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深井結己
茶鬼
深井さんの作品は、痛くて暗いものから、ちょっと痛さを残しながら突き抜けた愉快なものと、守備範囲が広くて楽しめます。 この単行本は、どちらかというと明るい作りの構成になっていますね。 表題作、義理の父と息子の近親相姦(と呼んでもいいのか?)もの。 おとうさん、外見息子と同じくらいにしか見えませんよ! でも血が繋がってない、籍さえ入ってなければ全くの他人ですから愛情感情が生まれてもおかしく…
愁堂れな 紺野けい子
思わず女子を思わせる美人を真ん中に色気のある綺麗な表紙に衝動買い。 愁堂さん、当たり外れが大きいので怖かったんですが、軽いノリでサラサラっと読めました。 題名の"徒花”の通り、徒花を通してライバルが恋愛を認識して成就するという、それぞれ2組のカップルのお話になっております。 絶対ありえねーだろ、みたいなセレブで美形な青年が二人。 こんなところがあったら行ってみたいと思う娼館の…
えすとえむ
他所から見れば些細なことでも、当人達にとっては大問題。 根本的に違う二人は、どうやってその仲を成就させていくのか? フーリガンなどという熱狂的サッカーファンを主人公にして、おかしくも、切なくも、進んでいく彼らの恋に、最後に愛は勝つと歌ってあげたい!? "初めてケツだけでイけた"・・・相性いいかも・・・なんて思ったのもつかの間、相手はライバルチームの熱狂的ファンだったこ…
大鳥香弥 三池ろむこ
ネタバレ
小中高と一緒だった友人にずっと片思いし続けた主人公が、女の子を一人調達してほしいと頼まれ紹介するが、実はその彼女は主人公! あれあれあれ~痛い作品で有名な作家さんの、絶大的人気作品にシチュが似ている、、 この感覚、最後までひきずってしまい、比較することとなってしまいました。 主人公・俊は幼馴染の信一が大好き、でも信一は女性が大好きで、恋愛から何から何でも話せる相談相手の親友としか見てもら…
榊花月 小山田あみ
帯に「苦手なのに気になる、憎みきれないロクデナシ」って沢田○二の歌みないなコピーがついてまして(古!)、どんだけ悪い男なんかい!?ってちょっと期待・・・ジャイアンでした。 ジャイアンなんだけど、ヘタレだったので、更にジャイアンをパワーアップしてみたが、のび太くんに優しくされて改心して結局いい人? 荻野は、プロジェクトで自分の提案をことごとく潰す冬堂が苦手。 また冬堂も、それを楽しんでいる…
吉原理恵子 円陣闇丸
この「二重螺旋」という原題通りに、巻を重ねるごとに事件も、人々の感情さえも複雑に絡んで、この終着点は一体どこにあるの? と、叫びたい気持ちになりますが、中だるみさせない作りはさすが吉原さんです。 事が複雑になるごとに篠宮兄弟の絆が一層強く深くなり、女達はより悪者になり、この「攣哀感情」も目が離せない展開に。 高校生襲撃事件で尚人と同じく被害者となった1年の野上の母親が、どうして篠宮は学校…
西田ヒガシ
こんなにたくさんリーマン・オヤジものを書いているのに、どうしてどれ一つ同じでないのかな。 底に流れるものは、きっと同じなのに、違う個性で楽しませてくれるオヤジの喜怒哀楽は西田作品の宝ですね。 表題作、コンサルタントの小林、きっとすごく仕事のできる奴なんでしょうが、クライアント会社に出かけるのが好きなのは、イイ男漁りをするためっていう、基本の設定がものすごくポジティブ。 そして、仕事人間で…
えすとえむさんの作品の主人公達は、皆自分達の側にいるような、今回奇跡のようなストーリーもあるが、それでさえ、現実にあるのではないか?と思わせるリアリティをもって迫ってくる。 男達の深い想いがじんと染みわたってくる。 表題作は、長年想っていたスケッチの絵が白骨死体と共に発見され、その修復をすると、思い続けていたその絵の男が絵から抜け出して、長年謎だったその作家の過去を語る、という話。 修復…
矢萩貴子
これを読んだら、もう"ウノウコウイチロウ”や"団鬼六"なんてかわいいものです。 全編にわたって、内に潜む欲望がSMの形に変化して姿を現し、見事におどろおどろしい、BLとは呼びがたい淫靡で醜悪なエロスに堕ちてゆきます。 「エロスの異世界空間へようこそ」 そんな作品郡です。 表題作、恋人の士官とのつかの間の逢瀬に物足りなさを感じる主人公が、その目をひく容貌の黒…
樹生かなめ 藤井咲耶
コミカル・コメディな路線といえば樹生かなめさんも、いつも面白いキャラクターを出して愉快な気持ちにさせてくれますが、これは<化猫族>!? ある日突然猫になってしまった青年の、四苦八苦の試練(?)の恋愛物語です。笑った~! 舞台となる会社"アルトモーツ"はかなり愉快な会社。コンパでもお見合いでも、営業マンは試供品を持ち込んで自社製品をセールスを。 冒頭、主人公"…