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琥狗ハヤテ
雀影
九十九とかいて「つくも」。 大切にされてきた「もの」達は、九十九の年を越え、百年経つと「命」を得て付喪神になるという。 そんな「もの」と人の交流を描いた短編達に、精霊が見えるシャーマンの青年が登場する短編がプラス。 琥狗作品ではおなじみの、凝ったコスチュームにたくましい肉体、そしてケモケモまみれのファンタジー世界。 おまけはチミッ子四コママンガと、安定のおもしろさです。 そんな中で珍…
英田サキ 笠井あゆみ
私の「泣いたCD」不動のベスト1「春に降る雪」を含む「すべてはこの夜に」の新装文庫版。 旧版に、その後書かれた番外編や、この文庫のための書き下ろしなど、追加ストーリーが収録されているので、この作品を読んだことのない方は勿論、旧版で読んだ方にも、この新装版はおすすめ。 全体の構成としては、旧版をドラマCD化した時のシナリオに合わせて、各話の順番の入れ替え、加筆がされているそうで、確かに、以前旧版…
夏來ジッポ
表題作は、合法的にショタ攻めを成立させた力業な作品。 BLの可能性の広大さをまざまざと感じされる痛快な怪作。 子どもの頃から、ずっとずっと片思いしていた小児科のお医者さんへの思いが、コンプレックスでしかなかった粗チンゆえに成就するなんて! この、とんでもない設定や展開は当然のようにギャグテイストなんだけど、ギャグ表現の分量やバランスがいいので、ちゃんとロマンティックなラブストーリーになってい…
久我有加 おおや和美
年下のオカン系男子大学生(関西出身)にガッツリ胃袋捕まれて、年上のキレイ系バリタチ脚本家が、デレデレの相思相愛になるお話。 最初は双方共に攻めるつもりでいたので戸惑いますが、好きになって、一緒に気持ちよくなりたいという望みの方が受け攻めを争う気持ちより強くなって、初めて迎え入れると…。 変な意地やプライドよりも、素直が一番。 幸せならいいじゃない。 お互いに、甘え、甘やかせるバランスがとっ…
吉田ゆうこ
ゲイ向けAV現場を舞台にしたお話だけど、この作者さんの、この絵で、このタイトルで描かれると、そこはなんだかとってもロマンティックな夢の国。 お金に困って、求人雑誌の高給バイトに惹かれて面接に訪れた所は、普通に生活しているマンションの1室で、越久村は半ば流されるように、今まで全く知らなかった性感への扉を開かれてしまうのですが…。 AVの面接ってことで、冒頭からかなり、生々しくエロいことがたく…
歩田川和果
ネタバレ
表題作は、愛し合っているのに「友人」という言葉に縛られて、セックスありの友人関係のまま十年を過ごしてしまった二人の物語。 「友人関係」と「恋愛関係」 この言葉の間に差をつけて、自分で自分を縛り付けていた相原が、二つの関係の間にあると思いこんでいた溝を飛び越えてくるまで、執念深く十年でも待つ和久井。 自分が和久井に、どれほど愛されて執着されていたのか、考え無しの最初の告白で振られて以来、その事…
木下けい子
これ、続き物なのよね。 前作を読んだ記憶がなかなか甦らなくて、前作をレビューしたのか確認したら、全面降伏的に神評価していた。 ああ、確かに、私、これ好きだわ。 この巻では、キスして、恋人同士になって、でも、恋人として付き合うって、いったいどういうことだろう、どうしたらいいんだろうって、お互いに悩みながら、それでも少しずつでも歩み寄って、先へ進もうとする、そんな二人の姿がゆっくりと描かれている…
本編が結構ハードだっただけに、こちらのペーパーはお口直しのライトテイスト。 頼まれて他の店に手伝いに行くという設定は、本編と同じようではありますが、実はそのお店は…。 そこでの仕事も、ただのバーテンではなく、ちゃんと衣装に着替えての…。 如月の、人に対しての感情は、まだ壊れたままといえるのですが、ただ尾崎にだけは、いろいろな感情を覚えるようになってきていて、手伝いの姿を見られたくない、見られ…
いつき朔夜 金ひかる
イラスト買いしたものの、あらすじで躊躇して積み本箱に入っていたのを発掘。 「征服者」とか「傲慢」とか、私としては地雷臭芬々な単語で、 没落貴族の居城を買い取った傲岸な日本人実業家が「あなたも込みで城を買ったのです」とか言っちゃったら、普通は有無を言わさず陵辱コースって思うじゃない。 ところが全然そうじゃなかった。 攻めの牟田のキャラ付けとしては「無表情ながら冷血漢ではない」の方が肝で、無表…
岩本薫 高崎ぼすこ
横暴プラス傲慢、強引は大地雷にもかかわらず、読み終わってみればすっかり神蔵応援モード。 それもこれも、アメリカから帰ってきたかつての同級生、全寮制の学園生活で、神蔵と共にシンゴを護っていた永瀬貴水が登場したからかな。 貴水から聴かされた、シンゴが全く気付いていなかった神蔵達の苦労や、神蔵と絶縁することになった事件の背景。 響視点の短編や、再会エピソードの貴水Ver.の書き下ろしが入って、益々…