茶鬼さんのレビュー一覧

美しいこと(文庫版) 小説

木原音瀬 

BLを一般文庫化する難しさを考える

「箱の中」に続いて一般文庫版の第二弾。
ノベルズ版を若干改稿して、『愛しいこと』の収録のない純粋に『美しいこと』だけの収録。
比較をしましたが、改稿といっても内容を削ったり省略したりという部分はなく、時間だったり微量の言葉の修正のみで、ほとんど変わりはありませんでした。
(ひょっとして携帯のやりとりがスマホに?とか思ったけどwそんなにすごく古い作品でもないですもんね)

前作の時、初の一…

15

アナタノ甘イ蜜 コミック

万智田すみ 

予想通りの面白さ!

作者さんの初コミック。
ばかワンコの繰り広げる妄想はじめ、このコミカルなテンポが自分の波長とぴったり合います♪
こういうおバカな面白さ、大好きだな~。
とにかく、面白い!愉快!楽しい!キャラクターにも満足な1冊です。

雨宿りで喫茶店に入ったつもりが、実は苦手な甘いものを扱う甘味処。
出るに出られず甘くないモノと注文して出てきた梅蜜のくずまんじゅうの美味しさと、店主に惚れて通いつめる主…

4

ゆめゆめ心中 コミック

小嶋ララ子 

猟奇的な・・・とでもいえばいいのだろうか?

小嶋ララ子さんのいつも作品に潜むダークな痛い部分が前面に出たと思われる作品。
これで完結ではなくて2巻へ続くなのですね。
その衝撃的な1巻の終わりには驚愕させられるより他ありません!
1話進む毎に一体何だろう?何があるのだろう?
見えそうで見えないその謎にぐいぐい引き込まれるその力は半端なく、心臓がバクバクしてきます。
サイコホラーなのだろうか?それとも?
こうした系のお話が大変好きな…

8

ハル色の恋 小説

小川いら  花小蒔朔衣 

キャラ萌えはないけど、こういうのもいい。

純粋な感じの若者らしい、そしてかわいらしいお話でした。
ストーリーやキャラなどは善く出来ているとは思うのですが、個人的な萌えツボを刺激されたかというとそうではなく、いいお話だったね。止まり。
でも、幸せ色を感じるイイ話という部分を評価したいと思います。

主人公の善光は中高とバスケをやっていて背も高く、イケてないわけじゃないのに彼女がおらず、暇さえあれば友人とつるんで「彼女欲しい~!」が話…

2

光の雨 ―原罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

いよいよ完結を見据えて新装です!

未完のまま10年経ち、改題して発行された旧題『いのせんとわーるど』は、今回新装に当たって2巻構成で夏ごろ完結できるとか(作者あとがきより)
作者さんの『スキャンダル』が大変に好みで、その路線をいっているがっつり仕事の硬派なこの作品、未完だったということで待ったかいがありました!!
ただイラストが石原理さんから麻々原さんに変わっていて、少しそれが残念ですが新装ということで新たなイメージも悪くはな…

8

月夜のワルツ コミック

甘野有記 

懐かしいjuneの香り

この作家さんの本久々だなーと思い手に取った一冊。
新作かと思いましたら、何と!01~07年までの古い作品を集めた短編集でした。
開くと絵柄もですが、お話もちょっと一昔前を思わせるノスタルジックな雰囲気に、幻想めいたお話が。
思わず懐かしさを感じる1冊でした。
全部で5本の短編が入っているのですが、ひょっとすると07年の作品の表題が一番ノーマル路線。
あとが、古いせいかjuneな雰囲気から…

3

ハニーサワー・フレーバー コミック

野本なぎな  

嘘が真のその脚フェチ

作者さん2冊目の単行本。
1作目の時に感じた”惚れた弱み”が、また今回も同じような感じで作品の根っこにあるような気がします。
細くて白っぽいあっさりした絵柄。
肉感があまりなく、全体的に登場人物の外見が似ているのがちょっと難点か?
最終的にラブ展開、甘甘はあるのですが、ただ絵柄のあっさりと同時に中身もちょっとあっさりとしている感じを受けてしまうかな?

大学の陸上部で長距離を走る今井は…

5

愚か者ども、愛を知れ コミック

会川フゥ 

愉快なのにキュンがある!

昨年夏に出たデビューコミックから2冊目。
前作では「モウソウオトコ」がすごくツボに入って楽しませてもらいましたが、
今回も、展開は愉快なのです。とても。
表題はちょっと違うけど、同時収録の2本が設定自体はよくある普通のものなのに、愉快な進行をしているのに何だかキュンが落ちているんですよ。
いや、クライマックスをキュンで締めてる?
これも多分定番の創り方なんでしょうけど、そのキュンのやられ…

7

欲情警備はラブ2乗 コミック

ゆみのたまみ 

田舎男子が可愛かったデス

デビューコミックがそこそこいい感じだったのですが、この表紙に同じ作家さんだったのか!とちょっとびっくり。
いかにもエロエロ前面押し出しのベタ表紙だったんですもん(笑)

さて、この表紙を裏切らない中身でした♪
至極簡単、単純明快!
田舎に新しくできた製薬会社の研究所。
そこに採用になった地元の青年・水瀬。
この純真無垢(?)で天然で素直な水瀬を、都会から来た研究員の真狩と塚原が喰って…

1

黄昏のスナイパー 慰めの代償 小説

愁堂れな  奈良千春 

林の魔の手がいよいよ迫ってきた

2年ぶりのシリーズ第4巻です。
本当、このシリーズは「新宿退屈男」と混同しちゃんですよ(汗)
2年ぶりだとなおさらにあれ?どっちだっけ。。。みたいにエピソードが。。。
2作目で魔性のゲイの兄が帰ってきて、3作目で華門に執着するマフィアのまるで女性のような林が登場して、この4作目で本格的に林の魔の手が大牙の身内(仲間)を脅かし始めて、、と、やっとどういう路線でこれから展開していくのか見えてきた…

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