Mさんのレビュー一覧

間の楔 3 刻印 小説

吉原理恵子  道原かつみ 

SFチック

 今回の話は、どうしてイアソンがリキを逃がしたのか。

 それが明かされる話。
 いきなりイアソンがスラムの雑種を飼い始めたことは、中央都市中に激震を走らせ、大スキャンダルとなる。
 これまで、そんなことをした者はおらず、また、そんなことをしようと考える者もいなかった。
 スラムの雑種はみんなの蔑みの的であり、決して特権階級であるブロンディと交わることなどなかったのだ。
 ところが、リ…

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門の中の楽園(2) つぐない 小説

生野稜  やまかみ梨由 

嘘はよくない。

 シリーズ2作目。

 前作で、生徒会長と寮長であった二人が今回のメインカップル。
 ただ、少し前作で感じた寮長の性格が大分違いました。

 主人公は、前田恭。
 優しい父と仕事のできる母とに育てられたまっすぐな少年。
 今までは、仕事ができ、引っ張りだこな母に連れられ、日本中をあちこちと転校を繰り返してきた恭だったが、今回の母の異動先は、日本を遠く離れた海外。
 英語の苦手な恭は…

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非BL作品

龍は落陽を咬む 四龍島シリーズ 小説

真堂樹  浅見侑 

街を道連れに

 本土からマクシミリアンが帰省すると、街は様相が一変していた。

 気に「半龍」と書いた板を割る遊びが流行り。
 白龍屋敷と花路との不仲の噂は街中へと広がり。
 もはや、確定事項のようになってしまっている。
 おまけに、花路が大龍の子供を隠している……という噂までも広がり始めていた。

 マクシミリアンから遅れること一日。
 未だに自分がどちらに進むのか、決めかねたまま四龍島へと戻…

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間の楔 2 命動 小説

吉原理恵子  道原かつみ 

過去が明かされる。

 前作では、謎のまま終わっていたつながれた男が誰だったのかが、うっすらわかる今回の話。
 描いてあるのは、主にリキの過去。

 リキとブロンディであるイアソンとの出会い。
 そして、運び屋になった理由。
 運び屋としてどんなことをしてきたのか。

 そんなことが描いてありました。
 更に、リキにはまだ明かされていないもっと過去が有るようで、それに繋がるわけもわからない単語がチラホラ…

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独占恋愛のススメ 小説

緋夏れんか  沖麻実也 

真剣だからこそすれ違う。

 ちょっぴり勝気な大学生・鈴川流は、超美形で日本屈指のトップレーサー・秋津洲世とヒミツの恋愛中。

 今回の話は、洲世がF1に挑戦するために、契約等のためにスペインへと行っていて、久しぶりの再会の「純情恋愛のススメ」。
 洲世が大きくなってしまったことで、なんとなく不安になった流が、洲世をカメラに収めようとして、「それでいいのか?」と洲世に尋ねられる話。

 そして、本編がF1レーサーと…

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非BL作品

龍は濡れ濡つ 四龍島シリーズ 小説

真堂樹  浅見侑 

実力行使!

 ついにぷっつんしたマクシミリアンが、飛を連れて本土へと出かけてしまった……。

 読んでる側としてはそれだけのことなんですが、街の中の人にとってはそうはいかない。

 領主である『白龍』が、白昼堂々花路の頭を拉致した……ということになってしまい、街は騒然とする。
 羅漢と葉林の二人の大兄は、白龍屋敷に真意をただそうとするが、煮え切らない返事ばかり。
 それもそのはず、マクシミリアンの…

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やんごとなき執事の条件 小説

鳩村衣杏  沖銀ジョウ 

ちょっとずつ距離が縮まって!

 英国貴族の館に本格的な日本茶室を作れ、という本当かどうかわからないような依頼を受けて、渡英したのは作庭師の真宮丈慈。
 彼を待っていたのは、年下の若き伯爵と、祖父の代から館に仕える美貌の執事・ギルだった。
 ギルは、執事としての誇りを持ち、若き伯爵によく仕えていた。
 けれど、丈慈にはどうしてかそれが面白くない。
 挙句、「私をカフェの店員と同じに思われては困ります、サー」とギル自身に怒…

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純愛ロマンチカ(2) 小説

藤崎都  中村春菊 

違和感を乗り越えれば!

 幼い頃から好きだった超有名小説家の藤堂秋彦と念願かなって両想いになれた大学生の鈴木美咲。

 のシリーズ二作目。

 とはいえ、元々は「純情ロマンチカ」の妄想爆裂私小説(嘘)なので、登場人物に違和感を最初感じてしまうのは、多少はしょうがないことなんだろうな……と思います。
 やっぱりこんな素直な美咲は個人的には知らない(笑)。

 でもまぁ、ものすごく違和感を覚えるのは、最初の数ペ…

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驕る僕を愚かに抱いて 小説

佐伯まお  石田育絵 

表紙とは違う……

 最初は簡単な火遊び。
 仕事の息抜きに見た、ゲイの出会い系の掲示板に、何気なく書き込まれた人目を惹くメッセージ。
 限られた文字数で、必死に自分のことと求める相手を書いてある言葉の中に、どうしてかほとんど何も情報を載せてないメッセージに遂、いたずら半分で、返事を返したグラフィックデザイナーの酒井彰斗。
 そのメッセージを書き込んだのは、ダンサーの宗像道久。
 道久は、そのワイルドな外見に…

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王子様と熱愛 プリンシパル・ラブメモリーズ 小説

六堂葉月  高星麻子 

ラブラブいちゃいちゃ……。

 選び抜かれた子息や令嬢が集う名門大学に特待生で通う美治。
 元々美治は、田舎で祖父母と二人暮らしで生活をしており、決して余裕のある生活ではなかった。
 そんな美治が、名門大学に通っているのは、すべて特待生制度のためであった。学費・寮費免除の上に、研修費としてお小遣いまで支給してくれるような学校は他にはなかったのだ。
 そのため、自分たちの特権階級を鼻にかけているようなクラスメイトたちのいや…

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