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松下キック
茶鬼
この本の登場人物には、キスもなければエチもなく、色気のイの字も出てきません。 だけど、特別なんです。 自分にとっての特別な存在であり、相手にとっての特別な存在。 それは、一生彼等の間には、彼女とか女の子とか介在しないで、このままツルンでいってほしいと願いたいほどの、特別な何かが見えるからです。 また、それが胸をキュンと締め付けてやまないのですよね。 この彼等の恋未満の友情が、いつまでも続…
定広美香
またまたとんでもない作品が登場しました! ちょっと短編が続いた定広作品でしたが、久々にガツン!とやられました。 これは絶対必見です!!! いつも割とリバが当たり前に登場して、お互いが対等である姿が強調されるのですが、今回はリバは登場しません。 なぜなら、一方は両腕がないからです。 それだけでも充分に衝撃的であるのに、そこに腕を切り落とした者が、切り落とされた者の世話をしながらの、SとMの…
中村明日美子
ネタバレ
『Jの総て』の番外的ストーリー、ポールとモーガンの出会いと邂逅です。 こちらを先に読むより、本編3巻を読まれてから見られた方が、この本の立ち位置やら存在感、影響など納得できる部分が出てきてよいと思います。 ポールの生い立ち。 父がユダヤであるがゆえの心の奥に持つ悲しみとうっ屈。 モーガンの家柄。 市長である父への反発。 それぞれの持つものがあるがゆえの、二人の反発と特にモーガンがポ…
NYを出て刑務所に入ったJ そして、再びそこでギムナジウム時代のポールとモーガンと再会を果たし、Jの運命がやっと救われるのです。 ここで見えてくるモーガンの優しさ。 彼はポールが好きだった(プラトニック)、だからポールが好きだったJを守りたい、それがJとポールを再会させるきっかけになるのです。 ポールがJへの気持ちを、自らをゲイだと自覚することから話が進んでいく。 なりふり構わずJの…
NYに出てきて、そこそこのクラブ歌手としての成功をしているJ。 この巻は、”女性” というものを一番全面出しのテーマにしてきていると思います。 そして、その所詮女ではないという真実を自覚しているつもりでも突きつけられ、そして打ちのめされる巻なのでもあります。 今回は重要な登場人物としてJが拾ったリタという女性が登場します。 Jの後々にも影響してくる人物です。 リタはJを好きになるので…
中村明日美子さんの名を知らしめた最初の作品でしょうか? 腐再突入する以前にすでに手にしていたのは、おもわず「ギムナジウム」「リボンタイ」に釣られてしまったのもあったかもしれません。 『同級生』を求める方にはちょっと重い内容だと思います。 内容的にはヘビーで、Jというマリリン・モンローになりたかった少年。 今で言う”性同一障害”に近いトランスジェンターのお話です。 プロローグは必ず回想…
三好ひろみ
ちょっと、ベタな表紙に引いてしまいそうですが、裏表紙に注目です! ヤンキーな高校生、黒装束の忍者、3人の若者に囲まれデレているオヤジ・・ それはそれはバラエティに富んでいて、楽しめること間違いありません。 絵も肉体系だけど、可愛くて、表紙だけで判断してはいけないっていう見本のような本。 カラー扉など、ヒゲのアダルティなおじさまが・・・鼻血なイラスト♪♪ 表題のオヤジは見事です! 気…
佐田三季 上田規代
ページをめくると文章は二段組み。 あらすじを見ると娘をなくした父親が、怒りを保育士へぶつけるという、大変に重苦しそうな内容。 しかし読み始めると、すっかりのめり込んで、胸が痛くて痛くて、、、鼻の奥がツーンとして、、、一気に読み終えてしまいました。 読み終わっても胸がいたかったです。 保育園のバスが衝突事故を起こし、運悪く娘が亡くなってしまった妻を亡くし男手一つで育ててきた北川。 誰に…
真行寺ツミコ
あーーー、どうしよう、この作品無茶苦茶好きです!! BL?と聞かれると、う~ん、、でも一応BLっていう感じなんですけど。 キャラクターありきの作品なんですが、それでもこの主人公達がものすごく愛おしいんです♪ 作者さんが、今回の表題は自分の引き出しの中の極左、そしてエロコメが極右、とおっしゃっているように、左から右へ段々とシフトしていく作品構成もよく、優れた一冊ではないかと思うのですよ。 …
まさか、あの獣がドラマCDになるなんて!と、作者の綺月さんも驚いた一作です。 正直、最初ビビリながら聴いたんですが、驚きの主題歌付き! ドスの効いた女性ナレーションが入って、作りはまるで往年のド根性アニメのような。 多分、原作既読の方でないとこの世界のイメージがしにくいと思います。 しかし、冒頭アニメのようなと書いたとおりに、極力BGMはなく、冒頭とエンドの主題歌、生活環境音と役者のセリフ…