snowblackさんのレビュー一覧

鈍色ムジカ コミック

所ケメコ 

雰囲気美人な作品

フルールは私的には今までハズレがないそんなレーベル。
そのフルールがコミックに進出、
しかも美麗な表紙のチェリストの話というので、
楽しみに読んでみた。

中学時代の親友が、10数年の時を経て
目の見えないチェリストとホームヘルパーとして再会。

表紙だけではなくて中の絵も少女漫画系の綺麗さ。
でも、うーん……

そもそも初対面で氏名を名乗るだろうに
何故気がつかないのか?…

10

人魚姫の弟 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

コンセプトの勝利

表紙の絵の美しさと、童話を使った世界観が魅力的。

前半3つ「胴の足輪」「銀の指輪」「金の腕輪」は、
ヘンゼルとグレーテルをモチーフにした物語。
大きな起伏はない話なのだけれど、懐の大きな青髭もいいし
トントンと短いのを生かした話の進み。
ラブラブのお兄ちゃん達はいいとして、
少し成長した弟が白馬の王子さまに出会う「金の腕輪」、
これ、ここでおしまいですか?
どうもペーパーが(未…

5

いとしい背中 小説

御堂なな子  麻々原絵里依 

スーツは男のロマン、甘〜くお楽しみあれ。

麻々原さんの表紙に釣られて購入。
ファザコンで背中フェチのテーラーの卵(速水名生、20歳)と
一回り以上年上のアパレル企業のCEO(紀藤貴大、33歳)。

男の色気とロマンの象徴スーツをテーマにした
なかなかあまーい、いかにもBLな話でした。

祖父が倒れて留学先のミラノから急遽帰国した名生は、
大事な銀座の店を借金のかたに
体を差し出して融資を……という王道さ(笑)

この…

2

三希堂奇譚 小説

佐倉朱里  小路龍流 

あああ!勿体無い!

このタイトルで、筆者は佐倉さん、
舞台は22世紀の中国……そして骨董店、となれば
おのずと期待は高まろうというものだが、結果は空振り。

短編が3つとSSが一つ。
最初の二編は、曰くありげながらジェントルな青年実業家・輝耀と
彼の骨董店の店主を任されている、邪眼を持つ美貌の青年・翡翠の話。

何が空振りって……
宇宙開発とかって言葉は出てくるものの
街の風俗や生活ぶりはむしろ2…

2

諸行無常というけれど 小説

谷崎泉  金ひかる 

それなりに面白いが、作者への期待値未満。

谷崎作品は好んで読んではいるものの、
これはできの悪い「しあわせにできる」みたいで
残念ながらいまひとつだった。

傲岸不遜な金持ちの御曹司で外交官の一之瀬と、
綺麗で有能ながら、何とも運に恵まれない朽木。
高校の同級生だった彼らが同窓会で再会したのだが……

一巻は恋愛って感じはない。
強姦で始まってとりあえず体はつなぎ、
心も繋がる予感……みたいなところまで。

一之瀬…

1

家族になろうよ 小説

月村奎  宮城とおこ 

現代のおとぎ話

よくも悪くもワンパターンな、安定の月村作品。
自分に自信のないネガティブ受けは好みじゃあないのだが
繊細で丁寧に描かれた、切なく暖かい世界は
やっぱり読みたくなってしまうし、一定の満足感がある。


今回もまたそういう作品だったが、後半が物足りない。

家族に恵まれない苦学生の空が、
ふとした縁で暖かな定食屋の一家に出会う。
有名商社を退職して母の思い出の店を継いだ店主の隼人に…

7

鬼の涙が花だとしたら 小説

夏乃穂足  嵩梨ナオト 

一途な鬼の物語

子供の頃に鬼・森羅と深い友情を結んだ千鳥。
突然の災害と父の死によって今までの生活を奪われ
父を殺した鬼を憎み、幼い妹を守るようにして
生きてきた千鳥は、久方ぶりに昔過ごした希望谷を訪れる。
そこで崩落事故にあい、鬼の世界に連れて来られ
森羅と再会するが……

丁寧に描かれた鬼の世界も良かったし、
多くを語らず見返りを求めずひたすらに愛する鬼もツボ。
大きな物語が展開される。

8

ヘブンノウズ 物語 小説

英田サキ  奈良千春 

独特の雰囲気を楽しむシリーズ、完結編

雰囲気のあるイラスト、見事な洋館や執事、幽霊の見える作家、
LOVE&サスペンスにオカルト、童話や寓話、さらには人生哲学……
これはそういう世界観を楽しむシリーズ。

LOVE的には前回でカップルはまとまり
今回は一風変わったバカップルぶり。
イチャイチャしながら蘊蓄を傾けている
澁澤先生のいささかとぼけた変態っぽさが、なかなかおかしい。

謎として残っていた母親の事件の…

5

富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 虹を渡るコラール 小説

秋月こお  後藤星 

改題希望!

面白かったですが、これを外伝というのには
やはりどう考えても無理がある……と
第6弾目もまた同じところで、納得のいかない気分。

富士見二丁目交響楽団シリーズ、
改め、桐ノ院オケシリーズとでも名称変更するべき。


桐ノ院オケのオーディションが始まり、
登場人物が新たにどんどん増えた巻。
一方、お騒がせだった芳野氏が再登場したり、
五十嵐くんもオーディションにやってくる。

1

全寮制男子校のお約束事 小説

砂原糖子  夏目イサク 

様式美?

『純情アイランド』のリンク作だそうですが、
そちらを読んでいなくても全く問題なし。
前作の主人公らしい頓狂な人物が
親戚としてちょっと顔(電話なので声?)を出すだけ。

全寮制男子校、特権的な生徒会、白い学ラン、
雛様とかってありえない呼び名、約束の木、
バイオリンを弾きながらの告白……

はい、これでもか!って、タイトル通りのお約束が
並んでおります。


山の中の全寮…

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