雀影さんのレビュー一覧

ファイナル・インプレッション コミック

藤本ハルキ 

終わりよければ

すべてよし。

にしちゃっていいの?
ホントに、その結末でイイのーッ?

表題作は、スキなコほど無意識でいじめたくなっちゃう子供の恋のお話。
この手の話はねぇ、、、
私としては地雷系というか、萎えキャラというか、、、、

「飼い犬の~」は、公園に捨てられてたワンコ(キャバ嬢の元ヒモ)を拾って帰ったゲイリーマンのお話。
ありがちな展開の短編だけど、登場キャラ達のサラッと具合が、性…

1

珊瑚の骨 小説

成瀬かの  六芦かえで 

南の島は楽園

南の島を舞台にした、救いと解放の物語。

はまり込んだ迷路から抜け出すには、
迷路の中を何時までもさまようのではなく、
空からいきなり吊り上げるのが確実。

兄からの性的虐待という迷路に長いことはまり込んでいた瑛。
木津は瑛の傷を見て瑛に興味を持ったようなのですが、瑛は堅い殻で自分を覆っているので、それが木津の作家としての好奇心だとしか思えません。
南の島の木津の元へ、仕事として無…

1

侘びとエロスのお稽古 小説

花川戸菖蒲  夏水りつ 

カワイイじゃないか

ずるいなぁ

自分はゲイだと自覚はあるけど、自分に自信のない23歳童貞リーマンくんが、
趣味でも持ったら、少しは自分に自信が持てるんじゃなかろうかと思ってカルチャースクールにお茶を習いに行ったら
そこにいたのは、とっても素敵な男の先生で

若いって言うことは、無謀と素直がイコールで、
自分が先生を押し倒す無謀な妄想に励みつつ、
素直に真面目にお茶のお稽古に励んでいたら、
いつの間…

3

Fuckin' your closet!! 小説

砂原糖子  金ひかる 

過ぎたるは及ばざるがごとし

久々に「しゅみじゃない」なのは、最後まで登場キャラが好きになれなかったから。

っていうか、最後まで登場キャラがあのまんまだったから、最終的な感想が「しゅみじゃない」になってしまった?

とりあえず、残念だけど汐見が地雷系。
傍若無人な、はぐらかし屋。
何に対しても斜めからしか触れ合わなくなったのは、奥さんを殺されたトラウマ持ちだから、、とかってフォローされても、なんだかなぁ。
対す…

0

恋をするには遠すぎて 小説

栗城偲  小嶋ララ子 

萌えるってことは、

恋してるってこと

高校の男子クラスの中で繰り広げられる、オタク男とギャル男のラブバトル。
ツンデレビームは今日も炸裂!!

なんというか、かわいい!

かわいい、かわいい、お子様同士の初恋物語。
ギャル男の袖崎にオタクな外舘。
設定は、いろいろちょっと誇張しているけど、
袖崎が外舘の気を惹きたくて、ちょっといじめてみたり、勝手に誤解して拗ねてみたりと、とってもかわいい。
こ…

4

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

不憫好きなら

泣けると思う。

ただただ好き。
好きになってしまって、
もう、どうしようも無い。
好きになってしまうのに、理由なんて無い。

レビューが沢山ついて、その分評価もばらついているこの作品。
評価のばらつきは、攻めの堂島を、どの位受け入れられるかどうかみたい。
三浦視点の「好きで~」は、普通に切なくて泣けるけど、
私としては、堂島視点の「ラブソングみたいに」の、堂島が「好き」の意味…

3

つよくよわくきつく コミック

藤本ハルキ 

好きって言わせたい

もう、それに尽きる。

好きだから、カラダだけでも繋ぎたい。
でも本当に欲しいのは、

「好き」

って言って欲しい。

再発見・藤本ハルキ祭り開催中です。
麗人誌でたまに見かけて、地味さっぱり系の子がいきなりエロ展開で記憶に残っていた藤本さん。
「先生のクセに」で弾みがついて、ちょっと大人買いしてみた。
確かにキュンエロ。
このふんわりかわいい系のカバー絵からはちょっと…

0

孤高のラブリー~もふもふするがいい~ 小説

真崎ひかる  桜城やや 

それはもう

そうゆうことで。

ついに3作目のもふもふシリーズ、
今度は人狼族の国の塔の中の王子様ですか。

ファンタジーですな。

もう、どうせファンタジーなんだから、普通にラブラブバカップルのドタバタを楽しんで、
兄弟揃って子孫を残せないような伴侶とくっついちゃったり、不法入国&非人間との合法的同居のための面倒な現世の手続き的なことは、まるっと「なんとかしちゃいましたぁ」で、ざっくりすまし…

0

享楽男に一途男 コミック

藤本ハルキ 

ぼかしの功罪

読み切り短編集ですが、表題作と次の「ひらいてむすんで」は連作です。
他の作品も、ゲイバーが登場したりして、リンクしていそうで、いなそうで、、、

作品の中で、ゲイバーが普通に登場して、そこでのコミュニケーションがそれなりに重要な位置づけってことは、つまり、そういうことです。
藤本作品に登場するのは、一夜限りのカラダだけ遍歴や、ダメ男遍歴を重ねてきたバリバリのゲイの子で、そんな風に色々あった…

1

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

大阪弁がたまらん

この、古い大阪弁の、なんとも言えないやわらかさ。
大阪弁の敬語好きとしてはこれだけでも萌×3!!
もちろんストーリーも二重丸。
昭和初期の大阪の寄席を舞台に、万歳がやがて漫才になる黎明期を描いています。
広い意味で、久我さんの他の漫才シリーズに連なるのでしょうか。

主人公の百舌は、よく言えば謙虚、でもなかなか前向きになれない性格で、こんな百舌なので、結ばれる相手が漫才の相方ではなく、…

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