雀影さんのレビュー一覧

カンパリ・サイダー コミック

小鳥衿くろ 

ノスタルジックな甘甘ギャグ 初心者さん向け

最近お見かけしない小鳥衿くろ先生。
白っぽいさっぱりした絵柄
登場人物たくさんの学園もの
ギャグ味の付いた、せつなくかわいいストーリー
と、好きなポイントがたくさん。

この本は、全寮制私立高校に入学してきた露原君が、すっごい美人の2年生・宮苗真琴に、いきなり
「良かったらつきあわない?」
と、おつきあいを申し込まれるところから始まります。
こんなにきれいな人が、何で僕に?
中…

0

半化粧の恋 小説

鳩村衣杏  高座朗 

時代設定が生きている

華族でヤクザの時代物
なんだか、随分ベタで盛りだくさん
表紙の肌色専有面積もかなりな割合だし(っつか、裏表紙に至っては、片っぽ真っ裸だし)
ドンだけエロいんだと思って読み始めたら

時代がかった舞台設定があればこその大純愛・主従物語でした。

大正時代っていう設定がすごく生きているし、カットバックしながら進むお話もテンポよくって、とっても読みやすかった。

景の性格も潔くっていい…

2

Flower Garden 小説

杉原理生 

ずっとそばに

「37℃」の1.2の間の話と、「光さす道の途中で」の攻め視点からの後日談2編からなる同人誌。

商業番外話の同人誌って、基本的にエロ補完であることが多い
「37℃」はそれでもかなり描写が多い方だが、本編にそういうシーンがほとんど登場しないまま終わる事の多い杉原作品
これも、各話20P程だが、二人のいる場所がベッドの上で、それなりな濡れ場が繰り広げられたりもして、お約束通りではある。

3

野ばらの恋 小説

砂原糖子  小鳩めばる 

ロマンチックな恋のお話

老人ホームにゲイの美青年って「メゾン・ド・ヒミコ」の春彦と同じ?

とはいえ、この二人に、他に共通点は無い

こどもの頃の事件の所為で、若い男性恐怖症の三園
かたくなに閉じこもっていた三園の心を、俺様男の椛代が、
無理矢理押し開いて、
底なしの、快楽の虜にしてやるぜ、、、



嘘です

そんな展開にならない所が、砂原作品のお砂糖話のいい所
俺様男だった椛代、不本意な老…

1

僕の知るあなたの話 コミック

鈴木ツタ 

年寄りに優しい

あー、確かに、鈴木ツタさんは、フケ受け好きですけど、そういう意味じゃなく、単に、絵に顔アップが多いんで、細かいものが見えにくくなってきた年寄りにも優しいなぁって

表題作の
「顔はいいのに、頭の中はだいぶ残念なことになっているガキ」波亜人くん
いつの間にやらホストになっても、ずっと変わらずヤクザの渋沢が好きで、
渋沢はあることがきっかけで、波亜人の愛を受け入れるのだが、
文字通り「受け…

1

あかないとびら コミック

鈴木ツタ 

いぢめたい おまえの顔がそうさせる

麗人レーベルにしては意外なくらいさわやかでキレイ系の絵と、ひねりのきいたお話。
攻め様たちがイジワルでステキ。

絵から言うと、身長差がいいのよね
見上げる目線と見下ろす目線
下がった口角と上げた口角
普段の、何気ないシーンでのこの身長差の表現が、二人の関係を如実に物語っている。
特に、「みにくい…」の田山が、もっさりとした前髪の隙間から見上げる表情!
これぞ『S起動スイッチ』!!…

1

リップサービス コミック

姫加戸りか 

表紙からじゃわからない

表紙絵を全く裏切るオバカギャグ?
ある日突然、超美形のヴァンパイアの王子様・通称ジェニーが、高校教師・千原(カムアウトしてないゲイ)の元へやってきた。
どうして自分が選ばれたのかわからない千原。
それでもだんだん情が移ってきてしまい…
ヴァンパイアのエネルギー源が精液だったり、クリスマスの毒で妊婦さんになったりとBLらしいファンタジー満載
オバカギャグばかりじゃなく、千原のセフレだった生…

2

思い過ごしも恋の内 コミック

ヤマダサクラコ 

表紙買い指標

ヤマダサクラコさんは、小説本を買うときに、表紙買いの目安にしている絵描きさんの一人。
イラストのお仕事の方が多いのか、コミックスの数は少ない。
表題作は、割合ライトなコメディ
タチの日野が、ルックス超好みのノンケ男・岸田をうっかり好きになったばっかりに、つい誘い受けちゃって、でも、「でも、やっぱり、ガンガン掘りたいぜ」と「でも、嫌われたくない」の間で揺れ動く話3本と、サブキャラだった吉成×秋…

2

禁句 小説

小塚佳哉  桃山恵 

ドナドナで昼メロなグランド・ロマンス(作者後書きより)

これぞハーレクイン的な、非日常世界。
自分の育った施設を守るお金のために、黎は1億円で阿刀に買われてペットになることに、
アンティーク囲まれたホテルのスイートルームで、徹底的に快楽を仕込まれる。

もう、最初っからエロ全開

出会いのシーンから
「おまえをよく見たい、そこで服を脱いで裸になれ」
場所は、月明かりの下、ホテルの中庭に面したテラス
阿刀は全裸の黎を、そのままお膝に乗せ…

2

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

表紙って大事だよね! 木下けい子さんが好きならおすすめ。

表紙買い
大当たりだった
イラストの木下けい子さんのマンガのテイストと、とても合っていた。

鈍感な水森が、本当に、ゆっくり、ゆっくり目覚めるまでの、淡々とグルグルする話
もう、それ以外に、いうことは何にもない。
ゆっくり、ゆっくり、グルグルするのを、思いっきり堪能♪
たっぷりジリジリできて、うれしくてしょうがない。

で、この、矢萩の声が、ずっと安元さんで頭の中に響いてて、読ん…

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