帯とタイトルが内容の殆どを言い表している 状態と言うのは、正直よろしくない感じですね。 作品としてはあっさりと読めます。 実に癖なくあっさりと読めます。…
津軽
率直に言いますと、第一話を読んだ限りの 印象は最悪でした。 理性で読み通せなければノリで乗り切って しまえば良いかなと言う気持ちになって しまう程、作品の空気について行けなかったの ですね。 それが2話以降見事にひっくり返っているの ですからもうお見事と讃嘆するしかありません。 …と、ここで第2話で印象が覆った理由を 書くとネタバレになるのでご容赦を。 カバー袖(裏)もカバー下…
西尾メシ
何故そうなるのか、と言う事を考えさせる タイトルの時点でかなりの好感触でした。 絵柄については好みがありますから横に措くとして、 各話の展開はまさに『言い果せて何かある』と言う 余韻を基調にしたおおむね柔らかくごく時たまに 鋭いもの。 ゆるゆるほどけながらこう言う次第だったのかと 納得させる筋ですので読者として安心して身を ゆだねる事が出来るでしょう。 意外性のかけらが無くもない…
淡路水 明神翼
ほぼ挿絵が無く本文のみの状態であれば 評者は星をもう一つ増やしたかも知れません。 挿絵は挿絵でこの作品の世界観に忠実な ものであるとは感じるのですが、 少々美麗に過ぎる感もあるかと。 挿絵と本文のバランスは、本当に大事ですね。 本文の中にも些かバランスで躓く箇所がありまして… これならいっそ絵空事と割り切って突き抜けて しまった方が良かったかも知れないと思えます。 この割り切…