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和泉桂 加地佳鹿
むつこ
勘違いからすれ違ってしまう作品ってたくさんありますが、これはいい勘違いとすれ違いでした。 とくに一話目は、ミステリ的な手法で真相を最後の最後まで隠していて(といっても簡単に予測のつく真相ではあるのですが)、オオッと思いました。 神秘的な遊び人のように見えていた受け、実はめちゃくちゃ可愛いんだよね。 問えばいいだけなのに問いただせなかった攻めの心理も納得いくものでした。 こういう作品、たーのしい。好…
黒崎あつし 阿川好子
黒崎あつしさんのデビュー作に近い作品です。 私、BL作家さんに限らず、作家さんのデビュー作とその前後に書かれた作品って好きなんですよね。プロットが丁寧で、しかも全力投球な作品が多いので。 この作品も丁寧なストーリーでした。面白かったです。 で、黒崎あつしさんは安心して読める王道作家さんだなと改めて思いました。 生徒受けに先生攻め。 王道です。 酔っ払って記憶を失ってセックスしてしまった相手が自…
水原とほる いさき李果
恋愛において、過去に付き合っていた男と今付き合ってる男とを比較するのはご法度とされてるけど、この受けは頻繁にそれをやります。 元カレがキーファーというプロテニスプレイヤー。その他、名もなき彼氏たち。 新しく付き合うことになったのが、真之という酒造メーカーの御曹司。 私、これが新鮮で、なかなか楽しかったです。 受けが色んな男と付き合い逃げてきて、この真之で逃亡生活をやめることにした理由が、「運命…
榎田尤利 奈良千春
人気シリーズの三作目。 さすが面白かったです。 主役カップルはもちろんのこと、脇キャラまでみんな魅力的です。 さゆりさんのポジションいいな。私もおばあちゃんになったら、芽吹さんの事務所で雇ってもらいたいw 深い社会問題を扱ってるんだけど、随所にユーモアが挟みこまれていて、ストーリーには奥行きがありました。 練りに練られてて、さすがだと思いました。 ただ個人的な事情なんですが、どうしてもダメな部分…
義月粧子 有馬かつみ
受けのキャラが私の好みど真ん中でした。 やっぱり義月さんの書かれる受けはいいなー。健気タイプでも誘い受けタイプでも、どんなキャラの受けも私好み。 今作の受けはふらふらしてるワンコな攻めくんを手なづけちゃう誘い受けなんですが、カッコよくてツボでした。 初えっちで「う、わ…。うまそー」って舌舐めずりしちゃうお下品さ、イイヨイイヨー。 アメリカを舞台にした弁護士同士の恋のお話です。 ワンコな攻めがアメ…
佐々木禎子 天乃萌絵
なんてことはない甘ずっぱい学園モノなんですが、佐々木さんの初期作品の独特の魅力には得難いものがあると思いました。 比喩とか表現の仕方とかが個性的でみずみずしくて、文章を追う目が気持ち良かったです。 『東雲リボンステークス』 表題作。 中学生同士です。 かーわいい。 いつもとろいとろいと自分をバカにしている同級生の男の子が気になる主人公。 不器用な男の子ふたりがちょっとずつ近づいていく様子にキュン…
吸血鬼と人間の恋のお話、第二弾です。 ユーモアたっぷりでポップで明るくて、全編に渡って細かいギャグが散りばめられていて、濡れ場になるとしっかりエロくて、とても面白い作品だと思います。 ギャグの方向性が私の趣味とはビミョーに違うので、楽しみきることはできないんだけど、ハマる方ならめちゃくちゃ楽しいと思います。 登場人物が増えました。 知的な美人受けとして、緑川さんが登場してくれて、非常に嬉しかった…
鹿住槇 大和名瀬
病弱な妹の身代わりになって、女装で高校に通うことになる主人公(受け)。そこで出会った先生(攻め)に恋をする。 軽くて明るくて可愛いラブコメです。 いかにもBLって感じのお話なんですが、ツボはきちんきちんと押さえてあるので、女装萌えはない私も、頭カラッポにして楽しく読むことができました。 難しいことを考えちゃダメ、突っ込みどころを探しちゃダメ、そういう作品w 鹿住さんは、こういうタイプの、ユーモラス…
川原つばさ 極楽院櫻子
近未来SFなんですが、中身はリアルに遺伝子のお話に触れられてて、そこでちょっと厳しいものがあったかも。 特にラストでのまとめ方に作者さんの知識不足が垣間見えて、モニョモニョしました。 こういうお話って、たとえば鈴木光司のようにフィクション的要素をガンガン加えて力技で理論を構築するか、あるいは瀬名秀明のように深い知識を持って書くか、そのどちらかじゃないと厳しいんじゃないかなと思いました。 これを書か…
佐々木禎子 石原理
バイクじゃなくて車ですが、そういう不良少年同士の恋のお話です。冒頭いきなり車を窃盗しちゃってます。 あと、売春しつつ大麻を育ててる少女が親友だったり、家のガラスを破壊して逃げたり…、そういうのが苦手な方はご注意ください。 ひりつくような焦燥感を抱えた不良少年ふたりです。なんか、時代を感じる不良っぷりでしたw 全体的に詩的な文体で、最近の佐々木禎子さんとはぜんぜん違う作風でした。10年以上前の作品…