茶鬼さんのレビュー一覧

ヒミツの夜遊び コミック

本庄りえ 

進む道は別でも共にある姿

誠陵高校シリーズの最終巻。
それぞれのカプが卒業後の道をそれぞれ歩き始めて、そしてどうありたいか考えるお話になっているのかな?とは思いました。

しかしなー、何だかそれぞれが短いし、もう出来あがっているカプなんで安心感が先立って、番外短編集のような感じでおまけ感がたってしまい、萌えきれなかったのですよ。
それぞれカプの番外描き下ろしで入れてもいいような。
もしくは、他の作品に入れて、ああ…

1

愛犬 小説

鈴木あみ  街子マドカ 

ワンコ受け

謎の病気で女性が世界から死滅し、それからある男性に耳・尻尾が生えるものが出てきて壮絶なフェロモンを撒き散らし・・・
なる架空ファンタジー世界のお話第三弾。
ウサギ→猫→ときて、今回は犬です。
普通ワンコ攻めなどがポピュラーですが、ワンコ受けとは一体どうなるんだ?

義理の兄・主基に秘めた恋心を抱き、一旦恋人のような形にしてもらったものの、兄の態度に不信感を抱き家を出てから2年後。
耳・…

0

夢の庭「愛と混乱のレストラン」シリーズ番外編プレミアム小冊子 Le jardin du reve 特典

幸せのその先の幸せ

パティシエ一の話『甘い運命』刊行時にシリーズの完結で応募者全員サービスとなった小冊子です。

『愛と混乱のレストラン』終了その後のレストランの様子は順調なようです。
支配人の鷺沼もきちんと食事を摂るようになったようで、摂らないと久我に怒られちゃいますからww
今回は久我がフランスで修行していた店の孫娘ニコールが大きくなってレストランを訪れます。
鷺沼のちょっとした嫉妬がまたかわいらしく、…

3

フェチなふたり 小説

鹿能リコ  山田シロ 

香りにムラムラしますwな発情物語

本当は類似業種だけにライバル関係になりえて、しかもその社長同士であるので恋人なんてとんでもない!
な、2人なんですが実に軽くコメディタッチでエロくて愉快に読める一冊。
攻め受けのキャラも絶妙で楽しかった♪

創業400年の老舗香木店の社長・京介に一目ぼれしたのは、日本人ながらアメリカ国籍を持つアメリカ人の英二。
わざとらしく京介に倒れ掛かってキスしてみたり、ウインクしたり、リアクションオ…

0

花散る恋の行く末 小説

妃川螢  桜井レイコ 

ほろ苦く甘酸っぱい

おやじ受けというか年下攻め、しかも義理の親子。
片や親子ほどもの歳の差カプ。
ということで、弁護士同士の義理の親子を通して歳の差カプの物語も展開していくという、実に欲張りな内容でした。
別々に1本でもよさそうかな?とも思いましたが、そこはベテラン作家さん、スベることなく上手く絡ませ、程良い配分量で弁護士達が歳の差カプをまとめあげていくというストーリーは、ちょっと悲しく、でもほのぼのと、甘いば…

0

龍の勇姿、Dr.の不敵 小説

樹生かなめ  奈良千春 

イラストも注目なら、内容も注目、何かよかった今回

清和くんが死んだ!?な事件は3巻に渡り、この巻で一応の決着を見たものの、また新たな困難や課題が見えてきたような雰囲気。
このシリーズ一体どこまでいくんでしょう?
それにしても、眞鍋組は最強の組ですよ♪
そして、その事件の前にエビのカラダリ王に見初められる番外のような話しもありましたが、それも微妙に今回の顛末とリンクしていたという、奥が深い作りに感心いたしましたv

なんといっても、今回目…

1

灰色の雨に恋の降る 小説

火崎勇  皇ソラ 

BL的あしながおじさん

主人公が、自分を残し両親が自殺するという衝撃を目の当たりにした時から、ぼんやりとした曇った世界が広がったというだけあって、実に生気の薄い、題名がぴったりな灰色トーンの展開が最後まで続きました。
温度も全体的に低く、淡々と、淡々と、、
火崎さんの作品によくあるネタ明かしが最後の最後までとってある部分、謎解き展開で焦らす展開はいつもの通りだな、とは思いますが何かそれがパターン化しているようで、ちょ…

0

絶体×絶命 小説

岩本薫  宮城とおこ 

マンガ的ドラマティック学園もの

ウッヒャー!背中がかゆくなるような、ベタコテドラマティック展開設定学園ものに、一部マイフェアレディ的調教が入って、一体ここはどこの世界?みたいなお話に、地雷に近いものが。。。

超金持ちのエスカレーター式の学校に通う、日常が退屈でしようがない少年達が思いついた面白い賭け。
クラスで一番冴えない、高校からの外部入学のチビで眼鏡のダサ男くんを堕としてセックスするという賭け。
それが成功した暁の…

3

花は咲くか (2) コミック

日高ショーコ 

一巻で蒔かれた種は目を出して、ぐんぐん伸びてきてます!

この2巻の一話目で、思いっきり心臓を掴まれました!!
胸がギュンギュンして、
おおー、一気にポンポンって、芽が出て、そしてぐんぐん伸びていくのが見えるんですvv
何にも感心を示さないという蓉一が、葉っぱまみれになって桜井を追いかける姿に、心臓がバクバクしてしまいました!
竹ちゃんに、ヤキモチ妬いてる?その姿が何てかわいらしい~♪

表紙の返しに「ゆっくり読んでいただけるとうれしいです」…

4

マッチ売り コミック

草間さかえ 

ご飯は30回噛むと甘味が出てくる

という表現が、草間作品にはよく合う。
何度でも読み返すほどに味わい深く、新しい発見をしたりもするのです。
この本もまた一見シンプルなのに、「恋文」を通して何人もの人間が交錯した関係を見せて、実に奥が深いなぁと思わせるのです。

ノスタルジックな雰囲気を持つ草間絵には、終戦後という時代設定は実によく合う。
題名の『マッチ売り』隠語で、身体を売る人のことだ。
トンネルでヤミでマッチ売りをし…

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